誰にでも、一度はモテ期があるっていう噂だけど、それ、〈幸運の指輪〉があったらマジで実現するから! でも、気をつけないとーー
◆1
コロナ騒動より、ちょっと前のこと。
私が生まれてから、三十五年目の春ーー。
その夜、久方ぶりに合コンに参加したものの、散々な結果に終わった。
目の前に揚げ物が山と積まれたおかげで配膳役になってしまい、みなにビールや揚げ物を配り終えた私は、テーブル隅の席にポツンと残されてしまった。
後輩のOLばかりがモテて、対面に座るオトコの顔すらよく見ることもなく、実際に、誰からも話しかけられなかった。
仕方なくビール飲みまくり、唐揚げをヤケ食いした。
ほんと、ろくでもない合コンだった。
こんなふうになるんだったら、参加しなきゃよかったーーそう思いながら、終電間近の列車に飛び乗って、自宅アパートの最寄り駅で降りた。
酔い潰れた状態のまま、フラフラ歩いた。
(やっぱハイヒールなんか、履かなきゃよかった……)
酔ってると、余計に安定が悪い。
それに、オシャレに気遣ったところで、年齢も年齢だ。
どうせ、モテやしない。
わかっちゃいたけど、焦ってた。
八年も付き合って、結婚すると思ってた彼氏がいた。
なのに、いきなり振られてしまった。
そりゃ、たしかに、お互いに仕事があって、すれ違いが多かったのは認める。
けれど、まさか、あいつがオンナを隠しているとは思わなかった。
「君は一人でも立派に生きていけるよ」
なんて、ありきたりなフラれ文句を言われ、仕方なく学生の時以来、参加したことのなかった合コンに参加した。
けれど、アパレルメーカー勤務とはいえ、事務職のOLなんかじゃ、なかなか優良物件のオトコを掴まえることはできない。
加えて、もう今年で三十五歳。
アプリを使っても、出会い自体が難しい年頃になっていた。
かつての高校や大学の友達ですら、何人も結婚してるし、子供を産んですらいる。
でも私は、特に高望みをしていたわけでもない。
顔も容姿も、そんなに悪いわけじゃない。
なのにーー。
今までの男友達や彼氏の顔を頭に思い浮かべ、感情を昂らせた。
(なによ。私のどこが悪いってわけ!?)
そんな時、バランスを崩して盛大に転がってしまった。
(痛てて……もう踏んだり蹴ったりじゃないの!)
身体を起こすと、そこには小さな祠があった。
神社と言うには、あまりに小さい。
木製の屋根があって、お稲荷さんか何かを祀ってあるようだ。
(とりあえず、お参りでもしようかな。
厄落としぐらいにはなるかもだし。
今年の正月は初詣もしてなかったし……)
私はパンパンと柏手を打って、祠に向かって頭を下げる。
鈴の付いた紅白の紐があったから、カランカランと音を鳴らす。
祈る際、本音が出た。
(私だって、燃えるような恋がしたい。
良いじゃない?
それぐらいの夢を見たって!
私、良い男にモテたいのよ。
だいたい、不公平じゃない!?
誰にでも、一度はモテ期があるっていう噂、なかった!?
私、信じてたのに、一度も経験してない!
お稲荷さんて、狐なんでしょ?
知ってるわよ、私。
江戸時代なんかに、ここら辺の狐って、しょっちゅう人を化かしたんだって?
だったら、私を化かしてみなさいよ。
ほんと、無視しないでよ!)
擦りむいた膝小僧を押さえながら、そう叫ぶと、さすがにいくらか冷静になった。
(ふう。やれやれ。
アラフォーにもなろうかっていう年齢なのに、恥ずかしい。
反省、反省……)
再びカランカランと鈴を鳴らし、ちょっとだけ賽銭でもしようかと思った。
が、賽銭箱がない。
ふと祠の前にある小さな台を見ると、指輪が一つあった。
プラチナっぽい銀色のリングに、大さな黒い石が嵌め込まれている。
指輪を摘み上げてみて、月光にかざす。
思いのほか、キラキラ反射して、紫やら青、緑色にも輝いて見える。
(きれい。オパールかしら?)
いたずら気分で、薬指につけてみる。
(ふむ。結構、似合うじゃない?)
私は上機嫌になった。
気分も直ったところで、指輪を取ろうとした。
が、外れない。
(なに? どうしたの? これ、取れない……)
ぐいぐい引っ張るが、指が痛くなる。
仕方なく、私は祠に向かって両手を合わせ、深くお辞儀をする。
「ごめんなさい。よくわかんない神様。
決して盗むんじゃありません。
この指輪、外れないんです。
だったら、私にください。
良いですよね?
ついでに、願をかけておきます。
私に彼氏をください。
見事に結ばれましたら、この指輪は誓ってお返しいたします」
パンパンと柏手を打ち、カランカランと鈴を鳴らした。
その後、そのまま夜道を歩いてアパートに帰り、ベッドに潜り込む。
そのまま意識が飛んだ。
着替えもせずに、私はぐっすりと寝入った。
◆2
翌朝、私は気分爽快に目覚めた。
うんと伸びをしてから、ベッドから出る。
洗面所に行き、うがいをし、顔を洗う。
左の薬指に違和感があった。
それもそのはず。
オパールの指輪が嵌められたままだった。
ちょっと二日酔い気味だったので、水をゴクゴク飲んでから、改めて昨夜の出来事を思い起こす。
(そうだ。昨日、抜けなかったから、そのまま、あの祠から拝借したんだった)
せっかく洗面台の前にいるんだから、石鹸を指につけて、ゴシゴシ擦り、指輪を抜こうとする。
でも、やっぱり抜けそうもない。
(まぁ、いいか。もう遅いし。急いで、会社行かなきゃ)
気を取り直して、私はアパートを出た。
いつも通り、喫茶店に寄り、軽い朝食をとる。
クロワッサンのモーニングセットを注文する。
コーヒーを飲みながら、スマホで最新ニュースをチェックする。
いつも通りの朝。
出勤前の三十分ほどの息抜きーー。
でも、私の周りに、いつもと違う雰囲気があった。
ふと気づけば、レジに立つ、大学生らしい可愛いバイトくんが、じっと私の方を見ている。
彼だけじゃない。
斜向かいのテーブルで、ノートパソコンに何やら打ち込んでいた若いビジネスマン風の男性も、こちらのことを盗み見している。
斜め後ろの学生風の男の子まで、私にチラチラと流し目を寄こす。
(なに、これ? 私の顔になにかついてるの?)
ペタペタと手で自分の頬を触ってみても、なにもない。
でも、私は明らかにオトコからの視線を浴びている。
今朝になってからの急激な変化ーー思い当たることといえば、謎の祠の指輪を嵌めてることぐらいだ。
(ひょっとして、この指輪、なにかの魔法グッズなわけ!?)
試しに、レジ台のバイト君に向かって、にっこりと微笑んでみる。
彼はポッと顔を赤く染めて、慌てて視線を逸らす。
その仕草を見るだけで、三十半ばの私にとっては、眼福だった。
席を立ち、喫茶店を出る。
そして、街を颯爽と歩いてみる。
それだけでも、周囲から男性の視線を感じた。
(モテる女性ってのは、こんなに男性から見られてるんだ!?)
ちょっと、びっくりした。
顔だけじゃない。
手や足、そして胸元から腰のあたりにまで、男性の視線がしつこく絡みつくのを感じる。
本当なら、恥入るべき年齢なのに、やっぱり身体が火照って仕方ない。
正直、気分が良かった。
私の仕事は、アパレル業界にいながらも、店頭に立つでもなく、受付でもなかった。
地味な事務職だ。
いつもパソコンを前に、売り上げやら、資材一覧やらのデータを打ち込んでは記録するだけ。
身近なところに男性はいない。
女性社員ばかりだ。
直属の上司だけは男性なんだけど、年齢が離れた五十近くのおじさんだ。
そんなおじさん上司ですら、私には目もくれない。
三十代半ばの女性を、年相応に相手をするだけだ。
街を歩いている際には、基本、こうした年配のおじさんですら、私には目を向けてくれない。
二十代を過ぎたあたりから、男性からの視線を浴びることはなくなった。
そのはずだった。
昨日までは。
今、会社から一歩踏み出すだけで、実感する。
街中を歩くだけで、小洒落たレストランで昼食をとるだけで、周囲の男からの視線が身体に刺さる。
彼女と手をつないでいるデート中の彼氏ですら、私に見とれて、彼女さんから睨まれるほどだ。
街中でも、喫茶店でも、デパートを歩いている時でも、会社で勤務中でも、他の部署の若い男性が来れば、積極的に声をかけてくる。
人生初のモテ期到来だった。
オパールの指輪をつけてから、三ヶ月経った夏ーー。
私は合コンに出ることも、マッチングアプリのお世話になることもなく、複数の男性とお付き合いを始めていた。
◆3
(誰にでも、一度はモテ期があるっていう噂ーーマジだったんだ!)
私は朝、目覚めるたびにオパールの指輪を眺め、神社の神様に感謝した。
そして、遅れてやってきた青春ってヤツを満喫した。
タイプが異なる複数のオトコと、映画館や遊園地、美術館等に足を運んだ。
夕暮れ時の浜辺を歩いたり、お洒落なレストランで夜景を楽しみながらカクテルを嗜んだりした。
ある男性とは、温泉旅行にも行った。
男性のおごりで、部屋を貸り、部屋付きの露天風呂で、ゆっくりと全身を温めた。
ベッドで一人で寝ることが、ほとんどなくなるほどだった。
特に親密になった男性が、三人ほどいた。
一人は、実直な公務員。
もう一人は、ファッションデザイナー。
あともう一人は、雑貨のネット販売などを手掛ける実業家だった。
それぞれに、正直に、他の男性ともお付き合いしている、という話もした。
それでも構わないと、三人ともが言った。
「君が僕を選んでくれると信じているよ」
と、三人ともが、真摯なことを言う。
まさに逆ハーレム状態だった。
私は正直、モテまくることに浮かれていた。
でも、さすがにこの状況は異常だ。
これが普通の事態である、とは思えない。
それは、よくわかっていた。
何人もの男性とお付き合いしてるのも、密かに心苦しかった。
よくわからないけど、あの祠は縁結びの祠だったみたいだ。
だったら、この指輪は〈縁結びの指輪〉に違いない。
日本の神様を祀る祠や神社に指輪って、ちょっと似合わない気がする。
けれども、〈八百万の神様〉っていうぐらいなんだから、〈縁結びの神様〉がいたって不思議ではない。
黒いオパールのような、この宝石に神様の力が宿っているのかもしれない。
(ごめんね、神様!
幸運の指輪があれば、誰しもゲットしたいって思うよね!?
やっぱり、これは幸運の指輪だったんだわ!)
私は指輪が付いた左手を月夜にかざして、うっとりと眺めた。
三人の男性と同時並行してお付き合いしたのは三ヶ月。
現在の私の年齢は三十五歳(もうすぐ三十六!)。
結婚するには、もはや早いとはいえない年齢だと思っている。
だから、一人だけを選んだ。
ネット通販を手掛ける実業家クンだ。
彼はどこか飄々《ひょうひょう》としている。
そして、いつも優しく私を見詰める。
切れ長の目で、シュッとした顔立ち。
鼻筋もスッキリ通ってる。
私以上に白い肌をしていた。
肌のお手入れが行き届いていることがよくわかる。
髪の毛からはコロンの香り。
いつもスタイリッシュに決めている。
容姿が他の二人よりもイケてたっていうのも、彼を選んだ理由の一つだ。
でも、正直に言うと、当然、それだけじゃない。
三十路を超えると、さすがに何も知らない乙女ではいられない。
彼は実業家。
彼の立ち上げたサイトは中堅所のショップで、服装やアクセ、雑貨なんかを扱ってる。
彼と付き合う前に、私は何度かそのサイトにアクセスして、海外産の石鹸を買っていた。
まさかそのオーナーから、レストランで声をかけられるとは思わなかった。
絶対に収入も良いはず。
そうした打算もあった。
とにかく、私には過ぎた彼氏が手に入ったのだ。
私の方からプロポーズして、彼だけをお付き合いする相手に選んでから、さらに三ヶ月。
結果、出会ってから一年未満で、結婚にまで漕ぎ着けた。
急なこともあって、結婚式は慎ましく、ごく内輪だけで済ませた。
実際、結婚式に来てくれた友達はあまりいなかった。
二十代の頃には、私もよく友達の結婚式に参加したけど、三十六歳、アラフォーともなると、みな日常生活が忙しく、あまり時間を取れない。
それだけでなく、昔の交友関係を復活させるのが億劫だというのもあった。
結局、十人程度の友達は式に招待したけど、参加者の半分は既婚者だった。
彼女たちはみな、私の旦那様と、その招待客に視線が釘付けで、大学時代の友人の独女りっちゃんなんかは、
「どうやって、あんな上玉を落としたのよ?
お友達を紹介してくれたって良いんじゃない!?」
と、明け透けなことを口走っていた。
苦笑しつつも、ブーケをりっちゃんに投げ渡し、私は本当に良い男と結婚したんだ、と実感した。
◆4
本当に、彼は私には過ぎた、優しい旦那様だった。
新婚旅行先は、ヨーロッパ。
ロマンス街道を巡ってから、スイスでゆっくりとした時間を過ごし、最後にパリのエッフェル塔で締めた。
ちょっとオバサン趣味のような新婚旅行プランだったけど、やっぱり私は古めの少女漫画が好きだったから、ヒラヒラした、綺麗に飾り付けられたヨーロッパ世界に憧れがあった。
でも、現実にパリに行ってみたら、多くのホームレスが街中で横たわり、様々な人種の人たちが集まっていた。
お母さんからたびたび聞いていた〈素敵なフランス〉と言う雰囲気ではなかったのが、ちょっと残念だった。
けど、私の隣には、いつも素敵な旦那様がいる。
まさに少女漫画に出てくる彼氏のように優しい。
彼は仕事で忙しいにもかかわらず、家事もよくしてくれた。
簡単な炒め物なら、軽々と作ってくれる。
皿洗いだけでなく、驚いたことに掃除、洗濯までも、私より上手にこなす。
驚く私を気遣い、「僕も一人暮らしが長かったからね」と彼は笑う。
旦那様はもともと日本の大学に留学に来ただけで、両親はアメリカに渡った日系人だった。
彼は日本で会社を起こし、私と結婚することによって日本国籍を得たようだった。
だからだろうか。
彼はレディーファーストが身に付いていた。
日本の男性とはまるで違う。
俺様キャラは出さず、優しくエスコートしてくれた。
レストランに着くたびに丁寧に椅子を引き、私が座ってから、椅子に座る。
しかも、ごくさりげない、自然な仕草で。
私は、ちょっとしたお姫様気分を味わっていた。
しかも彼は、スキンシップが存外、激しい。
まるで女性のように、肌の触れ合いを好んだ。
私の手にクリームをつけては、丁寧にマッサージしてくれる。
新婚初夜のとき、私の手にオパールの指輪がついてるのに改めて注目したようで、彼は指輪を直に撫でてくれた。
ベッドでも指輪を外さないのはどうかと思われたかもしれない。
だけど、この指輪は外せないんだから仕方がない。
私は恥ずかしくて顔が赤くなり、両手で顔を覆いたい気分だった。
でも彼は私の手を離さず、むしろぐいっと引っ張り、オパールの輝きをまじまじと見詰めていた。
「素敵な指輪だね。ボクが買った覚えはないけど」
「ええ……神様から頂いたものだと思っているわ。幸運の指輪なの」
「それは羨ましい。よかったね」
彼はそう言うと、私の手にキスをして、抱き寄せた。
そのまま、私の全身を強く抱き締めた。
こうして私は、名実ともに彼と一体になり、夫婦になったのだった。
これから永遠に幸せな日々が続くーーそう信じて疑わなかった。
ところが、人生には山あり谷あり。
何が起こるかわからない。
「一寸先は闇」とは、よく言ったものだ。
港区のタワマンの高層に住んで、半年ほどした、三十六の晩夏ーー。
彼が運転してドライブしている時、交通事故を起こしてしまった。
山林の道を走っていると、いきなり狐が道路を横切ったので、彼が慌ててハンドルを切った際、車ごと車道から外れて横転してしまった。
「大丈夫かい!?」
エアバックで生命を取り留めた私たちは、横倒しになった座席で語り合った。
「ええ……なんとか」
本当は激痛で、顔を歪めていたけど、無理に笑顔を作った。
「出られる? 助けを呼べるかどうか、ちょっと確認してくるね」
そう言って、彼は運転席側のドアを開け、外へ出て行く。
私もそれに続こうとしたが、座席部分が脚に挟まって抜けない。
私は身動きが取れなくなってしまっていた。
うんうん唸っていると、旦那様が戻ってきた。
「やっぱりスマホの圏外だった。どうしたものかな」
不思議なほど落ち着いた口調で呟きながら、彼は近寄ってくる。
斜めに横倒しになった車体で、運転席側のドアから手を伸ばすので、斜め上から、旦那様の手が伸びてくる格好になっていた。
私は助けを求めて、思いっきり手を伸ばす。
相変わらず、旦那様は優しい微笑みを浮かべていた。
当然、すぐさま助けてくれる、と思ったらーー。
「こいつが欲しかったんだ」
そう言って、手筈良く、ポッケからナイフを取り出す。
そして、私の手に嵌めた指輪を、指ごと切り取ろうとする。
ゴリゴリ……。
「痛い、痛い。いやあああ!」
あまりの痛さに、私は悲鳴をあげる。
だけど、山林の只中にあって、悲鳴を聞き届ける人は誰もいない。
たった一人、旦那様を除いて。
彼は無表情なまま機械的に刃物を使い、私の左手薬指を切断してしまった。
血塗れの指を摘み上げると、〈優しい旦那様〉は、いつも通りの穏やかな口調で言った。
「薬指とはいえ、骨ごと切り取るのは、意外に骨が折れたな。
でも、良かったじゃない?
太腿を座席部分に挟まれていて、そっちに痛みが分散したんだね。
指を切られた割には、痛みが少なかったようだ」
旦那様は私の苦悶に歪む顔を一瞥するも、気に留める素振りすら見せなかった。
血濡れた指輪をかざし、オパールの輝きだけを眺めて、私から背を向ける。
そのまま斜面上の車道に向けて、スタスタと立ち去ってしまった……。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
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今後の創作活動の励みになります。
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