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episode:5 「推しの説教と秘密。」

「さてとぉ…そもそもレナはなんでこんなところにいるのぉ?」


(どうしよう…シャルに会うために聖地巡礼してたって言ったら一気にイカれてる認定されちゃう…。ん〜聖地巡礼って探検みたいなことしてるし…。)


「探検してたの。メイドさんに街に行きたいって言ったらね〜前回迷子になったからだめって言われちゃって…。だから夜中にこっそり抜け出して探検してたの!」

「そうなんだぁ。でも夜は危険だよぉ?森の中には魔獣がいるしぃ…街に行ったら奴隷商の人達が襲ってくるよぉ。」


(正直に言う。そこまで考えてなかったんだよな。シャルのことで頭がいっぱいすぎて…そこまで考えが及ばなかったんよ…。マジ反省。)


「それにさぁ〜レナの持ってるナイフ…それで自分の身守れるのぉ?レナぁ…分かってるぅ?7歳の子どもなんて大人の力で捻り潰せるんだよぉ?護身術とか習ってるのぉ?」

「……………………習ってません。」

「だよねぇ〜。悪い子ぉ〜。」

「ううぅ…ごめんなさいぃ…。(泣)」

「よしよぉし。もうぉ〜次からは一人で出歩いちゃだめだよぉ?」

「うん…。」


(推しにお説教食らっちゃった!お説教食らうのも悪くないけど…心配かけたくないし…怖いし…今度からは護衛を連れて出かけよう…。でもまずはメナを説得しないと外に出られへんから頑張らないと…!)


「うぅ…あ”…。」

「え?!なに?!」

「あぁ〜忘れてたぁ…。後処理の依頼しないとぉ…。」

「後処理…。」

「あぁ…気にしないでぇ…あそこら辺に転がってるのはと~っても悪い人だからぁ…。ん〜魔獣にでも襲われたんだろうねぇ〜でも自業自得だよぉ。」


(嘘つけ…!じゃあその体と髪の毛についてる赤いやつはなんやねん!どう見ても返り血やろ!てか…嘘をつかれるのは嫌いなのに平気で嘘つくやん…。まぁ…そんなところも好きやけど。)


「ん〜ここで大人しく待っててねぇ。苦しそうだから楽にしてあげないとぉ。トドメ刺してくるねぇ〜。」


(いや…普通は治療してあげるんだけどね…。その考え方にはマジびっくりするわ…。)


その後シャルは生き残っていた男の首を切り、どこかに連絡をしていた。後処理の依頼をしたのだろう。私はあまりのグロさに吐いてしまったので木陰で休んでいた。


「大丈夫ぅ?」

「へ…あっ…大丈夫だよ…。」

「今日はもう夜遅いしお家帰ろぉ〜。」

「あ…うん…。あ!でも…明日からどうやって会うの…?どこで会うの?」

「あぁ心配しないでぇ。僕が会いに行くからぁ〜。」

「え…公爵家に来るの?!警備員の人達たくさんいるよ?!」

「大丈夫ぅ大丈夫ぅ。考えはあるからぁ〜。」

「どんな?」

「ん〜…ひみつぅ〜。」


(秘密って…めっちゃ気になるやん…。でももう夜が明けそうだし早く帰らないと…!)


「送るよぉ〜。」

「え…?」


私はシャルに抱っこされた。しかもお姫様抱っこ。


(推しにお姫様抱っこされてるぅ?!ええぇぇえええぇ?!?!?)


「え?!なっ?!ちょっと…?!」

「大丈夫ぅ〜深呼吸してぇ。」

「え?!えっと…スゥ〜…」

「息とめててぇ。」


次の瞬間、光に包まれた。ものすごい風が吹いた。思わず目を閉じた。


(何何何?!!?!!今どういう状況?!うぇ…!なんか重力に潰されるぅ…!うぇえええ!死ぬぅううう!)

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