6話 三薙野くんのお参り
前を見上げると、2、3段先を歩く海道の後ろ姿をときどき葉の隙間から溢れた夕日のオレンジ色の光が照らしているのが見えた。
ここが学校の教室だったなら、長時間の女子への目線が誰かに気付かれたりでもすると、すぐに異端認定されてしまう。
だがここは幸い第三者の目などない、思う存分に彼女の後ろ姿を眺められるわけだ。
別に下心なんてなくて、今しかできないことをしてるだけなのだ。
それに、僕の性欲は女性の背中だけで満たせるほど可愛げのあるものなんかじゃない、侮らないでほしい。
「ねえ三薙野くん」
まずい、僕のピンク色の視線に気づいたか?!
「そういえば三薙野くんって、ご両親と仲良かったよね」
気付かれていなかった。
僕の人生も捨てたもんじゃない。
いや、この程度のことで捨てたもんじゃないと思う時点で捨てるべき人生か?
「ああ、悪くはないと思うけど」
そう答えながら、僕は微かな違和感を覚えたが口にはしないことにした。
「でも、他の家がどうなのかということを知る機会がないからな。僕がどれだけ親と仲が良いのかと言われたらいまいちわからない」
「ふーん、でもきっと仲が良いんだよ。
仲が悪かったら親との仲が良いのか分からないなんて思うこともなく仲が悪いって言うでしょ」
「まあ、確かに」
いっときの間を空けて、海道は
「いいなー」
と呟いた。
緩やかな風が彼女のため息を神社の森へと攫っていく。
そうだ、僕の感じた違和感はこれだ。
海道は昔から明るい性格なので、こうしてネガティヴな会話を交わすのは初めてかもしれない。
「上手くいってないのか?」
「別にそういうわけでもないんだけどね。
きっと、愛情と私が不吊り合いなだけなんだと思う」
振り返ることもなく発せられる彼女の寂しさを帯びた声は、僕の頭の中の海道を少しずつ上塗りしていくみたいだ。
思えば、こんな海道を見たのは初めてかもしれない。
昔から多くの時間を一緒に過ごしてきて、出来上がった彼女のイメージはヒマワリだ。
いつも太陽に向かって満点の笑顔を輝かせているヒマワリそのものだと思っていた。
彼女は今、どんな花なんだろう。
「親からの期待が大きいってことか?」
「うん、そうだよね、そういうことだよ」
自分に言い聞かせているような様子に、僕はひとしお不安を募らせる。
「1人で会話しないでくれよ」
「三薙野くんが聞いてくれてるんだから二人だよ」
「僕を本当に聞いているだけにしないでくれ」
狭い石階段の上で彼女はくるりと回って僕の方を向いた。
突然のことに少し驚いたが、声が出るほどではない。
どうしたのだろうと考えたが、彼女は何か不満気な表情を浮かべている。
「三薙野くん、私の話ちゃんと聞いてる?」
「もちろん聞いているよ。
ちゃんと聴いている」
「ほんとに?
なら、私がさっき言った言葉をドレミの音階で言ってみてよ」
「そこまで聴いてない!」
「ひどいなー、ぜんぜん聞いてないじゃん」
「聴くの次元が違いすぎるんだ!
一般的なレベルまで戻って来い!」
「ふふふ」
さっきまでとは打って変わって、海道は幸せそうに微笑んだ。
「やっぱり、三薙野くんと話すのって楽しいな」
「そうかよ。
それは嬉しいよ」
この笑顔が見たかった。
彼女に抱いていた不安が幾分か和らいでいくのを感じる。
それに合わせるかのようにだんだんと色を濃くしていく夕方の暗さが、視界から海道の笑顔を薄く見辛くしていった。
最後にどんな表情を見せていたのだろうか、
彼女はまた石段を上へと登り始めた。
僕も黙って歩き出す。
特に考えていることはない。
ただただ無言で歩き続けた。
*
「もうすぐ神社に着くよ」
海道の声で我にかえった。
ここまで無言で登り続けたのは彼女の心中を察して、かけてあげる言葉が見つからなかったとかじゃない。
ただただ疲れて声も出なかっただけだ。
見上げると、確かにあと数段で階段は終わる。
階段を登り終えるとすぐに石畳があり、それが真っ直ぐと境内の前まで続いている。
「ほんとだ。
やっぱりよく登っていた昔とは違ってきつかったな」
「そうだね、普段からこんな階段登っておけば良かった」
「普段はこんな階段ないだろ」
「そっか。
だったら、今日から通うしかないかな」
「努力家だな」
「暇なんだもん」
「ただの暇人だったのかよ」
そんなことを話しているうちに、僕はいよいよ最後の一段を登り終えた。
額にうっすらと張り付く汗を腕でぬぐう。
目の前にはずっしりとした空気の中で寂し気に佇む境内があった。
ここまで海道といろいろあり、本来の目的を忘れかけていたが、
僕はここに妹の梨李を探しにきたのだ。
ざっと見回してみるも、妹の気配はない。
梨李の気配を読み取れないなんてことは、あの化け物のことなので万が一にもありえない。
あいつはここには来ていないということか。
それとも入れ違いか。
ここまでの道は今僕たちが上がって来た階段しかないので普通なら入れ違いなんてあるはずもないのだが、あいついわく
「山肌は公道」
らしいので、階段以外の場所から下山した可能性もある。
だがここにもいないとなると、一体僕の妹はどこにいるのか。
まさか、もう神隠しに遭ってしまったなんてないよな。
ほんの少しだけ、呼吸が乱れる。
嫌な気分だ。
何か物凄く不幸なことが起きたような気がして気持ちが悪い。
妹が消えてしまったかもしれないと考えたことが引き金になって、猛烈に胸のあたりが締め付けられる。
落ち着かせようとしても、どうもおさまりそうにない。妹に電話をしようとポケットに手を伸ばしたが、ケータイに悪い知らせが届いていたらという恐怖が僕を襲う。
「三薙野くん!」
またしても僕は彼女の声によって我にかえった。
途端に耳へ流れ込み始めた夕方の虫たちの声や、木々のざわめき。
枝葉の隙間から見える空は、すでに青銅色へと変わっていた。
「どうしたの?
もしかして、夕方の神社が怖いの?」
いたずらっぽく笑う海道。
そうだ、そういえば僕の隣には海道がいた。
1人だったならどうなってしまっていたのだろう。
彼女の存在が僕の不安を少しだけ解消した。
きっと考えすぎだ。
妹はもう家に帰ってる。
「そんなわけないだろ。
なんなら全裸でも登って来れたぞ」
「服は関係ないし、
それだと三薙野くんが怖い」
今の冗談は正直賭けだったが、ちゃんとつっこんでくれた。
本当に良い女だこいつは。
「ていうか良いこと思いついたんだけど、乗る?」
「え、なんだよ。
先に言ってくれないと怖くて乗れないだろ?」
「いいや大したことじゃないから」
乗って欲しそうにする海道を裏切るのは可哀想だ。
「分かったよ。
で、何をするんだ」
「やったー!
まあ別に本当に大したことじゃないんだけど、
先にお賽銭箱に5円玉を入れた方が勝ちね」
「神社へのお参りを競技化するな!
て、おい!」
僕の声も虚しく、海道は賽銭箱へと走り出した。
こうなると仕方ないし乗るしかない。
そして、乗るのであれば負けるわけにはいかない。
まず冷静に考えてみよう。
このゲームの勝利条件は、あの15メートルほど前方に見えている賽銭箱に5円玉を入れることだ。
勝つためには複数の障壁を乗り越える必要がある。
1つ目は先に走り出した海道を追い越すこと。
だが、これはそれほど高い壁ではない。
僕が知るに、彼女はさほど足が速くないため、高校男子の平均的な足の速さを持つ僕ならばこれは簡単だ。
そう考えると僕よりも足の速い妹はやはり化け物だ。
しかし、2つ目の障壁がこの1つ目の壁を難しくしている。
2つ目の壁は、ここから賽銭箱までの距離だ。
ただでさえ短いこのレースにおいて、海道の行なったフライングという行為はとてつもなく卑劣な手であり、外道の類のものだ。
海道じゃなかったらぶん殴っている。
そしてぶん殴った相手が妹だったらぶん殴られてる。
幸い、海道はそこまで本気で走ってはいないように見えるので、僕が引かれるぐらい全力で走ればこの程度の差も埋めることはできるだろう。
ただ引かれるだけで勝てるんだ、問題ない。
ここまで考えれば僕が海道よりも先に賽銭箱へと辿り着くことは分かるのだが、この競技は賽銭箱に先にたどり着けば勝ちというわけではない。
賽銭箱に先に5円玉を入れた方が勝つのだ。
神からすればこんな信仰心のかけらもない5円玉に対してとても複雑な気持ちを抱くことになるのだろうが、今はそんなこと1ミリも考慮しない。
絶対に勝つ。
5円玉を賽銭箱に入れるためには5円玉を財布から取り出しておかなければならない。
しかし、3つ目の障壁はここであって、もし僕の財布に5円玉がなければその時点で僕の敗北は決定する。
ここは自分のぼろ雑巾のような運に頼るしかない。
僕も賽銭箱に向かって走り出した。
15メートルほどを走り抜けて5円玉を賽銭箱に入れるだけという競技の特性上、競技自体はものの数秒で終わる。
もし僕が負けたらその敗北による悔しさや悲しみは数秒じゃ終わらないが。
この数秒の間で財布から5円玉を取り出すという作業をしなければいけなくて、おそらくこれをどれだけスムーズに出来るかが勝敗を大きく左右する。
予想通り、もう海道に追いつく。
本来ならすでに追い越しているところなのだが、僕の流派は財布の5円玉を取り出しながら走るという走行中五円玉採取流であるがゆえに、どうしても走る速度は落ちていた。
小銭入れを漁る手がときどき5円玉の感触を捉えるのだが、走りながらだと上手く指先が5円玉を捕まえてくれない。
まずい、5円玉を取り出す速さが肝だというのに僕はここに時間を使いすぎている。
そのとき僕は、焦る気持ちが僕の足を止めていることに気づかなかった。
「三薙野くーん」
はっとして見上げた。
賽銭箱の隣に立っている海道。
5円玉を取り出すことに集中するあまり相手の位置に気づいていなかったのだ。
勝ち誇ったように笑う海道。
しかし、僕の勝負はまだ終わってはいない。
彼女は余裕ぶって未だに賽銭箱に5円玉を入れていないのだ。
馬鹿め海道、
僕に作戦を行使する機会を与えてしまったな。
「海道」
「え?」
急に深刻そうな面持ちで名前を呼ぶ僕に、海道は何かを察したように真顔になる。
「どうしたの?」
「どうしても言いたいことがあるんだ」
僕はうな垂れたまま振り返り、神社の階段の方へと歩き出す。
「え、なによ。
どうしたの?」
僕の元へと駆けてくる海道。
「ねえ、どうしてなにも言わないの?」
さあここだ。
すぐ後ろまで海道が来た気配を確認すると、僕は一目散に賽銭箱へと走り出した。
「あ!
ずるい!!」
慌てて僕を追いかける海道だったが、走力は僕が上であり、さらに今回は僕がフライングをしたいう戦況。
負けるはずがない。
もう間も無く賽銭箱に到着する。
あとは5段の小さな石階段の上にあるゴールに5円玉を叩き込むだけだ。
さらに、このタイミングで僕の指は小銭入れの中で5円玉をつかむことに成功したのだ。
「もらったァァァァ!!」
一歩登り二歩登る。
背中に感じる海道の悔しさのこもった視線。
上等だ。
敗者の抱く劣等感こそ勝者を昂らせる蜜であろう。
三歩登り四歩目。
この四歩目だった。
人生って上手くいかないね。
僕は石階段の4段目を踏み外した。
「うおあっ!」
慌ててバランスを保とうとするも、倒れていく体は止まらなかった。
賽銭箱にぶつかりそうになる顔を守るために急いで動かした腕。
手元から離れる財布。
「やめろおおおおオォォォッ!!!」
叫びも虚しく空へと消える。
細身の財布が描く放物線は、金欠への架け橋だ。
小銭を宙に散らしながら、僕の財布は賽銭箱の中へと吸い込まれていった。
「ああ、、、」
全てもっていかれた。
お札もけっこう入っていたのに。
よろける身体をボロボロの気力で起こすと、なんとか外へと逃げ出した小銭たちを拾い集める。
海道も無言で歩み寄り、小銭を拾い集めてくれた。
友達って暖かい。
「、、、ありがとう」
落ちている小銭は夕闇に紛れてほとんど見えないので、もうここまでにしておこう。
「その、、、
ごめんね、こんなゲームに誘っちゃって」
卑劣な手で騙し討ちにした相手にまで気を使われる始末。
なんたる無様。
だが、今は海道の優しさがとても心に沁みた。
彼女が優しい人で本当に良かった。
ここで大笑いでもされたら僕はもう拗ねて帰ってしまっていただろう。
久しぶりに触れる彼女の優しさに心地良さを感じる。
そういえばこうして海道とふざけたことをするのはいつぶりだろうか。
「、、、あれ」
いつぶりだ。
「どうしたの?
まだ小銭足りてない??」
拾い集めた小銭を僕に渡してくれた。
そんな彼女の顔をじっと見つめた。
すると、海道は
「え、なに??」
と怪訝そうな様子。
これに関してはなんの疑問も引っかかりもなく接していた。
いつものように町内で出会ってそのまま一緒に遊んでいた小学生の頃と同じ気分だった。
中学も同じで、高校も地元にある同じ高校に通っているのだ。
だというのに、彼女とこうして一緒に過ごすのは物凄く久しぶりな気がするのだ。
彼女が家族と上手くいってなさそうな雰囲気を醸し出していたことを思い出す。
果たして家族だけだろうか。
「海道、1学期の期末テストだけど、
学年順位はどうだった?」
「え、そんなこと??」
拍子抜けだという様子で
「学年で17番目だったよ」
と答える海道。
そうだ、そういえば海道は勉強ができるやつだったんだ。
だったらこんな質問じゃダメだ。
「流石だなあ。
なら、夏休みの特別授業でさらに順位を伸ばしていけるんじゃないのか?」
「特別授業は行かないよ」
「なんでだ?」
「なんでって、、、
別に分かるんだからいちいち授業なんか受けたくないんだもん。
そういう三薙野くんはテスト、半分よりも下だったでしょ。
ちゃんと行かなきゃダメだよ」
「行くよちゃんと。
こういう機会でもないと自分から勉強なんて出来ないからな僕は」
僕は勉強が嫌いだ。
勉強は頭を動かす労働である。
この社会は、運動が出来ないことは許容するが勉強が出来ないことには厳しい。
どちらとも才能に左右され、努力にも左右されるという点では非常に似通ったものであるというのにだ。
運動への努力よりも勉強への努力の方が美しいとされるこの社会が僕は嫌いだ。
まあ、どちらも出来ないのだけれども。
「海道の嫌いなものって何だ?」
「私の?」
困ったように黙り込んだ。
彼女は言ってくれるだろうか。
きっと僕の考えていることは正しい。
「私の嫌いなものは私だな」
「意外だな、僕は嫌いじゃない」
「三薙野くんよりも私の方が私を嫌いになるのは当然でしょ?」
「それはそうだけど」
海道はきっと、僕よりも海道のほうが海道のことを知っているから、当然だと言っているのだろう。
その考えは最もなのだが、実は大きなものを欠いてもいる。
「でも、僕の知らない部分は全て嫌いか?」
彼女の考えだと、僕の知らない彼女は物凄く醜いんだ、ということになる。
「全部じゃないけど、、、」
「嫌いなものしか目に入ってないだけだ。
それに、海道が嫌いだという海道も、僕からしたら幾つかは嫌いじゃないだろうし」
ひとときの沈黙が続いた。
その間にも、海道はじっと僕のことを見つめていた。
彼女は僕の言葉をどう捉えたのだろう。
彼女の冷え込んだ自己認識を変えてやることは出来ただろうか。
分からないが、とりあえず視線をずらして欲しい。
こうも見つめられると目を合わすのが恥ずかしく感じ、それを悟られないようになんとか視線を空へと向けて意味深な表情を作っているのだが。
やがて彼女は口を開いた。
「ちょっと付き合ってくれる?」
海道の注文を断る理由などない。
「何をすればいいんだ?」
尋ねた直後、前触れもなく彼女の顔が僕の顔の何寸先へと近づいた。
急な動きに驚いて少し体を引いてしまった。
「急に近づくなよ、
食べられるのかと思っただろ」
「食べるわけないでしょ、
もう夜ごはん食べた後だからお腹いっぱいなの」
「空腹だったら食べられてたのか?」
「そりゃ三薙野くんは私の非常食だからね。
災害時にはお世話になります」
「僕を缶詰め食品みたいに認識するな!」
「あれ、覚えてないの?
小学校の2年生の頃だったかな?
確かに三薙野くんの小指を食べたんだけど、、、」
「過去を偽造するな!
だいたい、それが本当なら僕の左手に小指がついてるわけがないだろ?」
左手を海道の顔に押し当てた。
海道も手の動きに合わせて顔を引く。
「ほら、よーく見ろよ、僕の小指は元気に動いているだろ?
つまり、僕の小指は小学2年生の頃に悲劇を迎えたりしてないんだ」
「チェックメイト!」
素早い動きで僕の左手は海道の両手に捕らえられ、そのまま口へと運ばれかけたのだが、
「おい!!」
と、すんでのところで手を引きはなしたので、小指の捕食は免れた。
「惜しい」
「惜しい、じゃないだろ!
よくもそんなスムーズに人の小指を食べる動きがとれたな」
「向こうの世界の三薙野くんならこれで食べられたのに」
「そっちの僕はどんくさいな」
「いや、こっちの三薙野くんが優秀なんだよ。
今までの26人よりも断トツで素早かったんだもん」
「26人分も食べてたのか?!」
「この世界の三薙野 雅が最後の小指持ちだったというのに」
「勝手に僕の小指の希少価値をあげるな!」
「ラストフィンガー雅よ」
「かっこよくないんだよ!!」
やれやれとため息をつく僕に対してご機嫌な海道。
どうしても確信を得られない。
きっとこんな会話を学校の昼休みにでも交わしているはずなのに。
人の心の傷に触れることは、膝の青あざを叩くことと同じだ。
それでも触ってあげなければ絆創膏を貼ってやることも出来ない。
「海道」
目を真っ直ぐと見つめた。
彼女は僕の行動に驚いたような困ったような顔をしている。
少し付き合って、という彼女の要望を中断するような形にはなってしまうが、僕はどうしても確かめたかった。
これを聴く適役が自分なのか、そもそもこれは必要なことなのかすらも分からない。
だが、単なる僕の知識欲ではない、それは誓う。
「海道、どうして学校に来ないんだ」