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第46話 勝手に加入させてみた

 荻堂さんと会った翌日の日曜日、オレは訓練場でアトムと戦った後、地面に座り《クラス替え》スキルの画面を眺めていた。


「うーむ……」


 自分のステータスを見てみる。オレの今のステータスはこんな感じだ。


―――――――――――――――――――

氏名:咲守陸人(さきもりりくと)

年齢:15歳

性別:男

役職:学級委員

所有スキル:クラス替え

攻撃力:63(B+)

防御力:42(C+)

持久力:93(A+)

素早さ:78(A-)

見切り:24(D)

魔力:1(E-)

精神力:75(A-)

統率力:271(E+)

総合評価:B

―――――――――――――――――――


 体力測定で注目されるためにステータスポイントの割り振りを行って、結構強くなったはずなのに、荻堂さんには手も足も出なかった。なので、気になった。

『あの人のステータス、どうなってんだ?』と。


 気になりだすと止まらない。そわそわし始めて、確認したいという欲求が強くなる。オレは、なんとなく新規メンバー加入のボタンを押してみた。すると、


―――――――――――――――――――――――――

新たにクラスに加入させるのは、荻堂一心ですか?

Yes or No

―――――――――――――――――――――――――


 と表示された。


「おお?へぇ〜、本人が近くにいなくても加入させれるんだ?……」


 じっと、〈Yes or No〉の選択肢をみる。


「……えい」


 深く考えず、Yesを押すことにした。ようするに欲望に逆らわなかったのだ。


―――――――――――――――――――――――――――――――

荻堂一心がクラスに加入しました。

加入ボーナス5ポイント、好感度ボーナス5ポイントを付与します。

―――――――――――――――――――――――――――――――


「おお!加入できた!ってことは、荻堂さん、やっぱオレのこと認めてくれてるんじゃん!なんか嬉しいな!ではさっそくステータスをば!」


 ワクワクしながら、荻堂一心の座席をタップする。そこに表示されたステータスはというと――


「こ、これは!?」



 翌日、午前中の授業が終わり、お昼ご飯を教室で食べていると、廊下からバタバタと足音が聞こえてきた。


 ウィーン。教室のドアが開き、知った顔が現れる。二日ぶりの顔だ。そしてキレ顔であった。


「咲守!おまえやりやがったな!」


 荻堂さんであった。


 ズカズカとオレの前までやってきて、襟を掴み持ち上げられる。


「あばばば」


 オレはピーンとつま先だけで立つような姿勢になってしまった。


「おまえ!オレをクラスに入れやがっただろ!」


「あー!そうなんですよ!マジで師匠のステータスすげーっすね!オレこれからの修行が楽しみです!これからよろしくお願いします!」


「なにがよろしくだてめぇ!」


 さらに持ち上げられ、足が地面から離れる。


「お、落ち着いて……し、ししょう、うえっ……」


「誰が師匠だ!」


「だ、だって、教えてくれるって……ぐるじい……」


「朝からわけわからん電話が鳴り止まなくって、呼び出されたとこに来てみれば今日から顧問よろしくだと!?なんなんだおまえのスキルは!誰も話が通じやしねぇ!俺は自分のルーティーンを崩されるのがなによりムカつくんだよ!わかったか!クソガキ!」


「……わ、わがりました……がくっ……」


「りっくん!?荻堂さん!りっくんが死んじゃう!」


「ちょっと、ノンデリ彼女無しオッサン、うちのノンデリーダー殺さないでよね。それでも最大戦力なんだから」


「なんなんだこのガキども!」


 ポイッ。オレはそのあと、地面に捨てられたのだと、介抱してくれたゆあちゃんから聞いたのだった。


 ……そんなに怒らなくてもいいのに……なんか、ごめんなさい……

「面白かった!」


「ヒロイン可愛い!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたしますm(__)m

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