第4話 本屋と乙女を捨ててる少女
「すいませ~ん。ここに『目指せエクソシスト!今日からあなたも悪魔払いができる!!』という本置いてませんか?」
「いや~うちはノーマルな本やなもんで、そんなマニアックな本置いてないな~」
「そうですかぁ。」
この店ですでに5件目。あの本はなかなか普通の本屋には置いてないらしい。ますます惜しいことをした。シンデレラに危険物Xにされる前に読んでおけばよかった。
リリアが絶望に打ち砕けていると目の前の本屋のおじさんが口を開いた。
「あっでも、もしかしたら、裏通りになる『伝時屋』なら置いてあるかもしれんな~」
「本当ですか!!場所教えて下さい。」
「あぁ・・・でも裏通りはここらと違ってあんたみないなお嬢さんが入るとこじゃないんだが…」
「大丈夫です。私襲われるような外見でもないですし、危険察知能力と逃げ足には自信があります!!」
・・・花の乙女がこんなんでいいのだろうか。ってか危険察知能力って動物か?ほんとは野生の動物かなにかなのか。危険を察知すると髪の毛が逆立ちするのか!?大丈夫なのか?
この時本屋のおじさん(ロナウド、通称ロドじぃ 57歳)は乙女を捨てている少女を見ながら心の中でつっこんでいた。あくまで心の中でである。
そんな心のつっこみなどリリアは気付かない。気付くはずがない。たとえロドじぃが憐れみと未確認生物でも見るような眼で見ていたとしても。
「とにかく場所教えて下さい!!」
リリアの根気に負け、店の場所をロドじぃが場所を吐いたのはわずか3分後のことでした。
久しぶりの投稿です。そして話が進みません。誤字脱字など多いと思います。見つけたら教えて頂けると幸いです。