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episode:2 「推しに会いたいです。」

主人公バカしてます...。

「ふぅ〜死なないって分かったら安心しちゃった。(笑)」


(ノアはいじめが原因で闇落ちしたから私がいじめなければいい話!なんなら推しやからデロデロに甘やかして『おねぇちゃん大好き♡』って絶対言わせてやる!)


「名付けて『おねぇちゃん大好き♡』作戦である!そのまんまである!2年後が待ち遠しいな〜楽しみやわ。(笑)……………まって…。」


(この世界は乙女ゲームの世界。私がハマりにハマりまくって何回も見てきた世界だ。当然推しは沢山いる。その中でも隠しキャラであるシャルル・ノーヴァス様は私の最推しである。そう、推しと同じ世界にいるのだ…。)


「会うしかなくない????キャーーーーー!!どうしよぉ〜推しと同じ空気吸ってる!!あっ…でも推しに会うにはある条件をクリアしないと会われへんのやった…。」


シャルル・ノーヴァス。闇ギルドで暗殺の仕事をしている暗殺者。それゆえ街を歩いてるだけじゃ会えない激レア人物かつ危険人物である。ゲームではヒロインが攻略対象全員の好感度を半分以上上げ、それに加えて眠りの森という森の中で5%の確率で出会える魔女に会い、闇ギルドへの通行書をもらわなければ会えなかった。


「ん〜どうしよう…私はヒロインじゃないし〜何ならモブだし〜もしかして会うのは不可能?!いやだ!せっかく推しと同じ世界線にいるのに会えないとか無理ぃい!でも会う方法がわからないんだよな…。(泣)うん…容量オーバー!一旦保留にしよう!一旦レジーナとしての生活に慣れよう!そうしよう!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あれから2週間ほど経過した。なんということでしょう…前世で異世界乙女ゲームをやりすぎたのかすぐに貴族の生活に慣れてしまった。今はティータイムの時間を楽しんでいる。そんなことは置いといて…この2週間で気づいた事がある。ゲーム内でのキャラクター紹介でレジーナの説明は一言だけ書いてあった。『ノア・クレメンスを苦しめた義姉。』この文だけ見ればレジーナは悪役なのかもしれない。だがレジーナとして生活していたらレジーナに同情する場面がいくつかあった。魔力が非常に少なかったレジーナは公爵の恥と言われ、両親から愛想つかされていた。しかも両親は基本的に仕事に出ていて私は屋敷で一人ぼっちである。レジーナは愛されずに育ってしまったのだ。それに加えて義弟としてやってきたノア・クレメンスは魔力が異常に多く両親に可愛がられた。両親の関心を全部ノアが持っていってしまったのだ。


「そりゃ〜グレるわな…。まだほんの子供やもんな…。可哀想過ぎるわ…。」

「また独り言をおっしゃっているんですか?(笑)どうぞ…こちらシェフの新作スイーツです。」

「あ〜…ありがとう。」


この使用人はレジーナの専属メイドであるメナ・ローナンス。非常に私に甘い。


「メナ…街に行きたい…。」

「駄目です…。この前街に出かけたとき迷子になって大変だったんですよ!」


(レジーナよ…馬鹿なことをしてくれた…。でもいつまでも屋敷の中で過ごすわけには行かない。推しに会えないじゃん!そのためには外に出て街とか森に行ってみたいんだよなぁ〜…だってゲームでは一部しか見れなかったからな…。しゃーない…ごめんね…メナ。)


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「現在時刻夜中の2時!抜け出すのにはピッタリの時間である!」


(マジごめんね…メナ!欲望には逆らえないのだよ…。どうしても推しに会いたいのだよ!もちろん警備は厳重やろうな…だからこの2週間みっちり屋敷のどこにどのくらい警備員が配置されてるか完璧に覚えた。そしてベストな場所があった。私の部屋の窓からなら誰にも見られずに抜け出すことができるのだ!まさか窓から出るなんて思うまい…。ふふふ…警備員よ…甘かったな。ちょうど窓の近くに木があるのでそこからゆっくり降りたら大丈夫そうなんだよな〜クククッ。これはもう推しに会いにいけという神様の導きなのでは?聖地巡礼しに行けってことなのでは??)


「それでは推しが幼少期に訓練していた場所…霧の森へ…レッツゴー!!」

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