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17.




生み出された仮初の生命? 命って作れるものじゃないし、そんなことしたら禁忌に触れて処罰対象だけど。


「私たちは正確には【魔道人形】と呼ばれる魔道具なんだよ」

「でも、話せるし動けるよ?」

「そういうのに長けてる奴がいるんだよ」


ゲームではこんな設定出てこなかったし、ゲームに関係する人ではない……よね。あるとしたら、魔術師で、先生やリリアナと深く関わってるから出てきた。


「魔塔には今、十四の魔術師と一の秘匿、五の前任がいるんだ」


魔術師は十四人いて、前任者はまぁ、死んでないから五人いるってことだよね。秘匿ってのは?


「魔術師見習いみたいなもので、時期魔術師候補。その中でも魔術師たちと大差ない力を持つ奴のことを秘匿魔術師って言うんだよ」

「それってリリーちゃんよりも?」

「……そうだね。この国で一番魔法の才がある公爵令嬢のリアよりも力を持ってる」


リリアナが魔術師見習いとか聞いたことないし、リリアナ以上の人がいるんだ。魔法の才があってもまだ子どもだし、そりゃそうか。


「その秘匿魔術師って言うのが」

「私たちの生みの親」


リアンくんがハゼルトお抱えなのも、秘匿魔術師の魔道具だからってことか。年齢的にはリアンくんは私たちと同じくらいだろうし、ローズさんはたぶん、ゼクトたちと同じだと思うけど、どうなんだろうか。そもそも、魔道具って年齢とかあるのか?


「本題に行こうか。君たちは呪いについて聞きに来たんだよね」


ローズさんは一瞬ゼクトを見て、ため息をつく。


「ハゼルトが【古き民】の末裔なのは知ってる?」

「リリアナがしれっと話してましたね」

「あぁ、うん。リアはそういう子だから」


それでいいのか秘密主義。というか、国家機密だよね?


「ハゼルトを信仰してる物好きな連中がいてね。そいつらはハゼルトが国に縛られている現状をよしとしてないんだ」

「なんでハゼルトを?」

「ハゼルトは地上で最も神や悪魔などの最上位種族に近い存在だからだよ」


そんなことあり得るのか? そもそもの種族が違うし、仮に他種族の血を取り込もうが近しい存在になるワケじゃない。なんなら高確率で死ぬ。


「ハゼルトとは、一人の神と二人の悪魔、三人の天使が愛した種族と言われてるの」


神と悪魔に天使。もうファンタジーじゃん。この世界自体がファンタジーだけどもさ。お伽噺とか本とかで出てきたりはするけど、姿を現すことはないとか言われてる存在だよ?


「昔はそういう交流があったんだよ。それに、君たちがそのうち使役する守護獣だってそうさ」

「え、あれペットじゃないの?」

「それはニーチェル公爵が子どもらの遊び相手に使ってるだけ」


呪いのときに見たあの手やら。あれも守護獣の一種で【幻獣種】と呼ばれる存在。基本的には【動物種】と呼ばれる存在で、ニーチェル公爵は確かウサギだった気がする。子どもらの遊び相手としてはまぁ、ちょうどいいのかな?






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