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106.

確認してたら時間過ぎてました……。



二学期は特段行事もないため、ゲームでは攻略対象と仲良くなる期間だっけど……。


「あ、いたいた。君ら一人見つけるとみんないるね」

「あら、お兄様たち。どうしたんです?」

「来月に花祭りがあるから、その話」


花祭りって、クロフィムたちの国のお祭りだよね。


「………逃げても?」

「再従妹殿がいないとあの双子が来ないだろ」

「その双子が私が行くと仕事押しつけてくるってお話でもしますか?」


リリアナは断るってことを……断っても無理か。


「確か、花の女神が番に祈りを捧げる日なんだよね?」


クロフィムたちの国の守護神は花の女神。建国神と何が違うのと聞かれたら答えられないけど、なんか違うらしい。この世界はかなり多神教で、国によって信仰してる神が違うのは当然ながら、他教徒との争いが少ない。少ないだけであるけど、それぞれの意思尊重みたいな感じで、魔女狩りみたいなのはないからある意味平和。


「それと、みんなにはこっち。王妃殿下がぜひ来てほしいって」

「私たちも?」


殿下たちは分かるけど、私とラテさんまで知られてるのか。


「気になるんだと思うよ。君たちは有名だし」

「そんなにですか?」

「寡黙な花姫の友人って有名だよ」


なんとなくリリアナなんだろうなとは思うけど、花姫って言うのは? あと、寡黙……まぁ、あんまり自分から話はしないから寡黙とは言えるのか?


「花祭りのときは他国からの訪問者がいたりするし、小さい子たちは自分の聖華を持ってないんだ。だから毎年一人令嬢を選んでその子を花姫にする。その年はその子の聖華が聖華を持っていない人たちを見分ける方法になるんだ」

「昨年はリリアナがやったのか?」

「昨年どころかここ数年はリリーだよ」


リリアナの聖華は確かスズランだっけ。聖華が毒持ちなのはどうかと思うけど、きれいな花には棘があるってよく言うし……。


「……それはいいですけど、警備どうするんですか」

「ここに騎士団所属が大量にいるだろ?」

「騎士団に属してようが令息として行く以上は剣を携帯するのはかなり手続き必要だよ」


スルスルと手続きをすり抜けそうな子がいますけど、さすがにしないか。


「………ゼクト、ナイジェル様に連絡。私はメリアと何人かに連絡するので、護衛につくように言ってください」


ナイジェルさんは……護衛になるのか?


「護衛としては最適だ」

「メリアたちに剣持たせればオリヴィエ様のは持ち込めそうですしね」


オリヴィエさんには護衛させる気なんだ……。






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