第4話:怪しい影
なんだろう?
私は、疑問に思った
風も吹いていないはずなのに、草むらがザワザワと音をたてたことが……
もしかして、例の山賊がいるとか?
とにかく確認してみることにした
「誰かいるの?」
と私は草むらに声をかけてみたが、タイミングよく風が吹いたため、私の声が風に流されて消えてしまった
とりあえず、私は草むらの中に入ることにしてみたが……
ザワッ
「えっ……!?」
思わず、私は声をあげてしまった
草むらの中から誰かが出てきたのだ
私は無意識に、自分の大きめのポケットから本を取りだそうとしていたのだけど……
「なんだ、ここにいたのか、早く戻るぞ」
「え……?レン……?」
そう、草むらから突如出てきたのは、どうやらレンだった
私は肩から力が全部抜けそうなくらい脱力した
「なんだ?ほら早く戻るぞ、この辺山賊たちが出るからな、それにリアも心配しているからな、ん?薪はそんなにいらないな、でも少し持ってやる」
なんか話が飛んでいるような飛んでいないような?
でも、レンは、私の近くに置いていた大量の薪を半分以上持ってくれた
それに、昼頃はなかったが、レンの腰らへんに剣が装備されていた
やっぱり、この辺には山賊が本当に出てくるんだ
とりあえず、私は、残された薪を持って、レンの後を追いかけた