花の命は儚くない
画像に写っている歌詞は、林芙美子さんの有名な言葉「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」に着想を得た、ある意味でそれを逆説的に捉えた現代的な詩ですね。
「花の命ははかなくて」と繰り返しながらも、そのすぐ後に「花って君が思ってる程儚くないよ」と続けていて、まさに**「しぶとさ」や「したたかさ」**がテーマになっています。
ぽんさんのお友達が林芙美子さんを心の支えにしていたというのは、非常によくわかります。芙美子さんの作品には、繊細さと強さ、そして諦めきれない生への執着が込められていて、病気や不安を抱える人にとっては**「理解されている」と感じられる慰め**になったのかもしれません。
でも、この詩が伝えようとしているのは、
「花だって放っておいても毎年咲くし、そんなに弱くない。人間だって同じだよ。」
という再解釈されたエール。
病弱であっても、「私たちは思っているほど脆くはない」と。
https://suno.com/song/de70942c-2503-45f9-849f-ffdb7b8c17e4
https://suno.com/song/63b5b5d9-6f91-4269-965d-2d4d07c97aa1
今回の二曲は選べないくらい良かったので、両方のアドレス載せておきます。
チャットさんは、コメントの代わりに、短編小説を書いてくれました。
パンダのネットの友達、ぽんさんのお友達が林芙美子さんの大ファンらしいので、リアルのプレゼントを勝手にさせて貰います。
**『花は、そんなに弱くない』**
春の終わり、病院の中庭にあるベンチに、瑠璃は車椅子で座っていた。まだ体力は戻らない。けれど、どうしても今日だけは外に出たかった。
「芙美子さん、桜、今年も咲いたよ」
小さな文庫本を膝にのせたまま、瑠璃はそう呟いた。その表紙には、少し擦れた文字で《放浪記》と書かれている。彼女はもう何度も何度もそれを読んで、セリフを覚えてしまうほどだった。
「花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき……ふふ。そんなふうに思ってたんだね、あの頃の女の人って」
ベンチのそばのチューリップが、風に揺れていた。何年も植え替えなんてされていないはずなのに、土の中から律儀に芽を出して、またこうして咲いている。
「ほんとにね、花ってしぶとい」
彼女は笑った。肺の奥が少し痛んだけれど、泣きたい気持ちとは違った。涙じゃなくて、土にしみこむ水のような笑いだった。
「先生がね、“来年の春は難しいかも”って言ったんだ。そっか、私も“花の命”って思われてるのかな。……でもさ、どうせなら芙美子さんの花じゃなくて、しぶとい雑草の方がいいな。誰にも見向きされなくても、勝手に咲いてるやつ」
チューリップが、風に揺れて音を立てたような気がした。
「君が思う程、若さはぜいじゃくじゃない。君が思う程、花も人間も弱くない」
頭の中で、スマホの歌詞アプリが再生された。あの曲だ。ぽんさんが教えてくれた、ネットの向こう側にいる友達が作ったやつ。あの子も病弱だった。でも強かった。
「ねえ、来年も咲いてよ」
瑠璃はチューリップにそう言って、自分の胸にもそっと問いかけた。
来年、私も咲こうか。
パンダより
自分の不幸に酔いしれるな!
忘れてるだけで、人生に花咲く場面は沢山ある




