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贈り物  作者: 怪盗エース
8/10

【番外編】ある意味怖かった、悪い子狩り

ここから、番外編です。

菫の悪い子狩りが終わり、次の日の悪い子狩りの時の出来ごと。


「次の写真は?」

騎士は、ひなに聞いた。どうやら、自分で見るのはめんどくさいようだ。

「ちょっと待ってね……!!」

「どうした!」

「…………」

ひなは、しゃべる気が失い、黙って騎士に見せた。

「!」

写真にうつっていたのは、どこからどう見ても、オカマだった。

名前は、小池こいけ亮太りょうた。年は多分、中学生。なぜ多分かと言うと、そこに書いてあったのは、「年齢は、ヒ・ミ・ツ」と書いてあるからだ。中学生と言うのは、ひなの予想。

「なんだ? こいつ。男のくせして、口紅してるぞ?」

―騎士君、オカマ知らないんだ……

ある意味怖いとひなは思った。

「なぁ、ひな。なんなんだ? この亮太ってやつ」

出来れば聞かないで、と思ったが、騎士にはその気持ちは通じなかった。

「教えてほしいの?」

「あぁ! 教えてくれ!」

―きっと、後悔するよ……

しぶしぶ、説明を始めた。


「な、なんだと!? 男なのに、心が女? 意味分かんねぇ」

騎士の事を説得するのには、結構な時間がかかった。

―私も、そう思うよ。でも、こう言う人はいるんだよ……

「どうするんだよ? こいつのこと、蹴りに行くのか……」

しばらくの沈黙。

「とりあえず……行こうか」

とても低い声で騎士は言った。

―やっぱり、言わない方がよかったかな……

もう遅かった。


「あそこにいる……」

まっ黒なワンピースを着ている、亮太を発見。出来れば、見つけなかった。

「行くぞ……」

―テンション下がり過ぎだよ。

そう言おうとしたが騎士の事だから、すぐ立ち直ると思ったのであえて言わなかった。

「おい! そこの……」

「あら? どなた?」

―しゃべりかただけでも、直して下さい。

「説明はもういい。行くぞぉぉぉぉ!」

騎士は目を堅くつぶりながら、亮太を蹴った。

「うわ!」

ようやく男の声が出た。

「痛いわねぇ……」

出てきた「悪い心」もオカマだった。


「ひな! もう俺、嫌だよ! どうすればいい?」

「私に聞かないで!!」

亮太の悪い心と1回も目を合わせないひなは、うつむきながら言った。

「なにがよ! あたしの仕事、じゃましないでよ!」

菫の「悪い心」にも言われたが、言い方が違うだけで、全く違うように聞こえる。

「ひな……俺、こいつの事、ぶっ飛ばすぞ? ひなの心の中に入れたくない」

「私も嫌だ! だから、お願いね! そう言えば騎士君、「悪い心」にもちゃんと性別があるんだね」

「もちろん。男、女……あ、こう言うのは例外で」

「何が例外よ!」

亮太の「悪い心」が走って来た。

騎士は、自分でも分からない怒りが込み上げてきた。

「…………こんなやつがこの世界にいるんだな。俺は……ゆるさねぇ。男として、生まれたんなら、男として生きろよ!」

「!?」

「どっか行けぇぇぇぇ!!」

見事な蹴りのホームラン。

「いやぁぁぁぁぁ……」

そんな声を残して「悪い心」は星になった。

「……さ、さぁ、次行こうか」

「そ……そうだね」


グダグダな悪い子狩りだった。

どうでしたか?きっと……。やめておきましょう。

感想、意見等を待っています。

あともう一つの番外編を書こうと思っていますが、こういう感じのノリなので、そこは許して下さいm(_ _)m

本編に入れなくてよかった、と我ながら思います(笑)

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