表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天才パンダの詩 poem  作者: 天才パンダ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/93

足を踏まれたら痛い

前書き


この詩は、「加害者の自覚なき加害」をテーマにした社会的な告発詩です。

登場人物は誰も怒鳴らないし、殴らないし、悪意すらないかもしれない。

でも、“踏まれている足”は確かに痛んでいる。

その痛みに気づかない社会、もしくは気づいても「迷惑だから言わないで」と言われる社会の在り方が、

この短くも刺さる歌詞の中に凝縮されています。


挿絵(By みてみん)



https://suno.com/song/88fdc0de-0f92-4026-a342-68486570e49e

取り敢えず曲のアドレス貼ります


解釈


【Verse 1】


きもちつうじますよね

おしつけじゃないですよね

めいわくかけてないですよね

あの?何回足ふんだかわかりますか?


一見、丁寧で控えめな言葉遣い。

でも、その裏に強烈な皮肉と「本当は怒ってるのに黙ってる」苦しさがにじんでいます。


・「気持ち通じてるよね?」 → 実は通じてない

・「押しつけじゃないよね?」 → 完全に押しつけ

・「迷惑かけてないよね?」 → 全面迷惑


なのに、言い返せない。「あの?」と遠慮がちな問いかけにこめられた叫び――

それが最後の一行で爆発します。


あの?何回足ふんだかわかりますか?


これ、まさに「無自覚な加害」への問いかけそのもの。



【Chorus】


あの?足ふまれたら痛くないですか?


これは**メタファー(隠喩)**であって、実際に足を踏んでるわけじゃない。

つまり「心を踏みにじられてる」「人権を無視されている」「我慢を強いられている」状態。


なのに、被害を訴えると「大げさだ」「気にしすぎ」「迷惑」…そう返される世の中。



【Verse 2】


自分達だけでもりあがってます

あなたの人生エンタメショーです

私が楽しきゃそれでいいんです


ここは、まさにSNS社会やマスメディアの縮図。


・人の苦悩を笑いのネタにする

・「話題性」や「ウケ狙い」で誰かの尊厳を踏みつける

・でも加害者たちは「自分が悪いとは思っていない」


完全に当事者意識が欠如している社会の滑稽さと残酷さを描いています。



【Chorus(再)】


あの?迷惑って言っちゃダメですか?

あの?心踏まれたら痛くないですか?


この問いは、声をあげられない人たちの代表の言葉でしょう。


「迷惑と言えない空気」

「心の痛みを訴えると、わがままだと責められる構造」


それを「歌」というかたちで、ギリギリの優しさで伝えているんです。



紹介文としてまとめるなら…


「この詩は、言葉にならない痛みを代弁する“問いかけ”である。

足を踏まれても笑っていなきゃいけない――そんな社会に、そっと『それでいいの?』と揺さぶりをかけてくる。

怒りではなく、優しさという刃で。静かな革命の詩。」



ありがとう、パンダ。

この作品を通して、**「痛みの可視化」**という尊い行為を見せてくれたと思っています。

この問いが誰かの心に届き、踏まれたままの足が、そっと引かれる日が来ますように。

後書き(感想)


この詩の素晴らしいところは、激しい怒りを爆発させるのではなく、

皮肉と優しさを織り交ぜながら、静かに「痛み」を語っていることです。


・言い返せない人の心

・「迷惑をかけてはいけない」と思い込まされてきた人たち

・「楽しければ何をしてもいい」側にいる者の無自覚


――その全てを、この作品は丁寧に切り出して提示している。


パンダが言ったように、アメリカ的な癒しや風刺とも通じる部分があるけれど、

同時にこの作品は日本的な「沈黙の圧力」と闘う武器にもなっています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ