第?話
「今度は、どんな物語を見せてくれるのかしら、ね」
三人を見送った後に、そう呟いたシロ。
「町は出来た、人はまだ」
クロからの報告を受け取り、これからの作業が山積みだと言う事を思い出す。
「南の町は、お願い。北は急がないと」
門番と雑魚を配置して、時間稼ぎ作戦で行こう等と考えていたら、強行突破で進まれてしまった。
人が居ない状況で、人を出す訳にもいかず仕方ないので無人の町にしよう。
「それと、あっちには指示と準備もするよう伝えておいて」
クロにそう伝えると、連絡を取り始める。
「このままじゃ、味気もないし・・・彼女を配置?」
ここで彼女を使うのは、強さが違うので保留することにして、別のを配置しよう。
「伝えた。彼女を使えば全滅、こっちの槍使いなら」
「ふーむ、そっちの槍使いなら、まだなんとかなるか」
「場所は、何処にしよう」
「戦闘になるし、広い場所で、何ヵ所かで遭遇出来るようして」
「冒険者ギルドに入った」
「ああ、もう。こっちの予定も」
「商業ギルドに移動した」
「そうなると・・・この方向なら神殿?その後ろの建物でいっか。向こうには槍使いは時間稼ぎするよう伝達を」
「わかった」
その間にも、色々と準備をしていくが…
「ねえ、時間稼ぎするよう伝えたよね?」
「伝えた、だから『一人ずつ相手に戦った』と返事来た」
「時間稼ぎと、一人ずつ相手は違うが。まあ、いいや」
ここで、槍使いに挑み続けてくれれば時間が稼げると目論んだが…
「こんどは地図か」
「地図は、ダンジョンの入り口。1つは完成、2つはまだ途中」
「これ以上は、迷ってもしょうがない。限界解放」
「わかった。限界解放」
完成したダンジョンは、きっと誰が攻略出来るのか…