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掌編アラカルト  作者: 伊簑木サイ
夫婦円満
3/9

新婚夫婦の朝

 あわただしい朝。洗濯物を片手に、テレビで降水確率をチェックする。

「どうしたの?」

 彼がスーツに着替えて寝室から出てきて、後ろからふんわりと抱きしめてきた。

「外が曇りで、い、にゃんっ!?」

 途中で自分の口から飛び出した甘い声に、自分でびっくりして、怒りと恥ずかしさで、かーっと顔に熱がのぼってくる。

 いや、と言いたかったのに、ぞくりと体をはしり抜けた疼きに、まともにものが言えなかった。

 なんとなれば、彼が突然首筋に口付け、そのまますーっと肩口まで唇で辿ったのだ。

 そして、今はそこで肩を震わせて笑っている。

「いー声」

「馬鹿ーっ。邪魔すんなーっ」


 新婚夫婦の朝は、甘くて、ちょっと気忙しい。

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