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死獣神~血の書~  作者: 天馬光
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死獣神vs警察の犬(3)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋の物語。

 互いに見据えるべき敵を知り、両者が闘争心を燃え上がらせてから12時間近く経った午前0時。翔馬に指定されたラグビー場近くの広場で待つ忍と犬塚と犬神の元に、青龍と朱雀とペガサスが闇夜の中から現れた。


「お前達が死獣神とかいう無法者共か?」

 死獣神のメンバーを見るや否や忍にそう尋ねられた青龍は微笑み、代表して答えた。


「えぇ。ですが、無法はそちらも同じでしょう?」


「それは認めよう。だが、目には目を、歯には歯を。犯罪者を残らず裁くという正義を貫くためには、私達のような存在がこの世の中には必要なんだ」

 忍の言い分を聞き、青龍は不敵に笑った。


「ならば教えてあげましょう。あなた方のご清潔な無法は、僕ら死獣神に食われて終わるということを」

 その言葉をゴングに、死獣神と特捜5課の死闘が始まり、青龍は犬塚の、ペガサスは犬神の、そして朱雀は自身を狙う忍の相手をした。



 それぞれが激戦を繰り広げること4分。犬神が邪光を手にしていることに気付いたペガサスは、軽々とよけながら風の刃を装備し、対抗した。

 前回の反省点から、斬られたり白刃取りすると光を吸われることを学んだペガサスは、この時のために風の刃を作ったのである。

 そこまで万全を期しているペガサスに、仲間の敵討ちということで感情的になっている犬神が敵うわけがなく、この戦いは開始時点から勝負が見えていた。


「あーぁ。この程度か。こんなんじゃ、前回不覚を取った僕がバカみたいだよ」

 ペガサスはそう言うと風の刃を外し、翼を引っ込めてエッジウイングを装備した。


「君には、時間をかけることすらもったいない。速攻でケリをつけてあげるよ」


「ふ、ふざけんなー!」

 完全にナメられて冷静さを失った犬神が斬りかかってくるのを見て、ペガサスは鼻で笑い、


「行け、刃の羽よ。敵を討て」

 と、言って、翼を構成している刃物を半自律兵器化し、一斉に飛ばして刺した。

 数百本の刃に刺され、犬神がハリネズミ状態になったのを確認してから、ペガサスは刃物を元に戻して突撃し、エッジウイングの外側の太刀で犬神を両断した。


「Good-bye human. Go to hell」

 そう言うペガサスの目は、もう彼を見ておらず、ある考えだけを真っ直ぐ見つめていた。

 ペガサスの武器は、『人は不幸の中で苦しみぬいて死ぬべき』という彼の考えから、基本的に痛めつける系が多くなっています。

 また、光の力を使えば、大量虐殺もあっという間にできてしまうため、武器を使ってる内は手を抜いてるとも言えます。

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