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128.




「どうでもいい話をいつまで続けるんだよ」

「シャルフくんは相変わらずノリが悪いね~」


一人だけすごい不機嫌すぎでは。なんか怒らせるようなことしたか?


「シャルフはいつもこうですよ」

「印象操作するな」

「ならそのしかめっ面をどうにかしようよ」


シャルフさん、表情動かないし不機嫌オーラがすごいんですよ……。


「……リア」

「いらないので適当な火山にでも捨ててください」


何を捨てさせる気なの。そして絶対モノじゃなくて人だよね。


「呼んでもなければ来いと言った覚えはありません」

「リアと一緒で人の話聞くワケない」

「比較的聞く方ですけど?」


自分で比較的って言ってる時点でダメじゃないの? そしてその比較対象が誰かによってかなり変わるぞ。


「とりあえず、行くぞ」

「え、いや、私休みたいんですけど」

「さっさと仕事してから休め」


シャルフさんによってリリアナは連行。リリアナとシャルフさんの口論が廊下に響いたのは言うまでもない。


「少しは静かにできないのか……」

「はしゃげるのなんてこっちでくらいだし、いいんじゃない? 再従妹殿のためにわざわざ人来ないようにしてるし」


ここ、リリアナへの配慮がすごいよな。王妃殿下たちも本来なら呼ぶ側なのに自分から来てたりするし。


「そういうのもハゼルトの特権?」

「ハゼルトは関係ない。自然を第一に考えるこの国からすれば、リリアナは貴重だからこういう扱いになっている」

「再従妹殿は精霊と仲がいいだろ? 精霊は自然の象徴のようなものだし、それに愛されてると言ってもいい再従妹殿はある意味国宝なんだよ」


その精霊は見なくなりましたけどね。常に一緒というワケではないんだろうけど、普段どこにいるんだろ。


「リリーちゃんっていろいろと政治やらに巻き込まれるよね」

「そういう運命なんだろ」

「産まれたときから政治に巻き込まれるの決まってたし」


貴族はだいたい大人の事情に巻き込まれますけどね。リリアナはいろいろと板挟みにされてるけど、普通はもっと気楽……とはいかなくてもここまで苦労しないと思う。


「リアもゼロも面倒なことしてるよね。私だったら全力で逃亡するのに」

「メリアはちゃんと働け」

「私よりサボり魔いるじゃん」


自分がサボり魔なのは認めるんですね。あれだけサボってて自覚ないのもダメだけど、自覚あるなら直しません?


「クセってそう簡単に直らないんだよ」

「直す気がないの間違いだろ」

「今さらだよね~」


今さらであってはいけないんですよ。オリヴィエさんに関してはお父さんが騎士団長なんだからなおさらサボりクセ直そうとしましょうよ。






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