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「星の輝きの果てに」

大層なサブタイトルですが、特別な許可を得た上で公開することになったプロットとなります。事情と諸々が重なってこれ以上 小説が書けないのと、このような事態になりました。


あと、注釈が色々とあるのと、本当はもっとこのプロットの加筆をしたかったのですが、これも色々あって断念せざるを得ませんでした。


ちゃんとした本編の続きを楽しみにしてくださった人には大変申し訳ありませんが、これが限界です。けれど、プロットでも公開することが出来て良かったです。

◆4章 プロット


 ジェリエナ・エトワール(元アリス)の元にルア(『三日月ウサギ』。ラパンの昔の知り合い。※ラパンは暗殺者としての仲間だった。『アリス』という概念を憎んでいる。過去の『アリス』であるカルテ・ソミュール/当時ルアと関わりのあった彼のせい。実の兄により、『アリス』は殺すべき存在だと教えられてきたため)がやって来て、ハサミかナイフを出す。


 以下、ルアの台詞。


「お前達のせいで……! 『アリス』! お前達のせいで!」


(※ルアは実の兄を失って喪失感がずっと拭えないでいた。悲しさがいつもつきまとい、それはやがて呪いのように彼を蝕んでいく)


 それをラパン・アルザス(元白ウサギ。ジェリエナの従者で暗殺者)と、ヴァイオレット・ノワール(魔法使いを取り締まる警察官の赤髪紫目の青年。※自身も魔法使い)がやってきて、ジェリエナを助ける。



 4章の後半に、ラスボスであり黒幕の『仮面の国』の王子であるハイド・カベルネ・ウィリアムが、巨大な黒いドロドロ(運命を操る魔法の一部。早く元凶と倒すか退かさないと、帝国の人々が亡くなってしまう)でクリーク帝国を少しずつ覆い尽くしていく。


 ヘンリー・エトワール(ジェリエナの兄。フリーデン王国の第二王子)が


「黒いドロドロを操っている主のハイドを倒せば、それが無くなるかもしれない」


 と提案する。



■フミが亡くなる場合(※没案)

 そこでフミ(ヴァイオレットの部下。異国の望月の国出身で、刀の扱いが得意。ジェリエナの唯一の女友達)が手を挙げ、


「私がします」


 と、きっぱり言い切る。


 いつものフミとは打って変わって驚く皆。主の東雲 苗代(しののめ なわしろ。望月の国の第一皇子)から下賜(かし)された刀――『梅丸(うめまる)』を出し、振り向いて


「皆さん、今までありがとうございました。特にジェリエナ様。貴女には大変お世話になりました。それと……最期だからこれは友達として言うね。エナ、私と友達でいてくれてありがとう。私は、私だけは、貴女ときらめくような日々を過ごしたことを忘れない。きらきら星みたいに輝いた貴女を、ずっと。

 じゃあね、エナ。本当に――本当にありがとう。私は貴女と出会って、幸せ者でした」


 そう笑って『梅丸』(東雲家秘伝の刀)の最終奥義を使い、ちりとなって消えていく。



■フミが死なない場合(※こちらが決定稿)

 フミ、ラパン・アルザス、ディリット・サングリア(ヴァイオレットの主。クリーク帝国の皇子)、ヴァイオレット・ノワール、ヘンリー・エトワールで、ハイド・カベルネ・ウィリアムと戦っていく。


 ジェリエナはラパンに抱えてもらって、エタンセル王国のクーデター編と同じように的確に指示をする。

(エトワールの家系は頭が聡いため)


 最終的にフミがハイドにナイフで心臓を刺され、どんどん血が流れていく。

 その時、ジェリエナを抱えているラパンは複雑な思いを抱きながら、自身もフミを助けたいと思っているため、ジェリエナの指示とともにフミの元へ。



 ハイドも致命傷を負われたので、フミの有り様を見て笑いながら転移魔法を使って仮面の国へ逃げていき、それと同時に黒いドロドロも消えていく。


(※ハイドの性格は最悪なため、傷ついた人を見るのが大好き。高揚感を持った笑みを浮かべ、腹の底から大笑いする。また、真逆の優しい王子様ヅラでは笑顔を振りまくだけだが……)



 エナ(ジェリエナの愛称)、泣きながらヴァイオレットに


「早くしなさいよ! あんたのお得意の転移魔法で!」


(※ヴァイオレットでは回復出来ない)


 すぐさまエナとヘンリーの故郷であるフリーデン王国へ。


 レクス・アルザス(ラパンの兄。フリーデン王国とクリーク帝国の戦争で『英雄』となった最強の魔法使いであり、剣使い)が、


「人の蘇生は一度しか出来ないよ」


(※ジェリエナの兄であるレイの時とは別。番外編 『星が零れ落ちる前に』参照。助けることの出来ない、運命を与える魔法の成れ果てになったレイと、未だ助けられる余地のある、魔法をかけられていないフミとは違うため)


 と言い、フミに蘇生魔法をかけ生き返る彼女。



◆5章(最終章) プロット


 前述の通り作中で一番強いレクスと再会。途中でシリアーバ・サヴィニー(商人の少年で、初めて出来たジェリエナの友人)、カルテ・ソミュール(エタンセル王国の王様。※王子から王様になった。レクス、ヴァイオレットに次いで三番目に強い魔法使い。初恋の相手がジェリエナ)


 また、そのままラパンにヘンリー、フミ、ヴァイオレットとディリットもいる。



 ハイドを倒すのは


①ジェリエナとラパンがレクスの剣を借りて倒す

②ラパンがレクスの剣を借りて倒すor自分のナイフで倒す

③レクスが倒す

②ラパンが暗殺者時代から使っていた、自分のナイフで倒す

 今度は自身が英雄となるため、兄の真似事ではない、真の意味の自分自身の力で“人間として”黒幕であるハイドを倒す。



 レクスは見守って戦いには参加しない。


「――君達で紡げばいい。その物語を」


 なぜ?

 彼にとって、今はとっくに自分の物語は終わった。自分(レクス)の活躍する英雄譚は、戦争を終わらせた過去でもうそのページは閉じているから。



 エピローグは皆でお茶会。ジェリエナとラパンが夫婦になって結婚式を挙げる。


 そしてフミはエトワール陣営に加わり、彼女(フミ)の主である東雲(しののめ)も二人の結婚を祝福し、フミを褒める。


 ヘンリーが結婚祝いにと、ジェリエナに


「お兄ちゃんって呼んで」


 と、せがむ。


 エナ、ヘンリーをお兄ちゃんと呼んで、ヘンリーが鼻血を出す。


 エピローグのサブタイトルは『告白Ⅱ』。


 プロローグの『告白Ⅰ』では告白を言うのはラパンだったが、『告白Ⅱ』ではジェリエナが告白する。


 ハッピーエンドで終わり。

8年という、長いようで瞬きの間に過ぎていった年月。

楽しい時も、しんどくてどうしようもない時もありました。


この『アリスは外の世界へ行きたいようです』という物語は、誰かの頭のすみに残るほどの物ではないと思っていますが、どこかでまた、そのページを開いてくれたら嬉しいです。


8年間。決して短くない時間でしたが、本当に、本当に。ありがとうございました。おやすみなさい。

                                  2025.6.26

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