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俺の異世界日記1

「どこだ、ここ。」

目覚めると崖の上だった。見たことのない場所。空を見るとさらに不思議に思うことがあった。

「太陽が、ない、、、」

そう。夜ならまだしも周囲を見渡しても明るいはずなのに太陽が存在していなかった。

崖の下を見ると小さい町が存在していた。レンガやコンクリートはなく、田舎の町というよりはもう少し整っている町並みでゲームなので言う最初の町って感じの場所だ。

「いてっ。」

周囲を見渡すと突然頭痛に見舞われる。どこかで頭をぶつけたのか。そもそもどうしてこんな場所にいるんだ俺は、記憶は飛び飛びだが何となく覚えていることがある。 確か俺は大学受験のために学校で居残りで勉強した後行きつけの本屋で目に入った新しく販売されていた異世界漂流物のラノベを手に取ったんだっけ。

何となく散らばったピースを整えてはみてもあまりはっきりと思い出せない。

異世界漂流物かぁ、気になって手に取ったのは覚えてるが表紙やタイトル。そもそもそれを買ったのかすら覚えてないや。異世界漂流ね、うん、いや、まさかそんな分けないよな、うん。

レンガやコンクリートはなく、田舎の町というよりはもう少し整っている町並みでゲームなので言う最初の町って感じ、、いいや、まさか

嫌な予感がして少し冷や汗をかいてしまう。

もう一度見てみてもどう見てもゲームなどで存在するような町にそっくりだった。

「そ、そうだ。携帯」

近年の携帯、すなわちスマートフォンはとても有能な物で自分がどこにいるのかもすぐ分かり、方向音痴な俺はいつもいつも助けられているアイテムである。最近だと採譜がなくても携帯さえ持っていればどうとでもなるって考えにさえもなっている。そんな携帯、携帯、携帯、

「…..」

どれだけだがしても携帯電話がポケットからつからなかった。それどころか通学につかっている鞄などもなく服装も自分の服などではなくゲームなどでよく見る初期装備みたいな服装をしていた。

「どうなってんだよほんとに。」

とりあえず今の状態だとなにもわからないので町の方に降りていって見ることにした。

けどいい感じに階段になっている場所もなく。降りれそうな都合のいい場所が見当たらない。

「ここを通れっていうのかよ、」

後ろを見ると唯一道が続いている洞窟が存在した。


一番上に穴があるからか薄暗い程度の洞窟で歩くのにそこま不自由はなかったが。

「いつになったらつくんだ。」

いつになっても下にたどり着かない。もう何時間歩いただろう。足がくたくただ。

「ん?」

少し休憩しようとその場にしゃがみ込んでいると何か物音が聞こえた。

(誰かいるのかな?)

起き上がってから何時間も誰とも会話もせずにここがどこかもわからない。やっと人に会えたのだとうれしくなり何も考えずに声をかけてしまった。

「誰かそこに居ますか?」

こんなことを言わなければこれからの人生ここまで大変になることはなかったンじゃないかなと今でも思う。

ガサガサと音を立てながら近づいてきたのは人ではなかった。

「なんだこいつは。」

そこに居たには人間より数倍でかい小説やゲームでよく見るオークのような怪物だった。

(ゲームなので言う最初の町って感じ)

自分で言った言葉をそこで思い出した。

これがゲームの世界のような場所。つまり現実で何らかのアクシデントがあり、異世界へ漂流したのだとしたらこんな怪物が居てもおかしくはない。

異世界漂流。

良く人気なアニメやマンガの主人公なら、異世界に迷い込んでこんな怪物と戦うことになるなんて良くある話だろう。でも別におれは特別でも何でもなく。ただの学生なのに。

「うわっ」

どうなっているのか考えているとその隙をあたえんとばかりに持っている斧を振りかざしてくる。

なんとかよけれたものの振り下ろされた斧によって地面がえぐられる。

「このままだと、死ぬ。」

前進に寒気が走った。逃げないと逃げないと。

全力で走った。走っている道が来た道なのか進もうとしていた道なのかももうわからない。とにかく走った。でもいつまでも追いかけてくる怪物は距離を離すどころがどんどん近づいてくる。走り逃げた末。前に道はなく行き止まりだった。

「はぁ、はぁ、なんで、こんなことになったんだよ。」

怪物をにらむ。そんなことをしてもなんの意味もないけど、もう何をしたらいいのかも和からず自分の人生を恨む。

「どうしたらいいんだ。」

(ただの学生なのに)

一つ思い出したことがあった。

「異世界へ行った俺は最強で無敵だった。」

俺がアニメにはまったきっかけの深夜アニメのタイトルだ。

「はは、最後に思い出したのがこんなどうでもいいことなのかよ、」

結局曖昧だった記憶も何も思い出せずただ死ぬ人生なのかと思うと同時にそのアニメのはじめの話を思い出していた。

目覚めた後はじめに敵に襲われた時現実ではなかった力や特殊能力に目覚めてその敵を倒すんだっけ、そうそうちょうど目の前で斧を振りかざしてるこいつみたいな感じだったよなその敵。

「あれ?」

一つ疑問に思うことがあった。思い出したそのアニメの主人公とまったく同じ境遇に今自分がいたんだ。

「ま,まさか、」

手を怪物に向かってかざす。

もしかしたら、自分がその主人公になったのかもしれない。本当にそっくりなんだ、だったら出せるはず。

(オォォォォ)

雄叫びを上げ怪物が斧を振り下ろしてくる。

俺はその主人公の必殺技を思い浮かべ思いっきり叫んだ。

「ファイアシュート!!!!」

グッシャ





すごい音がしたと同時に周りに血が飛び散っていた。ほ、本当に成功したんだと思った矢先に体がすごく熱くなっていたことに気づく。見てみると。

「な、なんだこれ」

血は怪物の血ではなく俺の血だった。そう、能力が発動なんてアニメみたいなことは起きずそこには血だらけで倒れているただの一般人の俺だった。

「はは、」

少し苦笑いしたあと意識か薄れていった。


(おい!!大丈夫か)


薄れていく意識の中久しぶりに自分以外の声が聞こえた気がした。

夢なら意識か消えると同時に現実に目覚めるのだろう。

夢じゃないのならここで何も分からずに無様に死ぬのだろう。

もし夢じゃなく、生きていたとしたら。


はっ異世界に転生しても最弱の主人公かよ。


そして意識が途絶えた。

ここから俺の長い長い物語が始まるなんてこのときは思いもしなかった。





-おまけ-


オォォォォ


ファイアシュート!!!


オークと誰か戦っているのだろうか。でもおかしいな、

(魔力を感じない。)

人には誰しも少なからず魔力があるはずなのにそこから感じる魔力はオークの物しか存在していない。しかもきいたこともない魔法名のあとただただ斧で切られた音しかしなかった。

(なにかあったのかな、)

急いでそこへ向かうとオークに一人の少年がやられていた。

オークを見るとさらに追撃を加えようとしていた。

(まずい)

この距離だと剣はは届かない。

「エレメント!」

ポケットから石をだし魔力を与えオークに向かって投げつけた。

オークは爆発し近くの崖から落ちていった。

「おい!!大丈夫か」

近づいて声をかけても返事が返ってこなかった。

急いで拠点へ連れて帰らないと。

血だらけの少年を連れて拠点へ走って行った。


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