151.
でも、皇帝陛下たちも先生たちも、そこに関してはリリアナをどうにかしたいと思ってるんだよね。協力するとかすればいいのに。
「お父さんたちは昔から犬猿の仲って言われてるんだよ」
「はっきりと年上組年下組で分かれてるんだよな」
「お母さんたちはみんな仲いいんだけどね」
絶対その原因シティアル公爵と先生たちじゃないですか。あなたたち領地も隣接してたりするんだからもっと仲よくしましょうよ。
「てか、お父さんさっさと騎士団行きなよ。頭使うの苦手なんだから」
「お前に言われたかねぇわ!」
「お前ら見てるだけならやってみろよ。どうせそのうちやるんだし」
プチ親子喧嘩の合間になんかすごいこと提案するのやめてください。エルヴィスとかユラエスならともかく、なんで私たちまでやらされるんですか。特に私……。
「サインするだけだ。内容は全部確認してある」
「あの、国政を子どもにやらせようとしないでくれませんか?」
「お前らの親の動きが遅いから手伝え」
ここ、実質指揮を取ってるのはニーチェル公爵なんだよね。そして的確に皇帝陛下たちを刺していくという……。幼馴染みらしいし、気が知れた仲なんだろうけど、にしてもこの国って隠さないよね。
「カフニオ、これってさ」
「右」
「あれどこやったか」
「それは書斎の机にあんだろ」
これあれで伝わるのおかしいよ。見えもないし。怖いんだけどこの人たち、というかニーチェル公爵。そしてもっと頑張って他の人たち。
「ニーチェル公爵の専門は【音】だからね」
「やろうとすれば、擬似的な読心も可能らしい」
「昔メルトとシエル二人同時に相手して余裕で勝ったって話もあるくらいには実力もあるしな」
音って侮れないもんな。それにしても先生たちに勝つのすごいけど。魔法の腕がいいんだろうな。だからこそ、先生たちとも仲いいのかな。
「俺はある意味ズルしてるからなんとも言えねぇけどな」
「そのズルも教えてくれないじゃないですか」
「教えたところでできるものじゃないからな」
ズルって予想できないけど、何したんだろう。魔法の腕が上がるズルなんて、みんなやりたがるだろうけど、そういうの一切聞かないし。
「ヒントは?」
「何人かはしたことがある」
「私たちの中にってこと?」
「ティアナたちの学年だと四、アストロたちだと三だな」
結構多いな、やってる人。私たちの中になのか、私たちの学年になのかが分からないから怖いけど、だとしてもやってる人が多い。
「お父さんたちは?」
「俺だけだな」
「共通点とかは?」
「あるにはある」
アキネーターみたいだな? しかも、私たちの方がやってる人数多いし。無意識なのか、意識的にしていることなのか。場合によっては知らずにやってる可能性もある。
「それって複数なんですか?」
「複数回の場合もあるな。大抵は一回だけどな」
「意図的にできるんですか?」
「協力者がいればな」




