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2 春翔目線
前話の春翔目線です
「ねぇ、別れて欲しいの」
俺の何が悪かったんだろう…
うるさかった?
酷い扱いした?
愛が伝わらなかった?
くどかった?
うざかった?
それとも…最初から嫌いだった?
玲衣に告白した時、君も嬉しそうだったのは俺の勘違い…?
あぁ…ごめん…ごめんね…
俺が泣いてる姿を見て、少し動揺してるように見えた君を、どうしようもなく、愛おしく思ってしまう。
「…ごめん…わかっ、た…ごめん…泣いてしまって」
君にこんな、こんな醜い姿見せたくないのに…泣いて喜ぶ君を見て、少し寂しくなる。
「ごめんね。いきなり」
玲衣は自己嫌悪に陥ってるかもしれないからとびきり優しく言葉を紡ぐ
「んーん…それだけ俺に不満があったんでしょ?玲衣は何も悪くないよ」
少しでも…少しでも心が軽くなってるといいけど…
あぁ…あんな事になるとわかっていたなら、君の事を手放すなんて事、絶対しなかったのに。