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第36話 新しい仲間はボンバーマウンテンな黒髪先パイ

 鳴神先輩がオレたちのパーティに入った2日後、改めて5人集まって話し合うことになった。時刻は放課後、鳴神先輩だけ二年生なので、オレたちの教室に集合してもらう。


「改めまして、2年の鳴神栞(なるかみしおり)と申します。みなさん、よろしくお願いします」


 椅子に座っているのに、すごく上品な所作だった。自分の膝の上に両手を置き、指を立てるようにして頭を下げられる。


「こ、こちらこそよろしくお願い致します……」


 なんだか緊張してしまい、かしこまった物言いをしてしまう。


 改めて見るとすごい美人さんだ。腰より下まで伸ばした黒髪はさらさらで、白いリボンで丁寧にまとめられている。お揃いの白のリボンを左右のもみあげにも結んでいて、肩に触れていた。

 切り揃えた前髪から覗く黒い瞳はおっとりとしていて優しそうな雰囲気だ。大人しい癒し系お姉さんという風貌だった。

 そして、男子たちが注目するマウンテン、自然とそこに目が吸い寄せられてしまう。パーティメンバーの誰よりもボンバーだった。


「りっくん、あとでお話しがあります」


「……」


「ノンデリっくんから、へんたいっくんに改名したら?」


 原型とどめてないやん。てか、オレが何を見ていたというのだね?


「陸人くん……そうですか……大きいのが好きなんですね……」


 桜先生までなんなん?ちがうよ?


「みなさん、なんのお話でしょうか?」


 鳴神先輩だけが、きょとんとして首を傾げていた。


「あー……そういえば、鳴神先輩って3年じゃなくて2年なんですね?生徒会長と同い年かと思ってました」


「あー、それはよく言われますけど違うんです。つばめちゃんとは家が近くて昔からよく遊んでいたので仲良しなんですよ」


「なるほど、話を逸らしてすみません。それでは、鳴神先輩もパーティに加入してくれたことですし、事前に説明していたオレのスキルに加入できるか試してもいいでしょうか?」


「ええ、是非試してみましょう」


 了承を得れたので、早速《クラス替え》スキルを試してみることにした。スキルの操作画面を左手のデバイスで表示し、解放されている5つの座席のうち、最後の空席をタップ、新規メンバーの加入を選択する。すると、


―――――――――――――――――――――――

新規メンバーに加入させるのは、鳴神栞ですか?

―――――――――――――――――――――――


 と表示された。


「お?いけるっぽい?」


 YESを押してみる。しかし、


――――――――――――――――――――――――――――――

鳴神栞は、咲守陸人に対する信頼度が低いため加入できません。

――――――――――――――――――――――――――――――


 とのことだ。


「あちゃー……ダメっぽいです。今のところ」


「そうですか……お役に立てず、すみません……」


「いえいえ、数回しか話したことないのに、いきなり信頼しろって言うのも無理がありますよ」


「うん。ゆっくりでいいと思うよ?きっと、ゆあたちすぐに仲良くなれるよ!」


「そう言っていただけると助かります。是非仲良くしてくださいね♪ふふ♪」


「じゃ、あんたのスキルのことは保留にして、鳴神先輩の戦闘スタイルを確認しましょ。連携するにしてもまずはそこからよね」


「わかりました。もしみなさんがよろしければ、うちの道場で訓練しませんか?」


「道場?あーたしか、鳴神先輩って、鳴神流っていう流派の娘さんなんですよね?」


「ええ、うちの父が……師範でして、今は不在にしていますが、それなりに名の売れた流派なんですよ?」


 鳴神先輩は、お父さんのことを口にしたとき、一瞬悲しそうな顔を見せた。気持ちがよくわかるので苦しくなる。でも、今は触れないでおこう。


「了解です。じゃあ、今日はお邪魔してみようか?」


 ゆあちゃんたちに確認すると、みんなも賛成してくれたので、鈴のリムジンで向かおうという話になった。


「久しぶりにたくさんお客さんが来てくれて嬉しいです。……(小声)あとどれくらい、あの場所が使えるのか、わからないので……」


 教室を出るとき、鳴神先輩がポツリと呟く。

 オレは独り言のように小さく呟いたそのセリフを聞き逃さなかった。

「面白かった!」


「ヒロイン可愛い!」


「今後どうなるのっ……!」


と思ったら


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