【番外編】なんだったんだろう? 悪い子狩り
ここまで読んで、「番外編、たいしたことないな」と思った方。その通りです。こんなはずではなかったのです(苦笑)
そして、次に向かった悪い子狩り。
「次は?」
騎士は、無理やり頭の中から記憶を消し、いつも通りの口調で言った。
「普通の女の子です」
写真を騎士に見せた。騎士はホッとして、
「鈴木結衣。中学2年生だな。早速行こうか」
「はい!」
「発見!」
フード店で食事中。
騎士とひなは、結衣に近づき、言った。
「ちょっと、失礼するぜ」
「何ですか?」
騎士は蹴り、「悪い心」を出した。
「何者じゃ!」
着物を着た女の子が出てきた。
「俺は、サンタだ。お前を「いい子の心」にするために来た!」
「その必要は、ない。この子は、わらわを必要としている」
「え?」
「きっと、わらわがいないとさみしいと思うぞ」
にやりと笑いながら、「悪い心」は言った。
「そんなことは、ない!」
さらに蹴りを入れようとしたが、以外と「悪い心」のスピードは速かった。
「こんなかわいい、わらわを蹴ろうとするなんて、なんて無礼者!!」
―なんか、少しめんどうな事になってきた気が……
「うるさいな! 子供を悪い子にする時点でお前の方が無礼者じゃねぇか!」
長い間の口論。
「お、お前、なかなかやるな」
「おぬしこそ……」
かれこれ、1時間は経過していた。
―長いよ……
「わらわは、疲れたから帰る」
「はい?」
「この子にとりつくのに、少々飽きていた所じゃ。それじゃあ、失礼する」
そう言って、「悪い心」は自分から消えて行った。
「なんだったんだ……」
「さぁ……」
「今日は、もう帰ろうか?」
「うん」
この日、まともな悪い子狩りが出来なかった2人だった。
番外編、終わりです。なんか、あっけないですね。期待していた方、申し訳ございません。私の勝手な遊び心と言うことで、スル―してもかまいません。
感想、意見等を待っています!
せめて、最後のあとがきだけでも読んで下されば光栄です。