嵐は突然に
「嵐は突然に」
「ワッハハハ!わたしが魔王チャーハンだ!」
どこからともなく、フライドポテト草原に魔王チャーハンの声が高らかに響いた。
「なんだ!この嫌味な声は!」
「だれなの!」
「この声は魔王チャーハンの声!あの時の悪夢を思い出したわ」
「こわいよー」
みんなそれぞれに突然の出来事に驚いていた。
草原の中に黒い塊が現れたかと思うと、ドクロの姿にマントにみをまとった魔王チャーハンが嵐のように現れたのである
「ワッハハハ!そんなに驚いてくれると私も嬉しいよ!異世界のハルト君に、冬子姫、蜘蛛の魔女ラーメンちゃん!いや実の名を雪国の王国の古き王女であられたユキ王女よ!」
冬子姫は驚いたのである。雪国の王国では、知らないものは、いない、ユキ姫!偉大なる魔法使いであられたと有名である。
「蜘蛛の魔女ラーメンちゃんは、あの、ユキ王女!」
「そうよ!わたしは昔、魔王チャーハンに負けて、封印はできたものの、その引き換えに蜘蛛にされてしまったのよ!!今思えば、悲しい話よ」
魔王チャーハンはさらに笑っていた。
「身分を隠してまで、生きているとはな!これはおかしいものよ!」
「うるさいわよ!魔王チャーハン!今度は負けない!今度はあなたを倒すわ!」
魔王はニヤリと笑うと黒い塊の魔法の塊を放ったのである
「ドーガ」
冬子姫とハルトは草原に吹き飛ばされたのである
兵士の蕎麦蕎麦隊長は一目散に逃げていた。
「きゃー」
「うわー」
ユキ王女は聖なる魔法を放ったのである
「ホーリーランス!」
そう叫ぶと空から光の槍が無数に魔王チャーハンに向かって飛んでいったのである
「ぐわー」
魔王チャーハンは苦しんだ
「ふん!まだこれほどまで魔法を使えるとはな!少しみくびったわ!」
「まぁよい!今日は挨拶に来ただけだからな!また会おう!冬子姫!ハルト!ユキ王女!私をまた、楽しませてくれよ!この退屈な世界を」
こうして魔王チャーハンは暗闇の中にきえていった。
残された、冬子姫たちは、傷の治療をしたのである
魔王チャーハンの力はおそるべき、ものであった。