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第52話

ディオ視点



「リリアさん!ご無事「「ディオ君!絶対私の(俺の)相棒の方が可愛いよね(だろ)!?」


扉を開けた先に目の前に現れたのは、何故かネズミとタコだった。


リリアが自分を理由に呼び出された情報を聞き、急いでディオは現場に向かった。

リリアには護衛をつけるとカイン様から聞いていたが、その護衛があれでは不安はぬぐえない。急いで扉を開けた矢先の出来事だ。


「なんなんですか、一体」

既にそう簡単なことでは驚かない精神力は身についてる。ディオは極めて冷静に答える。


「だって、この女俺のエリー(タコ)より、このネズミの方が可愛いとかぬかすんだぜ!?どう考えてもこの魅惑のボディーとセクシーな唇に勝てるわけねぇだろうが!」


「冗談じゃないわよ。こんな愛くるしい眼を見てよくそんな戯言ぬかすわね。全身を覆う小さな可愛い毛並み、感じる小さく早い鼓動、チャームポイントの歯!この節穴が!」


「「でしょ(だろ)!?ディオ君!」」


要するに自分のペット?が一番可愛いがいうやつだろうか。

正直どうでもいい。


「あの、まず状況説明してくれませんか」

その言葉に二人は現状を思い出し、ディオの眼の前の生物達を1人は服の中に、1人は袋の中にいれた。


タコって海水なくても生きれるのだろうか。






「えーーーーと、まずはそこで縛られているグラーフさんに、この部屋に連れて来られたのね。そんでなかには夫人とこの男達二人がいて、抵抗できない私になんか分からないけど罪を擦りつけるみたいなこと言われて襲われたの。私はチュウ吉の助けもあって命からがら逃げようとしていたら、天井裏で高みの見物をしていたこの男が何を思ったのか急に手を貸してきてね」


「まてこら!何が抵抗できないだ!お前俺が出る前にけりつけようとしてただろう。あんとき手にもってたもん、もう一回だしてみろ!ぜってぇ、毒だろ、あれ!こっちはお前が何もんか調べ・・・まぁ、いい。最終的に俺と俺のエリーがこいつらを倒したわけだ」


きっと毒かそれに近いものだったんだろう。


「そうね、エリー。チュウ吉の方が可愛いけど、貴女も中々な動きだったわ。やっぱり私が買ったマダコなだけあるわ」


あのタコ、あのときのか。


「確かにエリーの最初の相手はお前だったかもしれない。そこだけは感謝してやろう。お前のネズミも小ささを利用した俊敏な動きだった。だが、俺達は永遠の誓いを立てたんだ。もう何人たりとも俺達の仲を切り裂く事はできない」


寧ろ誰も関わりたくんじゃないだろうか


「確かに2人とコンビネーションには目を見張るものがあったわ。お互いが信頼しあっているのね。タコ墨を出すよう遠距離から指示がだせるなんて・・・・まだ出会ってからそう日も経っていないのに・・・・口説き落としね」


2人ってなんだ。2人って。脊椎動物と無脊椎動物だ。


「何いってる。チュウ吉はお前の指示に直に動けていた。それにあんな状況でも冷静でいれたのはお前はチュウ吉がいるという安心感があったからなんだろう。そんな関係でいられるお前達が正直羨ましいぜ」


全然羨ましく感じない。俺に相棒と呼べる生物がいないからだろうか。

というか何なんだろうか。この2人は。そして何故か2人は最終的に握手をかわす。

「今まで悪かったわね。私の事はリリアと呼んで」 

「ああ、リリア。俺の事は気軽にジャンと呼んでくれ。まぁ、偽名だけどな」

そこには自分には見えない何かが芽生えていた。



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