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死獣神~血の書~  作者: 天馬光
3/32

殺し屋 青龍 (3)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋の物語。

 この態度に生徒の1人は激怒し、青龍に飛びかかった。至近距離まで近付けば、斬られないと思ったのだろうが、殺し屋である彼がそれを読んでいないわけがなかった。


「目の付け所はいい。けど……」

 そう言うと青龍は、左手首の下に装備していた火炎放射器でその生徒を火だるまにし、焼き殺した。


「残念でしたー。こっちはロープカッターだけじゃないんだよ」

 楽しそうにそう言う殺人鬼と惨状を前にして、残った男子達は身の危険を感じ逃げようとしたが、出口にいる青龍が逃がすはずがなく、全長3メートルのロープカッターを巧みに操り、1人残らず輪切りにした。


「これにてお仕事終了。大丈夫? 依頼人さん」

 自分が依頼したとはいえ、目の前であんなことをした狂気の殺人者にそう聞かれて、芹は怯えた。


「そんなに怯えないで。取って食ったりしないから。あ。あと、お金のことはもういいよ」


「え?」

 報酬の拒否に芹はキョトンとした。


「だって、中学生が30万なんて大金払えるわけないだろ? それとも君はこれから先、闇金からお金を借りて、己の身を売る気かい?」

 もっともらしい答えに芹が首を横に振ると、青龍は正体に気付いてバラしたら即座に殺すと脅して去っていった。彼女の人生に幸があることを願いながら…………



 あれ以降、芹は多少明るくなり、学校の友人も徐々に増えていった。当然、その友人の中には龍もいるのだが、彼には芹に言えない秘密があった。

 その秘密とは、帰宅後、パソコンの電源を入れ、『青龍の逆鱗』に依頼が来てることを確認し、返信メールを送ったことにある。


 もうお気付きだろう。この物語は殺し屋・青龍こと青山龍の血に塗みれた人生の物語である…………

 青龍こと龍は、普段黒い髪をしており、見た目は一般的な背が高めの中学生です。

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