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104.




魔法はあのあと校長先生が何故か様子を見に来て、丁寧に教えてくれたおかげでなんとかなり、今は本当に謎だけれど、校長先生とお茶してる。


「すまんの。あの子らの話を聞きたくての」


あの子らが誰のこと指すかは不明だけど、たぶんリリアナは入ってるよね。


「不器用な子たちだからのぅ。すぐに無茶をしてしまう」

「それはなんとなく分かります」


気づいたら無茶してるから怖い。


「ハゼルトは昔から不器用な者が多い。それでいて恐れられているのもあり、早々近づこうとする者はいない」


私が近づいたから気になったってことかな。まぁ、ほぼ不可抗力みたいなものなんですけどね。


「私はまだ半年ほどの付き合いですし、知らないこともありますけど、それでもよければ」


校長先生に聞かれて答えてを繰り返すだけ。正直なところ、どこをどう説明したりすればいいのか分からなかったからとても助かる。


「……もうこんな時間かのぅ」


窓の外を見てみればもう夕暮れ。校長先生と話し始めたのが確か三時過ぎだったから二時間は話してたのかな。

学院に来てから、いろいろあったもんなぁ。話してたら時間が過ぎるのが速いよ。


「頑張りなさい。異なる世界の住民よ」

「はい………はい!?」


なんでそれ知って……。いやブラフの可能性あったんだから素直に反応するなよ私! そんなツッコミも今はどうでもよく、何故バレたのかが重要。バレるようなミスはしてないはずなのに。


「儂しか知らぬはずじゃよ。お主とカディスト嬢の友を名乗る者が来て、よろしく頼むと言ってきおったのじゃ」


私と先輩の友人で、転生者であることを知ってる人物……。嫌な予感がする。絶対あの子たちのどっちかだ。やりそうなのはあいつだけど、あの子もあり得そうなんだよなぁ……。


「魔塔に突き出そうなど考えておらぬ。ここにいる以上、お主は可愛い教え子だからの」

「……ありがとうございます」

「代わりと言ってはなんじゃが、たまにあの子らのことを教えてくれぬかの。儂は立場上あの子らとあまり会うことができぬ」


それで黙っててもらえるなら嬉しいし、何かあったときに頼れる存在という意味では校長先生はかなり強い。断る理由は、ないかな。


校長先生と別れて廊下を歩く。

こうして一人で歩くのははじめてか? 入学してからはずっとティアナたちといたし。


《よかったな》

「また出てきた…」


自由すぎやしないか? 守護獣ってどこもこんな感じなのかな。殿下のフェニックスとかは礼儀正しいし、勝手に出てくる……ことはあったけど、必要なときだけだったし、普通に個々の性格とかあるのかな。






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