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2話~初めての能力行使と露顕~

月曜日の朝6:30だ。俺のちょっと大きめのベッドでは俺の横に美女が寝ている。セレンだ。

昨日の夜はセレンが夜飯を作ってくれた。上品な味付けでうまかった。嫁にほしい。

所で今日は学校だ。そして、4限の数学でテストがある。言おう。忘れてた。


「ああああああああ!」

絶叫した。

やばい色々ありすぎて勉強してなかった。欠席するか?神と会って能力授かって調子悪いので?馬鹿か!

あれ?待てよ?憑依を使えば…よし。

あ、セレンが起きてきた。

「あ、龍華さん。お早うございます。お弁当作っておきましたよ。」

「あ、ありがとう。」

そして準備して学校へ行くために家を出る。

「いってくる。」

「はい。いってらっしゃいませ。」


―――――

学校についた。

早速幼なじみの葉桜えりなが飛びついてきた。

ショートの黒髪でスポーツ女子的な感じに見える活発形女子だ。

「りゅーちゃん!おはよ!数学勉強してきた?」


「お、えりな。ん、まぁぼちぼち。。。あっえりなは?」


「私もぼちぼちかな?」


えりなは結構かわいい。そんな上目遣いをやられて落ちない男はいないだろう。というレベルに。

そして今も俺に呪いや、嫉妬、怒りの視線が集まっている。えりなとは付き合っているのかよく聞かれるが

そんなわけ無い。俺なんかと釣り合うわけ無いだろ。

――――

教室へ入る。幼馴染で中学から一緒の西尾幸介が話しかけてくる。

少し長めの茶髪で白いピアスをつけている。こいつは昔から剣道部でガタイが良い。

そのため中学では不良に目をつけられよく一緒に喧嘩していた。

ある女子に人気のあった俺の部活の先輩が俺に難癖つけてきたことがあった。

論破したら喧嘩になり、実は不良のかしらであったことを明かしたが、

その不良は幸助に倒され、俺は気が付いたら相手のを潰し、不全にしてしまった。見境ないって怖いね。

「よ、また葉桜とイチャイチャしながら来たのか?」

とニヤニヤしながら聞いてくる。まぁ日常茶飯事だ。

「イチャイチャはしてねえよ。それより数学の勉強してきたのか?テストだぞ?」

「やべえ忘れてた!ノート借りに行くわ。じゃあな。」

「お、おう」


まぁ俺はチート使うんだが。

1、2、3時限目が終わって数学のテストだ。

周りからは絶望したようなうめき声と、私勉強してないよ~という声が聞こえる。

先生が入ってきた。

「今日は45分間使ってテストをする。筆記用具以外しまえよ~。」

「じゃあ今から45分。はじめ。」

テストが始まる。憑依無しで行けるかな?と思ったら最初の30分ほどで3割も解けなかった。

なんだよこの問題!知らねぇよ!え?問題集にあんの?といてねぇよ!?

たしか6割超えてないと補習&追試だっけか。それは困る。じゃあ、憑依、使ってみるか。

対象は学年の中で多分いちばん頭が良いと言われている、幼なじみ、えりなにだ。

えりなはとても頭がよく、委員長だ。役職のこともだが、主に中学時代一緒だったやつからのあだ名が委員長なのだ。三つ編みおさげってわけでもないのにな。それでいて少しの子供っぽさのギャップからかとてもモテる。告白されてもすべて断るらしいが。なんでだろ。話がそれたな。

あいつは問題をすべて解き終わったのか、すでに寝てる。今だ。憑依!

――――

ふう。おお!ほんとに出来た。あいつ視力いいんだっけか。すげえ視界がクリアだ。

体が自在に動かせる。そして豊満な胸が付いている!

おっと今はテストだ!

すげえな。全部埋まってやがる。えーと、よし、比較的簡単なやつを覚えよう。怪しまれたくないからな。

φ(゜Д゜ )フムフム…。こうやって解くのか、なるほどね。解き方知らなかったわ。

――――

自分の体に戻ってと、あいつは寝たままだな。戻った時にすこし違和感があるな。慣れてないせいか、

それに少しだるい。これがMPが減ったという感覚か…?

そして覚えたのを書いていく。再構築されてから覚えがすげぇよくなった気がする。

数学は公式知らないレベルに何もやってないから解けないけど。先生は女子の方にいるからダイジョブか。

もちろん採点で怪しまれないようたまにフェイクも入れる。これで、7割かな?よし。


「終了!」


テストが終わった。

「はぁ~疲れた。」

幸介が話しかけてくる。

「りゅーかどーだった?」

「7割行けたかなってぐらいかな。」

「マジ?3割も行ってないんだけど。」

「追試じゃん。頑張れ。」


「くそお。あ、昼一緒にくおうぜ。購買行くだろ?」

「今日弁当だわ。まぁ飲み物買いについてってやるよ。」

「一人暮らしのくせに弁当自分で作ったのかよ。女子力たか。」


笑いながら幸介は言う。セレンが作ってくれたとは言えないので苦笑いしておく。


「お前はまた焼きそばパンか?」

「いいじゃねえか。土日挟んで食ってねえんだから。」

「それもそうだな。」

「実は土日も食ったんだがな。」

「おいおい。」

そんな雑談をしながら購買についた。

幸助は相変わらず長い行列が並んでいる購買のパンを買い、こっちに戻ってきた。

「どこで飯食う?」

幸助が聞いてくるが教室はなんとなくいやなのでいつもの屋上一択だ。

「屋上だろ。」

「じゃあ行くか。」

「りゅーちゃぁぁん!」

えりなが飛びついてきた。が、華麗に避ける。

「えりな。一緒にめし食うか?」

「うん!」

「ていうかそのりゅーちゃんって呼ぶのいつになったら直してくれんの。」

「いつかね。」

「えぇ…」


屋上についた。

「おー今日涼しくて気持ちいいな。いつもこんなだったら最高なのにな。」

幸助が言う。そこに俺が答える。

「いやいや、たまにだからこそよく感じるんだろ。」

変化がいいんだよ変化が。

料理も空腹のときのほうがおいしく感じるだろ?つまりそういうことだ。

「てかさ、りゅーちゃんなんで屋上のカギ持ってんの?」

えりなが聞いてきた。

「これ内緒なんだがな、俺の仲良い先輩(不全になった先輩の子分の不良)が屋上のカギをパクって複製したんだ。」

そこに幸助が答える。俺も付け足す。

「そのコピーをもらって俺と共有してるってこと。」

「ふ~ん。その先輩に感謝だね。」

えりなは言う。それに答える。

「まぁ、そうだな。」

そんな俺らを横目に幸助は3つも買った焼きそばパンを早速食べてた、

俺も飯を食い始める。

「あのさ、りゅーか。その弁当完成度高すぎない?」

幸助が焼きそばを口からはみ出しながら聞いてくる。

そういえばこの弁当セレンが作ってくれたんだよな?ん?ナンダコレ…おいしそうとかいうレベルじゃない。

神々しい。とてもじゃないが食いにくいぞ…、いやありがたいんだけどな?

「ま、まぁな!張り切って作ったらこんなになっちゃってな、、あははー。」

とりあえず誤魔化しておく。こいつらにセレンが居ることばれても支障はないと思うが、多少はね?

それにしてもうまいなこれ…後で作り方教えてもらお。


――――

時は変わって6時限目。体育。ヤヴァイ。

野球なのだが、誰も居ないところで全力で壁にボールを投げたら、壁にぶち当たりボールが破裂してしまった。

壁はボールの一部が貫通した様でどうしようかと悩んでいたら修復というスキルを思い出した。

都合良すぎぃ!修復と心のなかで唱えるとさっきのMPが減った感覚がした後、壁の破片が消え、みるみるうちに治っていった。ついでにボールも治った。一件落着かな?誰にも見られなくて良かった。よかっ…!?

フェンスの向こう側にえりなの姿が見えた。よくみるとこっちを凝視している。あ、こればれた?まずい?

いや、ポジティブに考えるんだ。えりなでよかったと。そうだ、他のやつじゃなくてよかった、例えば幸介とか。

そう思って後ろを向くと唖然とした顔で幸介が立っていた。あっ。

すべてを察した俺は家にこの二人を読んで説明することにした。もちろん二人に強制的に取り付けられたと言っても過言ではない。いやむしろその通りなのだが。もちろんその後の体育の授業はサボった。

――――

はぁ。部活いけなくなったジャマイカ。


「龍華。あれはなんだ?ちゃんと説明してくれ。」

と、幸介。


「りゅーちゃん、ショージキに言ってね?」

とえりな。

今は放課後の教室だ。さっきからずっとこの二人が問い詰めてくる。

最初は言い逃れようと思ったが、がっつりみられているのでもう手遅れだ。

「わかった。でもここだと話せないから、二人ともこの後時間あるか?俺の家で説明するよ。

ついでに夕飯も出してやるから。」

「えっ?りゅーちゃんちでご飯食べれるの?行く行く!今日は部活ないし!」

「まぁ…教えてくれるならいいけど。じゃあ俺も部活さぼるか。」

ということで家に二人を招待することになった。いつぶりだろうな…こいつらが俺の家くるのは。

母さんが生きてるときは昔の家でよく遊んでたのにな。

___

ということで家に帰ってきたが、帰りは気まずくて俺は一言もしゃべらなかった。

えりなだけはりゅーちゃんのごはん美味しいんだからね!と幸介に話してた。

幸介も食べたことあるじゃん…。


「そういえば龍華アパートだったな。久しぶりすぎて忘れてたわ。」

幸介が言う。

「そう、だな」

さて、どう説明しようか。

「ちょっと二人とも外で待っててくれるか?片付けとかしたい。」



ご指摘あればよろしくです!

7/1:登場人物のえりな、幸介の容姿の描写を追加しました。その他、細かいところを修正しました。

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