表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死獣神~血の書~  作者: 天馬光
22/32

死獣神vs警察の犬(4)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋の物語。

 ペガサスの戦いはそんな風にあっさりと決着がついたが、青龍の方はそうはいかなかった。


 それもそのはず、犬塚は全身を分厚い金属装甲で完全防備し、初老とは思えない図体を利用した怪力と重火器で応戦していたからである。

 いくらロープカッターより切れ味が鋭いドラコスラッシャーといえども、致命傷になる部分を守られてしまっては、斬れるものも斬れない。


 それでもどうにか全身鎧に攻撃するが、全く効いてる様子も無く、しまいには彼の鉄拳をくらって左腕が折れてしまう始末だった。


「観念しろ、ガキ。お前では、重装備に身を包んだこのわしは倒せんぞ」

 そう言い、目の前に立ちはだかる犬塚を見て、マズいと思った青龍は、せめて弱点か反撃の糸口になるものはないかと、犬塚をよくよく観察した。


 その甲斐あり、彼を倒す糸口をみつけた青龍は、思わず笑みがこぼれた。

 追い詰められてるのに笑ってると思った犬塚は、ナメられてると思いイラっとし、一思いに殺してやろうと力任せに叩きつけ、頭蓋骨を砕こうとした。

 しかし、青龍はジャンプで軽々と回避し、先程までの攻撃でできた全身鎧の頭部の小さなヒビを彼の頭上から乱れ斬りし、頭頂部を露出させた。


「何!?」


「残念でしたね。あなたは天に見放されました。さて、ではこれから、あなたを輪切りにしましょう」

 青龍の発言に犬塚は失笑した。

 当然である。頭こそやられたが、前髪から下はいまだに装甲に覆われている。まだダメージの少ないこの状況で輪切りになどできるはずがないと、犬塚は高を括っていた。


 だからこそ、次があると思っていた彼は逃げなかったが、それこそ大間違いだった。


「もっとも、さすがに外側は無理ですから……あなたは内側から輪切りにします」

 青龍はそう言うと、ドラコスラッシャーをつむじに突き刺し、そこから絶妙な手の動きでドラコスラッシャーを体内へと挿入していきながら、脳や内臓を1つ残らず輪切りにした。仕上げに得物を一気に引き抜き、


「名付けて、噴血(ふんけつ)ってね」

 という決めゼリフと同時に、犬塚の頭頂部から血を勢いよく噴き出させた。

 血を出しきったところで、糸が切れた人形のように倒れる犬塚。その命はやはり、すでに尽きていた。

 青龍の数少ない大技・噴血。

 彼にかかればどんな強固な鎧に身を包んでも無駄ということが、この技によって実証されました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ