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HP1の最弱勇者  作者: 黒宮祐助
2/6

デュラハン?そんなの雑魚ですよ?


最初の町にやって来たのは良いが、何をすれば良いのか分からない、とりあえずメモ帳を見てる


最初の町についたらまずギルドに行くと良い、その町は冒険者が少なくいつでも募集中らしく人手が足りてないらしい


との事なのでギルドに来たが、外装共に内装もゲームなどで良く見る風景なので初めて来た感じがしない


「すいません冒険者になりたいんですけどー」


職員の人が書類の書き方を丁寧に教えてくれる


「イチミヤ・ハジメ様珍しいお名前ですね、ジョブは冒険者ですね」

「ではこちらの魔導具をどうぞ」


中央に透明の石が埋められた腕輪だ、実際にはめてみると石が青色に光り出す


「これは?」

「それは冒険者の証兼場所を特定または死亡などの確認をする為に使われる物なので外に出る際は必ず付けてくださいね」


GPS機能付きのブレスレットの様な物か


「ではあちらのクエスボードから仕事をお選びください」


案内されクエストボードを見てみるが内容は、ミラミラの討伐、剣を教えて欲しい、農業の手伝い、浮気調査、冒険者とはつまり何でも屋らしい


フラフ草の採取、フラフ草?もしかして


カウンターで手続きを済ませる


「フラフ草の採取ですね、ではこちらの袋に集めたフラフ草を入れてください」

「フラフ草って言うのは?」


そう聞くと職員の人は驚いた顔で待っていてくださいと言って何かを取りに行く、どうやらこの世界ではフラフ草は知っていて当たり前らしい


「こちらの本に植物の特徴など記されていますのでこちらをどうぞ、そしてこちらがマニュアル書になります」


そう言われて植物図鑑を貰って確認してみると

特徴は葉の先端が丸まっている事

名前の由来はやはりラプイ・フラフティから来ているらしい

主に傷薬や風邪薬に使われるらしい、用途は基本的に医療面と言う事か


「ゔわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


泣き叫びながら走るへっぽこ勇者が1人


「なんだこれ!聞いてないぞ!デュラハンが大量に居るなんて聞いてないぞぉぉぉぉぉ」


なんて叫びながら走っていると当然の事だが相手は馬に乗っているので逃げられる訳もなくあっさり斬られる


「初めてのモンスターはどうだ?怖いだろ?生首だったろ?」


茶化す様に女神は質問する


「……はいっ……とで…も……こわがっ…たです!……」


泣きながら答えるへっぽこ勇者、HPが1なだけじゃなく、勇気無いらしい


「まぁそう泣くな、その内慣れる」


勇者は頷くとスイッチを切り替えて涙目で質問する


「最初の町じゃなかったんですか?開始早々ゲーム後半に出てくるモンスターが出てきたんですが大量に」

「あぁそういう事か、君の言っているゲームとやらではデュラハンは強いかもしれないがこの世界では雑魚だ、HPで言えば10しか無い」


え?まじ?


「俺なんか行ける気がします!」


そう言うと女神は試すような口振りで見送る


「あぁ行ってこい面白いぞ……私が」


目の前には大量のデュラハン、今度は行ける気がする

まず先頭に居るデュラハンに1撃HIT

馬は倒れて黒い鎧を着た首無しの騎士は馬に振り落とされそのまま動かなくなる

どうやら馬と首無し騎士は1匹と1人で1体扱いらしく片方倒すと両方死ぬようだ


「かかって来い」


「お前は最高だな」


女神は笑いながら言う、申し訳ない


「お前はHP1なんだからデュラハンの群れに突撃したら普通負けるだろ」


女神は笑いながら言う

今回は俺が馬鹿だった言われてみればそうだ


「じゃあどうしたら良いんでしょうか」


女神はポーチのマニュアルを見るように促す


「メモ帳じゃないギルドでマニュアル貰っただろ」


マニュアルにはこう書かれていた


初心者の方は単独の戦闘を控え、採取クエスト等を中心にしてください

討伐クエストを受ける場合は仲間を集めて効率良く、なるべく安全に討伐する事


「仲間集めて出直してきます」


「私からのお告げだ、お前が死んだ先にフラフ草がある、命懸けで取って死ねば持ち物を持ったままここに戻れる、ここまで言えば分かるな」


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぁぉぉ」


今度は気合を入れて突っ切るへっぽこ勇者

フラフ草は袋いっぱいにする事、よってこの場所で死んだ回数合計27回


何故か久しぶりにギルドに戻ってきた気がする

ギルドにフラフ草を渡してクエストの完了を確認して報酬800G貰った

全然嬉しくも達成感もない、なんせ死んだだけですから

今日は近くの宿屋に泊まる事にして1日がやっと終わる


宿泊代 3日1500J


朝起きての1言はやっぱりこれ


「金やばくない?」


今日はギルドで仲間を募集してからクエストボードの前に居る

やはり採取クエストは1000Jにも満たない額ばかりで討伐クエストに行けるようにならなければ生活が安定しない

と言うわけで今日のクエストは討伐クエスト、デュラハン20体の討伐


あの後デュラハンの生態に付いて調べてみると想像とは違う点が多かった

まずデュラハンは群れで行動する事、そして群れの中央にボスデュラハン略してボデンが居ること、ボデンは雑魚とは違いかなり強いらしくこの町にはボデンを1人で討伐出来る者は少ないらしい

次にデュラハンは食事、睡眠その他生物が必要とする事をしなくても活動出来る事これは予想通り魔族だからだそうだ


「デュラハンに付いて説明している貴様がハジメとやらで良いのか」


振り向くと夜空色のポニーテールで目は夕焼けと同じオレンジ色がかかっている

見れば見る程忍者で腰にはクナイが4本、短刀を1本武装している

顔はマスクしているのでハッキリとは分からないが特徴的な服装をしているので彼女を間違う事もないだろう


「掲示板の仲間募集のチラシを見た、アカメだ仲間に入れてもらえんか」

「忍者?」

「二、ニンジャ?なんだそれは」


彼女は忍者を知らないらしい恐らくこの世界では忍者と言わないんだろう、シノビ?アサシン?どっちかな


「ちょうど良かったこれからデュラハンの討伐に行くから仲間が欲しかったんだ」


彼女にはまだ生き返れる事を言っていないがそもそも言って良いのだろうか

こんな時はメモ帳を見たら良いかも知れない


神メモ

仲間にはラプイ・フラフティの加護があると言えば納得するだろうから心配するな


なんて便利なんだろうこのメモ帳 


「とりあえずアカメの能力が知りたいから特技なんかを教えてくれ」


アカメは一度考えてから話始める


「特技は素早さだ、囮や窃盗なら任せてくれ、苦手な事は隠れる事だ、後言いにくいのだがジョブは暗殺者だ」


はい?今ジョブ暗殺者って言わなかった?まぁ見た目からしてそうなんだけど隠れるのが苦手な暗殺者は初めて聞いたな、でもまぁ最低限くらい出来るだろう、只あまり得意じゃないだけだよね

この時俺は彼女を甘く見ていた事を後悔する時が来るとは思わなかった


道中にて作戦会議


「良いか?作戦は俺が囮になるから隠れて遠くから攻撃してくれ、幸いにも俺には女神の加護があるから心配するな」 

「どうやって遠くから攻撃すれば良いのだろうか?」


どうやらクナイは4本しか持っておらずそれ以外に武器も無いらしい、だがそれは想定内


「これを使ってくれ」

「これは遠くから攻撃する為の弓だ、今回はお前が使ってくれ、矢は50本程用意しておいた」


そう言って弓をアカメに手渡す


「それは良いのだが隠れる事がどうしても」

「大丈夫だ、俺が囮なんだから大丈夫だ、因みに討伐対象はデュラハンだからボデンは倒さずに帰る予定だ」


アカメはそれを聞いてホッとしたようでため息をつく


「作戦開始!」


そう言った瞬間アカメは消えた、流石素早さに自信があるだけはある、だがもはやあれは誰にも捕まえられない速度なのでは?てか残像が出来て消えるって凄すぎるだろ

そんな事考えている内に俺も準備万端


デュラハンはまだ気づいていない…筈だった


そう、何故かすでにアカメが追われていた、まぁ速度的に捕まる事は無いだろうがまさか隠密行動があそこまで出来ないのは以外だった敵を引き付ける能力でもあるのか?

しかも逃げながら弓打ってるけど1本も当たってない

これ地雷じゃない?

でも流石に短刀やクナイはまともに使えるだろう

なんだ?こっちに近づいてくるな


「ハジメ殿逃げろー」


ちょ、おま!


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


逃げ惑うへっぽこ勇者+名ばかりの暗殺者


「ちょ、おまえ、短、刀は、はぁ、はぁ、はぁ、使え、ない、のか?」


アカメは顔を俯かせ逆ギレする


「あんなのに短刀1本で突っ込める訳ない!投げたら私の武器がなくなるだろ!」


なぜか怒られた


「じゃあ、はぁはぁ、クナイ貸せ、はぁ、俺が囮に…なるから」


アカメは絶対にクナイを渡そうとはしなかった


「仲間を置いて行ける訳無いだろう、このクナイは絶対に渡さん!」

「いやもうまじ体力やばいから、はぁはぁはぁはぁ、俺が囮になるまた町で会おう!」


仲間の為に犠牲になる、一度やって見たいシチュエーションだったからまぁ俺は気にしてない


「仲間の為に犠牲になるか、生き返るから犠牲とは言えないだろう」


女神は涙目になっているが普通に話をする、相当面白かったのだろう


「そんなに面白かったですかね?」


女神は頷くと褒美をやると良いいきなりある者が現れる


「これはある生物の卵だ、暖めれば孵化する、助けになるだろう」


なんか貰った、やっぱドラゴンだよな?卵と言ったら一応何が生まれるか聞いてみる


「これ何の卵ですか?」


「……………………………………………」


長い沈黙が走る


「きっと役に経つ生き物だ」


?????


「それ絶対要らない余りものとか出切れば孵化して欲しくない奴ですよね?」


女神は目を逸したまま強引に卵を押し付ける


「気にするな、役に経つからそんな事より早く戻ってアカメを慰めるのが先だろ」


半ば強引に帰らされる


ギルドに戻ると子供の様に泣きわめくアカメとそれを慰めているギルドの職員が居た


「私だけ生き残って悪がったぁ、私がみづがっでいなければぁぁ」


それをお姉さんが介護してる様だ、なんか出て行きづらい雰囲気だがこれも彼女の為にも出ていかないとな


「まさかそこまで仲間思いだったとは思わなかった」


「ふぇ?」


アカメは俺の顔を見た瞬間今度は幻覚が見えるだの幻聴が聴こえるとか言い出した


「いや生きてるから女神様の加護があるって言ったろ?」


アカメはそれを聞くと泣きながら怒り始めた


「それを先に言え、心配しただろ!」


ひとまずカウンターのお姉さんに預けて俺はクエスト完了の報告をする


「デュラハン20体討伐確認しました、ではこちらが報酬の杖と9600Jになります」


まぁまぁだな、杖も貰えたから今度は魔法も習得したい所だな、異世界と言ったらやっぱり魔法だな

それは置いといて


「アカメもう泣くな、報酬の4800Jだ」


アカメは全力で報酬を否定する


「これはハジメ殿が行った事、故に報酬は全部貴殿の物だ」


どうやら落ち着いたらしい、さっき逆ギレしたのも反省したらしく反省文(異世界文字)を書いている


「じゃあ報酬の代わりにお願いがあるんだけど良いか?」


「あの場にハジメ殿を置いていった私に拒否権など無い、例え屈辱的な事だろうと断る気は無い」


その手もあるな、仲間よりペットと言う手も………


「ペッ、仲間になってくれないか?」


アカメは俺が言い間違えそうになった事には触れずに今にも泣き出しそうな表情で頷き口を開く


「拙者、この身をハジメ殿に捧げる」


なんか重いな、そこまでしなくても良かったんだけど本人が良いなら良いか

てか拙者とか私とか色々キャラ固まって無いなこの人


翌日アカメとギルドで会うと今日はマスクをしておらず改めて彼女の素顔を見てみる、きっと誰もが彼女の素顔を見た時こういうのだろう


「美しい」


アカメはその言葉に反応すると直ぐにマスクをした


「だから素顔見せるのは嫌なんだ」


嬉しそうな声で恥ずかしがりながら言い足早にクエストボードに向かう


「今日はどんなクエストに行くのだ?」


う~んそうだな


「よし、これに決めた」

「ボデンの偵察クエスト受注完了致しました」

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