囚人のジレンマのジレンマ
囚人のジレンマとはこういうものでもあります
囚人のジレンマとはこういうものでもある
刑事の提案どおり仲間の囚人の情報を売り渡した時点で
「自分のしたことは悪い事でしたということを認めました」にして
「自分のしたことは法で裁かれて当然のことだということを認めました」にして
「だから仲間の囚人にもこれをわかってほしいので自白しました」ということになるのだ
つまり「悪いことをして申し訳ございませんでした」を言っただけのものだから
刑期が軽くなるだけの話にしか過ぎないのだ
言い換えれば、刑事の提案どおり仲間の囚人を売り渡した時点で
「反省するくらいなら最初から犯罪をしなければいいのに」といった類の
「世間の冷たいまなざし」にさらされる原因にもなる行為でもあるのだ
これが「死刑判決」みたいな状況だった場合
「命惜しさのあまり反省した」なりといった類の「世間の冷たいまなざし」にさらされ
「だったら最初から犯罪しなければいいのに」とまた思われる原因にもなるのだ
つまり刑事にこの提案をされた時点で「一切の希望をお捨て下さい」が囚人には待ち受けているのだ
刑事の提案を却下すれば「死刑判決を受け入れる」になってしまう
刑事の提案を受理すれば「世間の冷たい眼差しに晒される日々を過ごすために釈放される」になってしまう
言い換えれば「犯罪を行い、警察に捕まり、無実を証明できなかった時点」で
「一切の希望をお捨て下さい」を意味するジレンマが囚人には待ち構えているのだ
これが囚人のジレンマのジレンマなのだ
いかがでしょうか?