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第17話 バイトの朝

1週間がたった。最近シンデレラの様子が一段と怪しいが気にしない方向で行こう、身のためだ。

今日はバイトの日だ。いつものごとくお母様たちはいない。


 「シンデレラ、チュウ吉、私図書館に行ってくるわね。帰りは夕方になると思うわ」


 『あぃでチュウ。お掃除してるでちゅぅよ!』


 「わかりましたわ。あ、お姉さま御髪が」

 シンデレラはそう言うと私の髪を整えてくれる。いつもはほとんど結わない私だが今日はバレッタを使って少し整えていた。それでも慣れてないせいか、不器用なせいかうまくできず直してもらうはめになった。

綺麗なシンデレラの指が私の髪をすく。シンデレラが綺麗な絹のようなストレートのブロンドに対し私は猫っ毛で赤茶色のどうにもならない天然パーマだ。良くいえばウェーブ。あまりにも差がありすぎてため息一つでない。


 「できましたわ。可愛いですわ」


 「ありがとう。じゃぁ、行ってくるわね」

鏡を見るとサイドの髪を編込みして後ろで止めてくれているのがわかった。おぉ、きれいに結ってくれてる。

お礼を言いリリアは『ルノアール』に向かうため家を出た。





 『・・・だいじょぅぶでちゅか、リリアちゃま。ほんちょはとちょ館に行きゅんだないんでちゅよね?まっっまちゃか男!?ぼくちゅてたれちゃう!!??』


「いやですわ、チュウ吉。そんな無駄なことしか言えないお口は縫って差し上げないといけませんわね。なんでしたら私の髪を糸にして縫って差し上げましてよ?一生そのお口が開かないように」

シンデレラは美しく微笑んだ。あまりの美しさに背筋が凍る。


「ごっご・・・ごめんなちゃぃっっっっ!!」


こっ怖いでチュゥ。のりょわれりゅぅ!!後ろ黒いのがいりゅでチュウ。早くかぇって来てくたちゃい、リリアちゃま!!





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