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一発ネタで話を引っ張るのは想像以上にしんどい

 ボグッ。


「グエーーーーーーーーーーーーッ!!!」


「ホークちゃん!!」


 とっさにかざした左手をぶん殴られて、体ごとぶっとばされる。パワーおかしいだろ。なんだこいつ。めちゃでかいし。カマホリー氏よりもでかい。ただのゴブじゃねーのかよ。聞いてないよそんなの。



 ひとまず殴られた左手を見ると、見事にぐちゃぐちゃになっていた。


 折れた骨が皮膚から飛び出てる。グロ過ぎ。



「オエ~~~~~~~~ッ」


「吐いてる場合じゃないでしょ!!ホークちゃん!!街に戻って応援連れてきてッ」



 カマホリー氏が、俺の前に立ちふさがって斧を構える。


 ホブゴブリンがカマホリー氏に殴りかかる……一撃、二撃。大斧で受けるたびに、鋼鉄の柄が曲がっていく。どんな馬鹿力だよ。



「クソが!!ファイヤーーーッ」



 ビビってすっかり小さくなったちんぽの皮を無事な右手で剥き、火炎魔術を放つ。直撃!!だが奴はうっとうしそうな顔をするだけで、ほとんど効いていない。嘘だろ。



「アンタじゃ役に立たないって言ってんのッ!!さっさと街へ……ぐっ!!」



 カーン、と甲高い音を立て、ホブゴブリンの拳をまともに受けた大斧の柄が折れた。驚愕の表情を浮かべるカマホリー氏。


 ホブゴブリンはカマホリー氏の首根っこを掴み、宙吊りにする。



「ぐ、う、う。に、にげて」



 苦しげに、逃げろと指示してくるカマホリー氏。



「カマホリーさん!」


「逃げろってんだよ!!このノロマァ!!あたしはこのくらい余裕だっつってんのッ!!」



 クソが。ふざけんなよ。俺なんかより自分の心配しろよ。あんたもうすぐ死んじゃうんだぞ。顔なんてもう紫色じゃねえか。


 この世の中は大概クソだ。人間なんてほとんどがクソ野郎だし、何なら自分自身もクソなんだよ。こんなクソみたいな渡世、適当に生きてりゃいいのに。死ぬ間際まで、会って間もない赤の他人の心配なんて、クソが過ぎる。


 なんでそんな奴が冒険者なんてやってんだ。あんたなら真面目に生きれるだろ。それを許さない何かがあるなら、やっぱりこの世界はクソだ。



 俺は声にならない絶叫を上げながら、よろよろと立ち上がり、下着ごとズボンを脱ぎ捨てた。



「勃て!!勃てよ!!クソクソクソ!!」



 号泣しながらちんぽを擦る。オカマとホブゴブリンを目の前にちんぽ擦るとか凄え絵面だな、なんて言ってる暇はない。カマホリー氏はもう目を閉じて、口の端からあぶくを出している。こんな状況で勃つわけねえだろクソが!!



 ――坊っちゃん、男にはな。ヤる気スイッチがついてるんじゃよ。前立腺っていうんじゃが。



 いつか、じいやから聞いたお伽話。それに縋る。



「クソオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」



 無事な右手を肛門に突っ込みかき回す!!どこだ!!どこにある!!本当にあるのか!?ないのか!?クソ!!クソクソクソクソ――――



 コツン。



「あッ」



 黄金郷は、あった。



 バキバキバキバキッッッッッッッッッ



「おほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッッッッ」



 意志を無視したフルボッキ!!俺のちんぽは15センチをはるかに超え、20センチ近い物凄い怒張を見せていた!!



「メスイキ……たまらんッ……」



 尋常でない様子の俺に、今までアウトオブ眼中といった空気のホブゴブリンが目を向ける。その眉間に、肛門から抜いたばかりの右手人差し指を向け。



「メスイキファイヤーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!」



 指からすさまじいエネルギーを持った熱光線が噴出!!ホブゴブリンの頭蓋を爆散させた。


 それと同時に、俺も男汁を出したんや。





「カマホリーさん!!だいじょぶッスか!!」


「ゲホッ。大丈夫よ。油断したわ。まさかホブが出るなんて……」



 カマホリーさんはなんとか無事だった。本当に良かった。この世界は本当にクソだらけだが、たまにはいいこともある。


 カマホリー氏が俺のバキバキになった左手を応急処置してくれた。めちゃいてーよこれ、治るんか?



「治療院いけばきっと元通りよ。こんなになってまで、本当にありがとうね。でも次は迷わず逃げなさい。自分の命が一番大事よ」


「ッス……」



 あんたがそれを言うかね。俺なんか放っといてさっさと逃げればよかったのに。



「ま、辛気臭いのはナシにしましょ!ホークちゃんがホブを一発でヤったって報告したら、みんなびっくりするわよ!」



 なんでも、ホブゴブリンとかいう、さっきのデカブツはめったに出ないがとにかくやたらと強く、村一つレベルなら簡単に滅ぼしてしまうそうだ。それでいて繁殖力も強くゴブリンがポコポコ産まれるから放置も危険。今回は未発見のホブを初動で潰した大金星にあたるらしい。



「ホークちゃん、帰ったらすっごくチヤホヤされるわよ~!報奨金も大きいだろうし」


「マジすか!!」



 金→女→セックス!!!!!!!!



「……まず、帰る前にズボンは履いときましょ」


「ッス」



 俺はオカマの目の前で、下半身全裸フルボッキを晒していた。

ストックもネタも切れた。早すぎる。毎日投稿してる人は化物か

タイトルでヒロインの存在を匂わせながら一切設定すら考えず、

主人公以外の名有りの登場人物はオカマひとりだけという

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