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最強のおっさんハンター異世界へ~今度こそゆっくり静かに暮らしたい~  作者: 月島 秀一
第六章:

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五:世知辛い世の中

【※読者の皆様へ、大切な知らせ】

本日、新連載をはじめました!


タイトル:怠惰傲慢な悪役貴族は、謙虚堅実に努力する~原作知識で最強になり、破滅エンドを回避します~


ページの下にあるタイトルを押すと、作品ページに飛べます!

絶対に面白いと思うので、歴代最高の自信作なので、どうかぜひ『第一話』だけでも読んでみてください! お願いします!

「ふぅ……疲れた」


 まさかこんなに多くの顧客と一度に話すことになるなんて思ってもみなかった。


 精神的に少し消耗した俺は、現在人気のない路地裏を進んでいた。


 この街でわざわざ俺を見つけて話しかけに来る人は、大概が豪商や貴族などの権力者であり、彼らがこんな人気のない路地を通ることはあり得ない。


 いわばここは安全ルートだ。


「ところどころにネズミがいるから注意しろよ」


 基本的に王都に住むネズミは人間を襲う種類ではないが、間違えて尻尾を踏んでしまったりなど、危害を加えてしまうと当然反撃をもらう。


「はーい!」


「……了解!」


「わかりました」


「なんであたしがこんな汚いところを……」


 一人不満げに文句を垂れ流すヨーンに苦笑いを返しながら、俺たちはいつもよりややゆっくりな速度で移動していく。


 するとアイリが、突然思い出したかのように口を開いた。


「それにしても私、ビックリしちゃいましたよ! ジンさんって、本当にお顔が広いんですね! それもお友達のみなさん、何だか凄い人ばかりだったような気がします!」


「まぁな。ハンターという仕事を長年やっているといろいろなところに顔が売れる。……というか、ある程度顔を売っておかないと仕事が来ないんだよ」


 少し世知辛い話だが、事実である。


 ハンターズギルドでも指名無しの依頼はたくさんあるが……はっきり言ってあまり報酬がいいとは言えない。というのも、ギルドが少なくない仲介料を取るからだ。


(まぁ、ギルドもギルドで財政的に苦しいから、仕方ない部分ではあるんだがな……)


 ハンターである俺からしてみれば、「もう少し仲介料を減らしてくれるとありがたい」としか言えない。


 その一方で個人指名は、かなり高額の報酬が設定されるケースが多い。


 その理由としては、依頼者がギルドに支払う仲介料が著しく低いことがあげられる。他にも個人指名は難度の高い仕事が多いことなど、理由はいろいろとある。


 まぁ、つまるところハンターで食べていくには、あちこちで顔を売る必要があるということだ。


「な、なるほど、そういった事情があったんですね……。それでもそんなにたくさんの人から好かれるのは、やっぱりジンさんの人柄があると思います!」


「はは、ありがとう。でも、一部の人たち――特にこの街のハンターにはひどく嫌われているからな……。それだけ頭に入れて、できるかぎりハンターには近付かないようにしてくれ」


 実際に、さっき顧客たちと話しているときも、俺の背中には敵意の籠った視線がいくつか向けられていた。十中八九、この街で活動するハンターの連中だろう。


(人を疑うのはあまり好きではないが……。奴等がアイリたちに何らかの攻撃を仕掛けてくる可能性はゼロではない)


 少なくともここにいる間は、ずっと気を張って行動した方がいい。


「は、はい、わかりました……っ」


「よろしく頼む。――さて、俺の記憶が間違っていなければ、もう少し行った先に宿があったはずだ。早いところ宿を押さえて――メシにしようか!」


「さんせーっ!」


「お腹……ペコペコ……っ!」


「いったいどんな宿なんでしょうか、楽しみです!」


「あたしは、部屋で休んどきたーい……」


 そうして俺たちは、目的の宿に向かって歩き始めた。

【※読者の皆様へ、大切なお知らせ】

本日、新連載をはじめました!


タイトル:怠惰傲慢な悪役貴族は、謙虚堅実に努力する~原作知識で最強になり、破滅エンドを回避します~


この下にあるタイトルを押すと、作品ページに飛べます!

絶対に面白いと思うので、歴代最高の自信作なので、どうかぜひ『第一話』だけでも読んでみてください! お願いします!

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