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第四話 フードの男
(遅かった。意識を取り戻してからすぐにでも動くべきだった。)
後悔しても、もう手遅れだった。あの狼にはすでに認知されている。やつは、自身より私が劣っている事を本能的に理解している。
前回は、生き返れた。しかし、今回はどうなるか分からない。未知への不安。
(死んだらダメだ。ここで殺されても生き返れる保証はない。)
その時、見たこともない景色が頭に流れ込んできた。
(だれ?知らない…。)
そこに見えたのは、五歳くらいの少年とフードの長身の男だった。
少年は家の玄関のドアから、フードの男を見送っている。
「また、またあえるよね!!」
「あぁ…。」
少年は涙を浮かべながら寂しそうにしている。望まない別れ。そこに、少年の両親が現れ男に言い放つ。
「さっさと消えてくれ!!」
「恐ろしい…。」
少年は激怒しその言葉を遮る。
「リューカは、そんなこと言われるような悪い人じゃない!!リューカは、勇者だ!!!」
少年は男に振り向き
「リューカ!!またね!!」
と大きく手を振る。リューカと呼ばれた男は振り向くこともなく一瞬で霧になって消えてしまった。
四話 フードの男




