3話 次の目標は…
カブト虫さんとカマキリさんが声を揃えて言った
((ネーム オ ツケテ クレ))
ネーム?…もしかして名前を付けてって事かな?
そっか、いつまでもカブト虫さんとカマキリさんでは悪いか!………ここで1つ問題が出来た。センスだ
ネーミングセンスが俺には無い! でも頑張る!
(アルジ ムズカスク カワガエルナ カンタンデイイ)
カブト虫さんが、ビート!
(ワルクナイ コレカラワ ビート ダ)
カマキリさんが、 サージ!
(フム イイダロウ コレカラワ サージ ダ)
宜しくね、ビートとサージ、そう言えば何時まで居られるの?期限とか有るのかな?
(アルジ ガ ソウカン マリョク ガ キレルマデ ダ)
成程ね、俺の魔力ってどうすれば分かるのかな?ステータスだと出ないんだよねぇ
(アルジ マリョク タクサン アル チョットヤソット デバ ナクナライ シンパイムヨウ)
そうなの?じゃあ送還しなくても大丈夫だね!2人とも一緒に居ようね、良かったよ心細かったから
〔マスター ワレラ ツヨイ シンパイスルナ〕
うん、そうしてらさ寝る所を探そうよ!食べ物も探さないとだね、まずは寝る所を優先に探そう
(アルジ ウエニノレ ソノホウガ アンゼンダ)
わっ、ありがとう、よっと、滑るかと思ったらそうでも無いんだね、乗り心地も良いよ助かったwアハハ
ビートに乗って移動す事にした、以外に早く歩く
隣にはサージが歩いている、何かいると真っ先に動いて危険なら排除している、正に一刀両断って感じで
暫く移動していると、1件の古い小屋があった
もう長い間使われていない様子だ
うん、ここ良いかもね屋根もあるし寝る事も出来そうだよ、ただ君達は入れないか…どうしよう
(〔キニスルナ ワレラハ フダンカラ ソトニイル〕)
(アルジ ハ ニンゲン ソコデネル)
そうなんだけどさ、まぁ、分かったよ先に寝るよ
お休み……
(ネタヨウダナ ココカラワ ワレラノ ニンムダ)
〔ワカッテイル マスター マモル 〕
寝ている間に、人知れずに結構な戦いがあった
小屋の周りには狼 蛇 猿 等の死体が散乱していた
ふぁ~、おはよう2人とも夜は大丈夫だった?
…………えっ、何これΣビクッ!周りが死体だらけなんですけど、えっと これはもしかして夜襲って来た?
(ソウダ カエリウチニ シテヤタゾ)
う うん、そうだね…ありがとう、お疲れ様でした
それでコレはどうする?このままって訳には…
無いよねぇ 定番のアイテムBOXとか収納があれば
良いんだけどさぁ PON! ビクッ、な 何?脳内に
PON、次元収納を獲得ってアナウンスが聞こえた
あー、次元収納ってのを獲得したみたいだね詳細は…
成程ね、これは定番チートスキルってやつだね
時間停止で容量♾かぁ、しかも収納内で解体出来る
考えるのは後にしよう、とりあえずこの死体いや素材達を収納してしまおう、oh.....意識しただけで一瞬で
消える様に収納されてくのね、ビックリだわ ハハ
収納の中で解体も出来た事で、狼の肉が手に入った
これも詳細で調べたら食用可だって、食べるでしょ!
ここでビートが送還を願い出た、どうやら朝〜昼は
弱いらしいので送還した
サージの方は関係ないみたい、元々夜は弱かったらしいが、召喚の際に昼夜関係無くなったって万能だね
サージも肉が食べたいらしく、欲しそうな感じで見てたから一緒にたべたよ、もちろん俺は焼いたけどね
火があったらなぁ、って考えててらまたPONって
今度は生活魔法を獲得したみたいだね
これは嬉しかった、だって生活で使う魔法が初期魔法だけどセットで獲得出来たんだ、嬉しいさ
水は、飲料 シャワー 洗濯
火は、調理
風は、乾燥
光は、照明
聖は、治療 回復(キュア ヒール)
魔は、詳細
こんなにあった、生活魔法だけでも凄すぎるよ
原始的サバイバルから近代的サバイバルにクラスチェンジしたよ
何だか前世?あれ、日本にいた頃は前世?になるのかな?でも死んでないから…ん?分からないね
どっちでもいいか、日本にいた頃より良い生活出来そうな予感です
ライフラインが使いたい放題ってだけでも贅沢だね
本を参考にすると、狼や猿等も素材として買取とかで売れそうなんだけどね
何とか街とか村とかに行かないとだね
幸い俺にはビートとサージが居るから何とかなりそう
焼いただけの肉を食べながら考え事をしていた
う~ん、肉は嬉しいけどね、せめて調味料が欲しい
あー、せめて車は無理でも荷物は欲しかったなぁ
それに買ったばかりの物だったしさぁ
よぅし、気合い入れて移動の準備をしょうか!
俺も武器か何かを持つべきだと思うんだよ、どうかな
〔マスターヲ マモル ガ マスター モ ブキ モツ〕
そうだね、って言ってもこの辺にあるのは木の棒位い
うーむ、そうだ 狼の牙とかを木の棒に付ければ槍とかに出来るかな?収納に何が入ってるか分かればなぁ
pin
狼素材 皮 牙 爪 肉 骨
猿素材 皮 牙 爪 肉
蛇素材 皮 牙 毒
軽自動車
おぉ、収納の中身が見えたよ
えぇ!軽自動車って俺の軽自動車!!何であるの?
ととととにかく出してみよう、出すって思えば良い?
ドスン、目の前に俺の軽自動車が出た!!!!
うわ~、やっぱりだよ俺の乗ってた軽自動車だよ
バックスペースには各BOXがちゃんと有る
ありゃ〜、これはもう少し早く確認出来ていたら肉も美味しく出来たやつだ
何にしてもこれで俺の生活拠点が出来たような物だ
運転席に座りキーを回す?、回してみる?おや?
念じてみる、詳細を…軽自動車(不動 動力源故障)
ありゃりゃ、原因は分からないけど動かないらしいね
動かなくても簡易宿泊場所って考えればテントよりも
安全性はあるから問題無いね、プラス思考さ
各BOXの確認しよう 種別事に揃えた衣装ケースだよ
調味料BOX 調味料各種 さしすせそ厳守
衣装 BOX 作業着 ジーンズ スェット その他
材料 BOX 小麦粉 片栗粉 パンケーキの素 など
道具 BOX 包丁 ナイフ まな板 筆記用具 など
これはもう勝ってるね、あの頃の自分に、アハハハっ
最低で最悪な日本での生活、頑張っても誰も評価してくれなかったっけ………
そんな事を思い出すと何だか笑えてきたアハハ
だって、今は誰の目も気にせず、他の人の機嫌も窺わずに済むんだ、久しぶりだな生きてるって感じるの
俺はー、生きてるぞーーーー!今どきのTVドラマでもやりそうに無い事をやってしまった
〔マスター タノシソウダナ イイコト デモ アッタカ〕
あったよ、あり過ぎたよ!もう最高だって事さ
美味しいお肉も食べ放題だよ
でもさぁ、不思議だよね俺のステータスってさ名前とスキルとexスキルしか出なかったんだ
しかもExスキルなんて ??? だってさ分かんないよ
この世界だとこんな物なのかな?
〔ナラバ ワレヲ ミテミレバイイ 〕
サージを?見てもいいの?ならやってみるよ 詳細!
コンビクトマンティス 別名 断罪蟷螂 新種族
異世界から召喚された魔導昆虫 別名断罪者
敵と見なした者を断罪に処す
サージって怖っ、断罪者って何それ!凄いって
〔マスター ドウダッタ ミエタカ〕
見えたよ、ってか見なかったほうが良かったかも…
いや見た方が良かった!やっぱり相棒の事は分かってないとだよね
そろそろ移動しようか、サージは大丈夫?
〔ワレハ モンダイナイ セニノルカ?〕
いや、俺も走る?いや歩くよ、必要な物は揃ってるし
時間はいっぱい有るんだ
それにね、今決めたんだけどさ、この世界を楽しむ
異世界に来たからって、使命とかある訳じゃないしね
ゆっくり行こうか
ゆっくり歩いたハズなんだけどなぁ、なにも起きなかった、そして気付けば道路かな?土を踏み固めた様な
道だね、4車線位いの幅がある見通しの良い道路だ
人も結構いる、馬車もはしっている
そんな所に突然森から人と巨大カマキリが登場だ!
キャー うわぁー魔獣だぁー ひぃぃ 逃げろぉぉ
…うん、パニックだね、どうしたもんかなコレ
あ、あの〜大丈夫ですよぉ〜、このカマキリは俺の
従魔ですから、皆さん落ち着いて下さーーい
ア゛ア゛ァ久しぶりに大声だしたから喉が痛い
とりあえず皆さん落ち着いてくれたけどさ………
遠巻きに伺ってるよね、分からなくも無いけどさ
さて、どうしたら良いかな?やっぱりそうだよね
街とかの情報を聞かなくちゃ!だと思うんだよ
〔マスター ダレト ハナシテイルノダ?〕
いや、これは独り言さ、癖みたいなものでね自分に問い掛けて、考えてるんだ!そうすると以外に良い結果になる事が多いのさ
そうすると誰に聞くか?なんだけどねぇ、見事に皆さん目を逸らし始める、中には急に移動を始める者
あからさまだなぁ(笑)
ん?あそこの馬車の女の子がコッチを見ている
ターゲット決定wあの子に決めた!
にっこりスマイルで行こうか、サージは…待機だね
(((((*´・ω・)トコトコ
やあ!こんにちは!ちょっと聞いても良いかな?
(う、うん、お金無いよ!)
う、襲ったりしないから、あの魔獣も俺の従魔だから大丈夫だよ
(…うん、)〔本当に大丈夫ですか?〕
oh...お母さんの登場だ!
ええ、1番近い街の場所とか聞きたいだけなので
貴方達はどちらにいくのですか?
〔わ、私達はこれから じ 自由都市に行きます〕
自由都市!それは近いのですか?
〔い、いえココから馬車で3〜4日くらいです〕
3~4日かぁ、ちなみにそこまでの治安は良いですか?
〔いえ、盗賊とか魔獣が出る事もしばしば〕
成程、その場合はどうするので?
〔ある程度なら対処は…それ以上は逃げます〕
ふむ、貴方達と交渉したいのですが可能ですか?
〔こ、交渉ですか?一体何を 〕
難しい事ではないです、その自由都市までの案内を
その間は、俺が…いや俺達が護衛をします
どうてすか?
え、ご 護衛ですか?すみません、突然な事なので
でも私達に護衛代を払える余裕はない…ので
〔あ、その辺は気にしないで下さい案内だけで〕
主人と話して来てと良いでしょうか!
〔ええ、どうぞ〕
10分程
あの話は聞きました、本当に案内だけでいいのですか
うちは貧しくお金も食料も余裕がないのですが……
〔構いませんよ、無理を言ってるの俺なんで〕
それでしたら、お願いします
〔はい、従魔を呼びますのでサージこっちに〕
(マスター コノニンゲン ト イクノカ?)
〔うん、自由都市まで案内を頼んだよサージもよろしく頼むね、何かあったら助けてあげて〕
(リョウカ シタ マカセテオケ)
本当に言うことを聞いている、大人しいのですね
〔サージって言います、何かあったら貴方達を守る様に言って有るので大丈夫です〕
はあ、でも一緒に移動するとなると…その言い難いのですが反対から来る馬車が通れなく……
〔そうか、サージ1度送還してもいいかい?〕
(イイゾ ナニカアッタラ ヨベバイイ)
〔うん、悪いね!ここまで有難うゆっくり休んで〕
えっ、従魔が消えましたよ!
〔大丈夫です、送還してので何かあったら召喚しますから、安心して下さい〕
貴方は御高名な召喚士様なのですか?
〔いえ、違いますから、只の旅人ですよw〕
そうですか?……では馬車の後ろに乗って下さい
狭いですがご勘弁を
〔いえ、では失礼します この辺で良いですか?〕
はい、狭いですが寛いで下さい
こうして俺は第1現地家族と合流して自由都市までの
度に出た