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111.




無事に王妃殿下の衣装選びも終わり、リリアナはぐったりとしている。


「今年の花姫も受け入れてくれてありがたいわ」


強制は果たして受け入れると言うのだろうか。まぁ、気にしないでおこう。


「明日は前夜祭で街が賑わうから、行ってきたらどうかしら」


お祭り。何気にこの世界ってそういうイベントなかったから嬉しい。


「待て待て。ユラエスとクラリッサはいいとして、他の護衛どうすんだよ」

「それぞれでよくない?」

「じゃあてめぇは聖女と回れよ」

「え、それは違うじゃん!」


護衛どうするかじゃなくていかに自分が一緒になりたくない人を押し付けるかになってない?


「……これ、決まりますかね」

「無理でしょうね。ゼクトは魔法関係なのかラテ様を嫌がりますし、ナイジェル様は普段一緒にいるから嫌がりますし」


まさかのだよなぁ。さすがに知らない土地で一人は困るし。


「とりあえず、婚約者組とそこ組め」

「アストロ?!」


何勝手に決めて……てか、まずサジュエルと私がペアの理由は!?


「ガンマ、ティアナたちの護衛に回ってください」

「分かりました」

「私は主様たちですね」


こらこらこら。勝手に話を進めないで。なんで私とサジュエルがペアなのかの説明をくださいよ。


「お似合いよ?」

「先輩は楽しんでるだけでしょ!」


何故かもう決定事項らしく、私はサジュエルとペアに決定された。本人たちの意思を聞かないのはどうかと思うのだけど。


「………再従兄様とラテ様、クロフィムくんとナイジェル様、アストロ様はオリヴィエ様かゼクト。二人のどっちかは一人になるのなら伯父様の言ってた用事片付けといてください」


もっと聞かないで決めた人がいるよ。決まらないしそれが一番いいんだろうけど、それでいいのか?


「メリアさんたちは?」

「私たちは巡回だよ。君らの守護獣だったりもあって狙われやすいだろうから、警備強化」


今までの話し合いの時間無駄だったのではというくらいスムーズなんだけど。原因は主に護衛の話でだったけどさ。


「護衛と言いながらなんか集まってるけど大丈夫?」

「この国なら魔法使いやすいからな」


国によって魔法の使いやすい使いにくいとかあるの? 法律とかそういうやつの違いなのかな。


「ここでスズランに喧嘩売るのはいねぇよ」

「スズラン?」


前に言ってた聖華かな。確か、リリアナの。


「花姫の聖華が聖華を持ってない人たちにって話はしたでしょ? 花姫であるリリアナはここ数年花姫をやってるし、後ろにはハゼルトと王族がいる。何より、身内に渡されるモノはちょっと特殊なんだ」


よく分からないけど、この国だと聖華が何よりも大事にされてるのか。花の国と言われて花を大切にする国だけれど、そんなにすごいんだ。






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