2話 目が覚めたら定番のセリフ
ここから異世界編が始まります
ご都合主義がメガ盛りな展開になるかも……です
ブモ、ブモブモ フンフンクカクカ ペロ ガジ!!
痛ってぇー!ってあれ?痛くなかった、ホッ=3溜息
ブッヒータッタッタッ
アイツ俺を齧ってたな、豚の様だったけど?野良豚?
普通に考えれば猪か?…久しぶりの肉が…逃げたか
ん〜、ん?キョロキョロ見回し一言、ここ何処??
俺って海で釣りしてたよな?右手を見る釣り竿がある
うん間違いないよ
俺の目がおかしくなければ何処って草原だろうね
海どこよ?ここってあれか?後ろの山の中か?
何でだよ?いつの間に釣り竿持って山に入ったんだ?
はて?ついさっきまで釣りしてたよな?
静電気でピリってしたのは覚えてるんだけど………
とりあえず車に戻ろう、考えるのはそれからでいい
山を降り始めてから、様々な物が目に入っきた
HAHAHA、まだ寝惚けてるのかな?パン両頬を叩く!
とにかく暗くなる前に降りないと、今は余計な物を見ている余裕は無い、無いったら無い、絶対無い
さっきから色々な物が、そう!色々な物が目に入る
気にし無いぞ!俺は気にしない、ダッシュで降りるぞ
山を降りた、そう降りたんだ
駐車場が無い、それどころか海も無い鬱蒼とした森だ
どうなってる?降りる方向を間違えた?
それにしたって道路がない、仮に反対側だとしても
街があったはず!通って来たんだ間違いない
こ、これって…アレ何じゃないのか?アレだったら
色々と見えたものが幻でも何でもないって説明がつく
それに…疲れてないよな!山を全力で走って降りてきたのに息も切れてないし…
状況的にもラノベとかで読んだ感じに似てるんだよね
って事は異世界転生?いや転移ってやつか HAHAHA
夢…じゃないよな!だったら試してみるしかない
あるワードが頭の中に浮かんでいる、それを呟く
ステータス!!
剣侍郎 17歳 人族 〔人??〕
称 号 渡り人
スキル 武術家 〔経験習得〕 アーク全種族言語
EXスキル 〔????〕
出たよ、出てしまった!…異世界確定じゃんコレ!
とにかく確認してみよう
名前と歳は変わってない、人族の後の?って何だろう
渡り人ってのは、地球から渡って来たとか?かな
スキルにある武術の経験習得?って何だろうな
武術経験なんて無いよ、そんな事を考えていたら
頭の中にイメージが浮かんで来た、あれ?これってさ
ゲームとか漫画で見て、真似したやつだ!!
ゲーセンで遊んだス〇IIとか北斗〇拳とかあるもん
唯一リアルだと映画で観た合気道のセガー〇拳だよ
イメージに沿って動いてみる、正拳突きとか蹴り技が
シュッとかシュバって音が出る、つい調子に乗って
波〇拳!Wow…何か出たよ、そんでもって岩が壊れた
すげ~波〇拳出来ちゃった(笑)その後も試したら
ス〇IIとか北斗〇拳の技が再現出来た
特殊な技とか使うと体の中の何かを使うみたいだな
気とか?
動き終わってからステータスを見て、1つ分かった事
この世界、アークって名前なのかな?
ステータスに知力 体力 魔力 とかって表示が無いね
はっ!魔力か!!特殊な技の時に使うのって
他の人のステータス見ないと分からないよね、でも他の人のステータスなんて見る事って出来るのかな?
今は考えても仕方ないね、残り気になるのはexスキルの??って事は何かしら有るって事でいいんだよね?
う〜.。oஇ考え過ぎて頭がオーバーヒートしちゃうよ
と、とにかく少しでも戦える事は分かった
何か有っても自分の事位なら守れそうだし、薄暗いから泊まれそうな場所を探さないと テクテクと移動する
すっかり暗くなっちゃったよ、何か鳴き声とかするし
やっぱり狼とか居そうだよね
でも走ると音が出ちゃう、なるべく音が出ない様に
慎重にかつ、なる早で移動しなくちゃ!怖いしさ
って思っていたら、あっ、という間でした
何か唸り声がするなって振り向いたら、狼の団体様
の登場です!
Σヒッ!こしが引けてしまったよ、狼ってだけでも怖い
それなのに、その大きさが日本の大型犬よりも大きい
しかも黒いし、そんな狼が5~6頭位い居るよ
グルルル〜って歯剥き出して涎たらして威嚇してくる
大きな木を背に独り言ちる、詰んだ?……終わったな
既に戦意喪失している俺に出来ること何て無い
噛まれたら痛そう、食い殺されるのって嫌だなって
思う程度、パニックにならないだけマシだったかな
ジリジリと間合いを詰めてくる狼達、慎重な事だよ
グルルル~
ヒイィィィ!誰か俺の味方は居ないんですかぁぁ!
救いは無いんですかぁぁ、心の叫びが炸裂した
何でもいいから此処に来て助けて下さい!
ブゥン、俺の前に大きな円が出現した、円の中には
文字が書かれている、所謂 魔法陣の様な物に見える
魔法陣が光を放つ、は?虫?……カブト虫だよね?
俺の乗っ来た軽自動車と同じ位の大きさだけど…
何でカブト虫が手で来たの?誰か助けてくれたの?
誰か居ますか〜、叫んだ後にガルゥ!って怒られた
あっ、ハイ、スミマセン大人しくしてます…怖ぇぇ
誰も居ないの、だったら何で魔法陣?何処っから?
そんな事を考えていたら、狼とカブト虫の戦いが始まってしまった、意外な事にカブト虫が圧倒している
甲殻が硬いのか狼の牙や爪等では傷も付かない様だ
狼もチームワークで攻めてるけど、カブト虫は何とも思わずに狼み向けて角を刺したり叩き付けたり投げる
目の前で怪獣大戦争の様な戦いが繰り広げられてる
10分程で狼達は逃げ出した、最後には2頭だけだった
カブト虫強いなぁ
とにかくお礼お言わなくちゃだよ、ありがとう!
君は何処から来たのかな?
オレハ アルジニヨバレタ ダカラ キタ マモッタ
何ですと、俺が呼んだって!いや、待って心当たりが
………有ったな!
何時だかは忘れたけど、大きなカブト虫と少年が冒険するC級映画だったね、そのシーンだけ見たんだけど
確かにあの時に、そんなカブト虫が居てもいいよね!
みたいに思ったのは確かだ、ソレがまさかこんな結果になるなんて夢にも思わないよ、それにしても君は
随分と大きいね、話す事も出来るし凄いよ!
ナニヲイッテイル アルジガ マリョクヲ イッパイ クレタ ダカラ オオキクナッタ ハナセルヨウニナッタ
えっ、そうなの?魔力?やっぱり魔力ってあったんだ
それにしても俺が呼んだか、ステータスにはそんなの無かったけど…???ってやつか!だとすると俺は
召喚士って事なのかな?君はこのアークから来たの?
オレハ アルジトオナジクニカラキタ ヨバレタノダ
アルジノマリョクデ ジョウブナカラダ チシキヲエタ
oh...魔力万能説!ん?って事は他にも呼べるのかな?
アルジニ マリョクガノコッテイレバ カノウ
ホウホウ、ふむ、これは実験するしか無いよねムムム
よし、さあ出てこい!!
おお、本当に魔法陣が出て来た、おや?さっきよりも随分と小さいけど…そうそうに光って中から出て来た
のは手の平位のスズメバチ!早速カチカチいってる
スズメバチがカチカチするのは確か、威嚇とか警戒!
えっと、コイツは俺を警戒?しているの?
アルジ コノハチ キケン アルジノマリョク スクナイ
オオキイダケ キケン ハイジョスル
蜂が俺に飛び掛かろうとした時に、横から角が出て来て、ベチン!!って蜂を叩き潰した
おぉう、ありがとうカブト虫さん、危なかったよ
アルジ ナカマヨブトキ マリョクケチルノ ダメ
モット ソウゴウテキニカンガエテ マリョク オクル
そうなのか?総合的ってもっと知力や体力をって?
ツタエルノ ムヅカシイ ケド ソンナカンジデ イイ
成程ね分かったよ、ソコを考えてやってみるよ
ム~、頭 体力 強い これで送る魔力をイメージして
come on!
ぶぉん、今度はカブト虫さんと同じ位の魔法陣が出た
光って出てきたのが…巨大カマキリだ!
今度もでけぇ〜、ほぇぇ~
マスター ヨバレテキタゾ マスターヲマモル ヨロシク
う、うん、よろしくね!
こうして俺はいつの間にか異世界にいて、頼りになる
大きなカブト虫さんと、大きなカマキリさんを得た