卯田くんとおにぎりとのり
(´・ω・`)卯田くんはじめました。
(´;ω;`)ブワッ
今日は朝が涼しかったので寝過ごしてしまった。
と言っても、久しぶりに携帯のタイマーで起されただけだ。
まあ、昨晩の雨音でなかなか眠れなかったのが原因だ。
茶室と言うのは意外と雨音や風の音が響く。
久しぶりに夜更かししてしまったのだ。
うん、良いぞ。若者的な夏休みの過ごし方だ。
昼まで寝ていたいが、朝飯を作らねば。
昨晩、セットしておいた炊飯器が完了している頃合だ。
おふとんの中から飛び出すと。
明るくなった庭を見ながらキッチンへ向かう。
なんだ、随分と草が伸びたな。草刈しなければ…。
未だ新しいシステムキッチンに挑む。
雪平鍋にカップ2ハイの水を入れ火にかける。
沸騰していないが、めんどくさいので乾燥ワカメをほんの少し入れる。(入れすぎると恐ろしいことになる)
顆粒のダシを勢いで。
冷蔵庫からえのきの一部を毟り取り、石突を切捨て、残りを刻んで放り込む。
沸騰するまでの間に。
炊飯ジャーのご飯を丼に盛る。
今日は紫蘇ふりかけをかけ、混ぜる。
これをラップに包んで圧縮すればおにぎり完成だ。
おにぎらず?
ソレは中に具を用意できる上級者たちだけの特権だ。
荒熱を取る為未だにぎらない。
冷蔵庫を開ける、
しまった、安いからといってモヤシを買いすぎた。
夏のモヤシは足が速い。
最速でコーナーを溝落しするぐらいの下りの速さだ。
使い所を見誤ると野菜室の奥地で恐ろしいことになる。(腐海)
今日はコイツを使おう。
モヤシを取り出し袋を空けボウルに放り込む、水に浸す。
フライパンに水を張り、火にかける。
雪平鍋が沸騰したので弱火にする。
流石、三火口コンロ、使い勝手が良いぜ!水なし両面焼きグリル付きでお手入れ簡単だぜ!!
MISOを出して目分量で大匙を奮う。
何故か味噌汁って味噌の分量が無いんだよね~。困るよね~。
ダレか、比重計でも使って閾値計ってくれないかな?
味噌が溶けるまでかき回す。
溶け切ると透明度が下がって具材が見えなくなる。
もちろん溶けずに球になった味噌が有ってもわからない。
火を止めてお玉の上で味噌を溶かす?味噌っカスが出来にくくなる?そんな事しないぜ!!
めんどくさいからな。
冷蔵庫から充填パックの豆腐を取り出す。
充填パック豆腐は賞味期限が長いから使い勝手が良い。量も丁度良い。
但し、僕は木綿豆腐の方が好みだが…。
ビニールフタを外すとそのまま賽の目に包丁を走らせ鍋にぶち込む。
手の上で切る?そんなものなんになる。
豆腐が繋がっていてもかき回せば粉々だぜ!!
軽くかき混ぜた後に、冷凍庫から、刻み揚げを凍ったまま入れる。
油揚げも足が速いが冷凍すれば意外ともつ。
なので味噌汁、鍋物用に刻み揚げを常備している。
もちろん、脂ヌキなんてしない。
めんどくさいからな。
豆腐と揚げに味が馴染むまで弱火で待つ。
味噌を入れる前に豆腐や揚げ、お麩を入れると味がつかない。
フライパンの湯がふつふつしてきたので、水洗いしたモヤシを投入する。
すぐに、小鉢に醤油&酢を同量。ごま油と一味唐辛子を何となく量を入れかき混ぜる。
用意が出来たら。
再度、沸騰し始めたフライパンから茹で上がったモヤシを箸で取り深皿に盛る。フライパンの湯は捨てないそのまま火にかけ沸騰させる。
その上に小鉢の薬液をかけ軽く混ぜる。
後は上に擦りゴマを掛けて”中華風モヤシサラダ的ななにか”の完成だ。
フライパンが沸騰したら。
ウインナーを茹でる。
袋入り一個分だ。
多いので朝食と弁当のおかずに使う。
切目も入れない。
袋からフライパン直撃だ。
ゆで上がるまでにラップを茶碗に広げ紫蘇ごはんをセット。
包んだラップでおにぎる。
都合二つ作り余った物で小さいおにぎりを作っておく。
コレは員数外で小腹がすいた時に僕が食べる物だ。
ラップに包んだまま皿に置き熱をとる。
親父が玄関から入ってきた。
歯を磨いたまま門の新聞受けから新聞を取ってきたようだ。
テーブルの上にしんぶんしを置くと。”おはよう(モゴモゴ)”と言いながらシャワーに向かう。
”今はネットも在るし、テレビ欄もテレビで見れる。要らないのでは?”と言ったが、親父は”紙で見ないと頭に入らないんだ。”と言って取り続けている。
いや。月々だとお得かもしれないが、年間だと高いんだよ。
Wi-Fi環境にしてタブレットで見ろよ。
時間が無いので茹で上がったウインナーを皿に並べる。二つは僕で、二つは親父、残りは弁当だ。
お湯を流しに捨て、再度、フライパンに火を掛ける、冷蔵庫から真空パック薄切りベーコンを取り出し一枚ずつ並べる。
小分けタイプなので一袋四枚入りだ。二枚づつ並べ、それぞれ、その上に卵を落とす。
目玉焼きだ、すぐにフライパンにフタをして蒸らす。火を弱火にする。
味噌汁を椀によそう。しかしお玉は使わない、そのままドバッと雪平から直だ、もちろん具材が偏るが気にしない。
ウインナーの載った皿にフライパンから目玉焼きを載せる。テフロン最高!
表面が白くなった目玉焼きだ。裏返しもしない。
親父のリクエストで半熟にしているが僕は固いのが好きだ。
もちろん、計って焼いていないので何時も黄身の固さは不定形だ、気にしない。
ご飯を茶碗によそっていると。
親父がシャワーから出てきた。頭をタオルで拭いている。
親父は配膳状況を一瞥すると。
冷蔵庫から納豆と麦茶を取り出し。テーブルに並べる。
僕が味噌汁、ご飯、皿を並べると。
親父がさらに冷蔵庫から小鉢の漬け物、醤油をだす。
湯呑みと箸を並べて完成だ。
「「いただきます。」」
親父が小鉢の漬物を食べる分だけ皿に載せる。僕も続く。
納豆を練る前、箸に口をつける前に行う。
漬物の足が速くなるからな。
納豆パックを練り親父は味噌汁の中に入れる。
僕は練った納豆に付属の芥子と出汁を入れて練り、ご飯に掛ける。
親父はご飯の上に目玉焼きを載せて醤油を掛ける。
ココで好みが分かれる。
味噌汁に納豆なんて。味噌(豆)、豆腐(豆)、油揚げ(豆)さらに納豆入れたら只のマメマメしい何かでしかない。
まるでグラタンコロッケバーガーだ。
しかし。食器が洗い易いので文句は言わない。納豆ねばが付いた茶碗は洗い難い。
新聞を読みながらゆっくり食べる親父。
納豆ご飯はさらりと喉を流れる。
味噌汁で口を流す。やっぱり八丁味噌だよな…。
昨日、ショッピングモールで八丁味噌見つけた時は、親父も僕もテンションがヤバかった。
絶対に周りの客や店員は引いていたと思う。
深皿のモヤシを取る。
ああ、ちょっと酢が多かったかな…。
醤油と酢が同量とはいえフィーリングでしかない、別に量ってないからなあ。
目玉焼にを塩で食べる。
漬物で口の中のネバを切る。
ウインナーとベーコンで脂を楽しむ。
親父はカリカリベーコンが好きらしい、良くリクエストしたが。
日本で売っているベーコンでは脂身が少ないので作るのが難しい。
ソレの為だけにラードを買って来てまで足すのもバカらしい。
調理時間が掛る上に、終わった脂は捨てることになる。
なんと言っても洗うのがめんどくさい。(←ココ重要)
等、出来ない理由を述べたら理解したようだ。
最後に麦茶と漬物で口の中を洗う。
僕は食べ終わったが親父は新聞を読みながら食べている。
未だ出勤の時間まで余裕が有るからゆっくりだ。
その間に僕は弁当箱にセットする。
冷めたおにぎり(ラップのまま)ソーセージを押し込み。
最後に保冷材代わりの一口ゼリーを冷凍庫から出して入れる。
忘れず。親父のリクエストの味付け海苔を一袋入れる。
親父はおにぎりに海苔が無いと許せない派の人らしい。
海苔付けないおにぎりの場合は外付け海苔で対応している。
ラップから頭だけ出して齧り付けば手も汚れないのに。
弁当のフタをして保冷バックに入れる。
コレをテーブルの上に置くと
親父は食べ終わっており新聞でお茶をしている。
夏休みのゆっくりした朝の時間が流れている。
学校が始まったり。冬で日の出が遅くなるともっと戦場だ。
冬は日没前に起きて朝食を作らなければならない。
もっとも恐ろしく手抜きになる。
ジャーの残ったご飯を四寸深丼に詰める。
コレをぎっちり詰めれば丁度茶碗二杯分になる。
非常に使い勝手が良い。
荒熱がとれたら冷蔵庫へ、夕飯用である。
食器を片付け洗う。
親父は何時もの時間に新聞を止め、テーブルの上を布巾で綺麗にすると。
軽く歯を磨き顔を洗って会社の制服に袖を通す。
弁当と新聞を持って。
「いってきます。」
といって玄関を出る
「いってらっしゃい。」
声を掛けると背中で頷き車に乗り込む。
僕は学校が始まったらこんな余裕は無い。
さあ、今日の予定は…。
あ、しまった!!
今日はつばきさんが来る日じゃないか…。
女の子が家に来るなんてイベントどうして忘れているんだ?
どうしよう。
無様な姿を見せるわけには行かない。
急いで歯を磨き、シャワーに入る。
温めのシャワーを浴びながら何が必要か考える。
昨日、百均で買ったクリアファイルや、A4クリップボード。
スケールや方位磁針は持っている。
昔、買ったけど使い道の無かったレーザーポインタ。
地図は印刷済みだし。
雨が降ったとき濡れないようにするビニールシートに物が濡れないようチャック付きビニール袋(主に調理用)
水筒は洗ってある。
麦茶も冷えている。が、もうすぐ無くなる。今晩作らねば。
後は何が必要だろう。
虫除けスプレーは玄関に常備してある。
頭をボディーソープで洗い耳の裏表をこする。
伯父さんの言葉を思い出す。
『山に入る時は水と非常食を忘れるな。お菓子でも飴でも何でもええ。ただし、ガムはアカンぞ?喉が渇くでな?』
昨日、お菓子は買って有るが…。何を選ぼう。
確か、喉の渇かない物が良いと言ってたな。
泡を流すと。
絞ったタオルで拭き上げる。
脱衣所で乾いたタオルで上から乾かす。
ふう、流石、夏だ、タオル一枚では乾かない。
肌着を着ると、さらに洗いざらしたタオルで髪を拭き上げる。
湿ったタオルを肩に掛け、壁掛け時計を見る。
いかん!もう、7時半だ!!敵はもう既に出撃済みだ!!
急がねば!!いつ来襲するか解からない。
何を着ればいいんだ!!
茶室に戻り、リュックに必要な物を詰め込む。
ある程度の物は事前に用意してあるが、昨日買ったモノは袋から出していない状態だ。
包装ゴミが出てこみ箱を占領する。
干してある乾いた作業用カーゴパンツを履き、Tシャツの上に無地の淡い青色、薄での長袖開襟シャツを着る。(薄花色)
少々油染みが在るが綺麗な方だ。
姿見鏡で前後を確認。
よし、おかしな所は無い。
母屋に移動し。
水筒に氷と麦茶を詰める。
リュックの中を確認しながら忘れ物を捜す。
ああ。携帯食どうしよう?おにぎりが残っているが、保冷バックが無い。諦めよう。
カロリーメ○トポテト味だと口の中がパッサパサになるだろう。
一応入れておこう。
昨日入荷した食料品袋を探ると紙筒容器のカラフルチョコレート菓子が在った。
お徳用サイズのヤツだ。
ああ、昨日安かったから、何も考えずに買ってしまったんだ。
お口で溶けて手で溶けない、だが情け容赦無く袋の中で融摘するチョコレート。
それ、そっくりの国産品だ。
まあ、入れておこう。
必要な物を玄関に並べる。
トレッキングシューズにリュック&水筒。麦わら帽子にタオル。出かける前に使う虫除けスプレー。
ゴム引き軍手と予備の綿軍手
麦わら帽子にタオル。モチロン予備もリュックの中だ。
出かける前に、電気よし、エアコンよし、戸締りよし。
壁時計の8時を告げる鐘がなる。
玄関で襲撃に備える。
さあどっからでも掛ってこいや!!
時計は8:06を指している。
蝉の鳴き声と玄関を吹き抜ける潮風で時間を忘れるが…。
イマイチ不安になってきた。
昨日は確かに。電話で8時と言ったはずだ。
アレは確かだったのだろうか。
もう何ヶ月も前の様な気もする…。 (´;ω;`)申し訳ありませんでした。
山道の歩きなんだから、時間きっかりって訳には行かないだろう。
玄関でボーっとしていると門を少女が入ってきた。
「ごめんください。」
つばきさんだ、学校指定では無い長袖ジャージだトップが黄色で下に空色のTシャツ、下は明るいグレーで運動靴だ。
白っぽい色のキャップ帽に小さなリュックを背負っている。
部活のジャージかもしれないな。
ハイキングに問題ない格好だ
「あ、おはようございます。今日はよろしくおねがいします。」
挨拶をする。が、つばきさんは浮かない顔だ。
何か困ったコトでも在ったのだろうか?黙ったままだ、機嫌がわるいのか?焦って喋り続ける。
「あの、本日は無理を言って申しわけありませんでした。洞窟付近から捜索をしたいのですがよろしいでしょうか?」
「はい、わかりました。」
声が冷たい、怒っているのだろうか?
「あの。飲み物や、熱中症への備えは大丈夫ですか?虫除けが在りますから使いますか?」
「はい、水筒を持ってきました。虫除けは付いて来たので問題在りません。」
「付いて来た…?」
門の前に立つ人影に気が付いた。
長い黒髪に麻のつば広帽子(リボン付き)、青と白のギンガムチェックの半そでワンピース、膝が見える白い生足が眩しい。
七分丈の白い手袋。四角い大きなカゴ編みかばんを肩に掛けて、腰に脇差を挿したさくらさんだった。
微笑み返すさくらさん。
流石に靴はバスケットシューズだ。
良かった。
いや、良くない、困った。
おおよそ山を歩くカッコウではない。
リュックとストック持った山ガールが見たら登山靴でキックするレベルだ。
つばきさんは困った顔をしている。
僕も困った顔しているのかもしれない。
「とりあえず…、装備を整えましょう。」
「はい…。」
やあ、(´・ω・`)ようこそ、スローターハウスへ。
この話はサービスだから、まず読んで、落ち着いて欲しい。
うん、また「卯田くんシリーズ」なんだ。申し訳ない。
卯田シリーズは正直、リア充過ぎて話が進まないのだが、謝って許してもらおうとも思っていない。
夏なので”おにぎりはじめました”的な海苔で書いている。
途中で止まるかもしれないが。
頑張って夏休み編を終わらせるから見守って居てほしい。




