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リビングへのドアを開けようとした時、人の声が聞こえた。
内容は聞き取れなかったが、声色から確信した。ドア越しからは人影は見えないがリビングに確かにいることが分かった。
「あっ、楓くんいるじゃん。しっかりと昨日のお礼伝えないとな……」
そう思いながらリビングのドアを開けた。
「失礼します…… あのっ、昨日はありがとうございましたっ……!」ドアを開くと同時に言った瞬間、自分は目を疑った。
「えっ……あっ、、、ちょ待っ……」
着替えの最中で、突然の自分の声に焦った様子の楓くんがいた。ただ、そこには自分が知っている楓くんではなかった。
「えっと〜……これはそのっ…違くて……」
必死で弁明しようとしている楓くんは女性を象徴するかのような、発達した乳房を持っていた。隠していたが、華奢な腕では到底隠しきれないようなサイズだった。そして、楓くんの近くには自分の胸部に巻く予定であろうサラシがあった。
「あっ……そのっ、、、ごっごめんなさいっ!」
自分は思わずドアを閉め、寝室へ逃げるように戻ってしまった。
(えっ……嘘でしょ……)
(楓くんって女の子だったの……!?)
自分自身も性別を偽っているため頭では理解していたが、どうにもその事実を受け入れる事が出来なかった。
性別を偽るにあたって自分は声を作っているが、あちらは恐らく地声だろう。不意に驚いた時も昨日と同じような声色であった。
(とりあえずここに逃げて来ちゃったけど、どうしよう……?)
色々と思考を巡らせていたら、今度はあちらからドアが開いた。
「あの……とりあえず説明したいことがあるのでリビングに来てもらっていいですか……///?」
恐らく着替え終わったであろう、紅潮した楓くんが顔だけをドアから出して、こちらを招いた。
「あっ、はい……」
思わず気まずそうな生返事で応答してしまった。再びリビングへ赴く。
やっぱり小説は深夜テンションじゃないと書けないですね。眠い目を擦りながら書いてます。
ある程度小説を書くのに慣れてきたのですが、どれくらいで完結させるかがまだ決まってないです。脳内で続きのストーリーはある程度構成出来ているのですが、終わりが一向に決まりません。個人的には15話くらいで終わらせたいです。
少し転換するのですが、今のこれと同時並行で新しい小説を書こうかなと思っております。新しい小説もまた女装男子の話になるかと思います。まあ、この物語で大体分かると思いますが、男の娘とか女装男子が好きなのでこういうものしか書けないのです。