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episode:3 「天使に出会いました。」

主人公めっちゃオタクです...。

しばらく歩くと森が見えてきた。だが…私の体力はもう底をついている。


「やばい…。こんなはずじゃなかった…。7歳ってこと忘れてたわ…。体力なさすぎ…歩幅小さすぎ…。森に入ったら死んじゃう…。でも…推しには会いたい…。」


(森の中を少し歩くと湖があるはずだからそこまで頑張らないと…。)


私はなんとか重い足を頑張って上げて森の中に入った。しばらくすると霧が濃くなり魔獣の声まで聞こえるようになった。


(マジ今ピンチ…。魔獣の存在…忘れてたわ…。湖に着く前に死ぬかも…。しかも霧も濃くなってるし…前が見えにくい。選択を間違えたかもしれない。一応護身用としてナイフは持ってるけど正直不安しか無い。)


カァカァ…カァカァ…

カラスが集まってきた…。


「なるほどね…死亡フラグ立ってるねこれ…。ん…?あ!あれは月の湖!やっとついたぁあ〜。めっちゃ疲れた…。早く行こ…。」


ズサッ…ブスッ…ザッザッ…うぅあ…やめっ…

何かを切りつけて引きずってる音とともに男の唸り声が聞こえてくる。


(何…唸り声…?)


何が起こっているのか気になり湖にだんだん近づく。


(なに………‥………………‥‥‥…血の匂い?)


好奇心を抑えられず近づいてしまう…。だがそれと同時に恐怖心もあり体が震えてしまう。


(もしかして盗賊…?魔獣…?)


やっと湖にたどり着いたが青いはずの水の色がほんのり赤く濁っていた。勇気を出し目の前に広がる光景を見た。そこには無数の死体と…


ーーーー天使がいた。ーーーーー


白い髪の毛には少し血が飛び散っており…いかにも暗殺者のような服装をしている。顔はマスクで隠されておりエメラルドのような目しか見ることは出来なかった。それでも美青年だとわかる。


「あれぇ…女の子?」


そう言って私の目の前に飛んできた。


(さっきまで湖の反対側に居たのに…目の前に…!)


「ねぇ…君はなんでこんなところにいるのぉ?ここは森の中だしぃ〜魔獣もいっぱいいるんだよぉ?見るからに貴族のお嬢様だよねぇ?ここで何してるのぉ?」


(目の前にいるこの青年は間違いなく私の最推し…シャルル・ノーヴァスだ…。ゲーム開始時…レジーナは14歳でシャルルが24歳…。ならば今の推しはその7年前…17歳!クッ...!高校生じゃないか!ふぉおおおおおおおおお!!!!)


「聞いてるぅ?ねぇ…お〜い………………チッ。」


(舌打ちの音がした!私が何も答えないから推しがイライラしてる...!何か言わないと!)


「す…。」

「ん〜?聞こえなぁい…。もう一回言ってぇ。」

「す…す…好きです!!!!!!」

「……………。」

「……………。」


(終わった…。人生終了の鐘が聞こえるわ…。何か言わないとって思ったら告白しか思いつかんかったわ…。ははは…。死にたい…。(泣))

次回は6/7(金)です!

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