第16話 盲点
うふふ・・・今日はいいことづくしね。牛君も手に入ったし。
リリアは今日のことを思い出し鼻歌まじりに夕食を作っていた。
「お姉さま何かいいことがありましたの?」
「ふふ。今日はいい茶葉をもらったし、特売品も買えたのよ」
「よかったですわね。わざわざ早くから買い物に行ったかいみたいですわね。」
「え、えぇ、そうなのよ~」
今なんか棘があった気がする。気のせいかしら。
「そんなことよりシンデレラ、あなたももう16になるでしょ。そろそろ社交界デビューじゃない?」
今日カインとその話をしていたためなんとなしに言った。
「ええ、けどお義母様たちが許すとは思いませんわ。」
確かにあの人たちはさせそうにない。特にお姉さまは自分が引き立て役になってしまうから絶対に認めないだろう。16歳にはほとんどの貴族が社交界デビューをするが、しなくてはならない法律があるわけでもない。外に出さなくていいなら出そうとはしないだろう。
そうか、問題はここだ。
リリアは『シンデレラ追い出し計画』の盲点に今更気づく。どんなに美しかろうと、それが世間に知れ渡らなければ意味がない。いい金づるが寄ってこないではないか!!なんとかしなくては!!
「お姉さま?わたし別に出たいとも思わないのでかまいませんよ?」
本人もこの調子じゃぁ・・・こういうのが宝の持ち腐れ?
兎に角なにか計画を練ろう!!
リリアは新たな決意を胸に秘めて床についた。