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136.




「リリアナちゃんは殿下とどうなの?」


標的がリリアナに移ったけど、一番の難所だよね。殿下のた     めにも頑張りたいところだけど。


「お祭りでティアナに言われたやつをやったくらいですかね?」

「やったんだ。一番やらないと思ってたのに」

「二人が食べさせあってるの想像できないわよね」


何気に恥ずかしいことをやったのね。リリアナは羞恥心ないのかな。少しはそういうの恥ずかしいと思わないのか。


「ティアナとエルヴィス様がよくやってるので。お兄様とお義姉様も屋敷でやってますよ」

「……待って、いつ見たの?」

「昔に屋敷に来たとき二人でやってたじゃないですか」


ちゃっかり自分もやってるのかい。よくユラエスも何も言わないね。あと、ちゃんと扉は閉めましょうよ。


「オリヴィエはいないの?」

「いないねぇ。私は結婚いいや。気楽に生きたいし」


オリヴィエさんは一生独身貫きそうですもんね。侯爵が何言うか分からないけど、本人の選択だし、そんなしつこくは言わないでしょ。


「気になると言えば、ハゼルト侯爵よね。女性の影ないと思ったらいたし」

「悪魔の方でしたし、驚きました。しかも、あんな日中に堂々と……」


ラテさんからするとさらにだよね。ナイジェルさんはなんか、驚いてる様子もなかったし。ユラエスも知ってたのかな。


「お兄様はアディッサ様のことは知ってましたが、悪魔だとは知りませんでしたよ」

「じゃあ、ユラエスは契約ってのをしてないの?」

「してないですね」


ハゼルト全員がやるというワケではないのか、それともユラエスはなんらかの理由で外されてるのか。


「ハゼルトって、なんかいろいろやってるよね」

「昔からやらかしたりもしてますからね」

「昔は公爵家だったって話だものね」


何それ知らない。てか、そうなったら権力持ちすぎでしょ。ただでさえ人類最強みたいな雰囲気なのに。


「当時の当主がやらかして侯爵位になったって話よ」

「ハゼルトはどこから調べて学べばいいか分からないよねぇ」

「別に学ばなくていいですよ」


リリアナからしたらそうだろうけど、私たちとしては友だちの家のこととか知りたいんだよ。


「というか、リリアナちゃん。いい加減マリーちゃん許したげな?」

「あら、許すも何も、勝手にあちらが避けてるだけですよ?」


笑顔が怖いよ。マリティアさん来てなかったけど、リリアナと会いたくないからだったとかないよね。公爵はリリアナが連絡無視するからだって言ってたけど。


「マリー様、しつこいんですもん」

「かまってちゃんだからね~。ユラエスくんは婚約者いるからって手紙とかのやり取りしてくれないだろうし、暇なんでしょ」


マリティアさん、公爵令嬢だよね? 婚約者に構ってもらおうよ。なんでわざわざ他国のリリアナに……。






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