表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/9

5話 ヤクザ

「本当、天使ちゃんのおかげだよ! 本当に書籍化しちゃったよ!」

「それは良かったわ。でも一冊作るだけではダメ」

「何で?」


 いつになく天使は厳しく、書籍化を喜んではいなかった。


「次はライト文芸の賞にだしてもらいます。流行りのあやかしものとヤクザをかけ合わせた話よ」


 次は、天使はヤクザものを提案してきた。占いやベタな恋愛ものが流行るのは理解できたが、ヤクザはどこか受けるのかわからない。


「いや、でもヤクザはウケるかね」

「考えてもみて。ヤクザは王道の売れるジャンルよ。ドラマや映画、少女漫画ではくあるじゃない」

「確かに」


 最初は納得いかなかったが、確かにライトノベル以外では人々に好まれやすいジャンルだと気づく。


 さっそく天使が言うように冴えない女子大生がヤクザで妖の頂点にいる鬼と恋愛する話を書いて、ライト文芸レーベルの賞に送った。


 執筆自体は、前の書籍化作業と並行してやるので大変だったが、天使のアドバイス通りに書くので、頭はそんなに使っていなかった。こうして「ヤクザの花嫁〜鬼と極める悪の道〜」を完成させた。前と同じように執筆時の記憶はほとんどなかった。


 驚いた事に受賞が決まってしまった。


 割と早い段階から出発社から連絡がきた。


 担当編集者からは、ヤクザとライト文芸を組み合わせるなんて斬新だと言われた。


 地塩は苦笑する他なかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ