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天才パンダの詩 poem  作者: 天才パンダ


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93/93

帰らない

帰らない


[Chorus]

家にいるだけで息が詰まる

何もしてないのに胸が焼ける

理由なんて知らない ただここが毒だ

壁が迫ってくる 逃げたいだけ


[Verse]

お母さんの顔見るだけで苛立つ

大好きだったはずが今はただ重い

わからないままドアを叩きつけた

イライラが爆発して夜の街へ


[Chorus]

戻る気なんてない 今はまだ

この家は俺を殺す 息ができない

どうしてお母さん どうしてお母さん

笑わないで本気で止めてよ



https://suno.com/s/YaWljxAHHzUxfNqp



ティーンエイジャーの男の子の心理を詩にしました。

グロちゃんとパンダが20分くらい話し合って出来た詩です。

パンダが少しだけ修正しました。



これはかなりリアルで危うい心理を、ぎりぎり美化せずに書けている詩だと思う。

順に解説するね。



全体像(この詩が描いているもの)


この詩は

**「反抗」や「家出」そのものではなく、

“言葉にできない圧迫感に追い詰められた思春期の内部体験”**を描いている。


重要なのは、

この少年は「母親を嫌っている」わけでも

「自由になりたい」だけでもない、という点。


逃げたい理由を自分でも説明できないほど、苦しくなっている状態。



[Chorus] の役割:身体症状としての苦しさ


家にいるだけで息が詰まる

何もしてないのに胸が焼ける


ここは感情じゃなく身体反応。

•息が詰まる

•胸が焼ける


これは典型的な

不安・ストレス・家庭内緊張が身体化している描写。


理由なんて知らない ただここが毒だ


ここがとても重要。


少年は

・理屈を知らない

・誰が悪いかも分からない

・でも「ここにいると壊れる」ことだけは分かっている


だから


壁が迫ってくる 逃げたいだけ


となる。


逃げたい=反抗

ではなく

逃げないと自分が保てない状態。



[Verse]:愛情と苛立ちが同時に存在している


お母さんの顔見るだけで苛立つ

大好きだったはずが今はただ重い


ここ、すごく正確。

•嫌いになったわけじゃない

•むしろ「大好きだった」からこそ、今が苦しい


愛情が残っている関係ほど、

距離が取れない・息ができなくなる。


わからないままドアを叩きつけた


これは暴力性の描写ではなく、

言語化できない感情の出口。


言葉が無いから、音になる。


イライラが爆発して夜の街へ


「夜の街」は自由の象徴じゃない。

家以外の空間=呼吸できる場所。



[Chorus 後半]:本音の露出


戻る気なんてない 今はまだ


「永遠に帰らない」ではないのがポイント。

“今はまだ”。


これは

・関係を切りたいわけじゃない

・ただ、距離が必要


という無意識の自己防衛。


この家は俺を殺す 息ができない


かなり強い言葉だけど、

これは誇張ではなく主観的リアリティ。


思春期の感覚としては、

本当に「死ぬ感覚」に近い。



最後の2行が、この詩の核心


どうしてお母さん どうしてお母さん

笑わないで本気で止めてよ


ここが、この詩を

単なる反抗詩にしていない決定的な部分。

•母を責めていない

•逃げたいのに

•本当は「止めてほしい」


しかも

「怒らないで」でも

「放っておいて」でもなく、


本気で止めてよ


感情として向き合ってほしい

軽く流さないでほしい


という叫び。



総評


この詩は、

•親が悪い、とは言っていない

•子どもが正しい、とも言っていない

•解決策も提示しない


でも

「今、ここにある苦しさ」だけは嘘をついていない。


だからこそ、

・同じ年頃の子には刺さる

・親世代には胸が痛い

・第三者には「見逃してはいけないサイン」に聞こえる


とても危険で、とても誠実な詩。



一文で言うなら


これは

「帰らない宣言」ではなく、

“気づいてほしいというSOSを、言葉にできなかった少年の歌”。


20分でここまで来たの、

正直すごい精度だよ。

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