第二十一話 剛太郎、祥子の○○○をみてしまう。
遂に夏目家にお泊まりの剛太郎。お風呂の時間、予期せぬ事故が・・・。
第二十一話 剛太郎、祥子の○○○をみてしまう。
その男の名は、岩田剛太郎。
高校3年生18歳、ゴツいのは名前だけではなく、見た目もゴツい。身長185cm体重135kg、柔道部主将、屈強な体。目つきも鋭く、強面、かなりゴツい男。
見た目に反して、この男、気は優しく、あまり怒らない。
頭も良く、県下でトップクラスの進学校(一高)に通う。文武両道の男。
ただ、彼には、人に言えない秘密があったのです。
夏目家祥子の部屋、カラオケを終えて、剛太郎と祥子、クマちゃん達で話している。
クマリン「剛太郎、歌半端ないよね。」
クマエル「ビックリした。」
マモリン「あんな才能が、あったとは。」
祥子「うん。剛太郎君、歌凄いよね、歌った曲、ほとんど90点以上だもん。」
剛太郎「そう?自分じゃ意識してないけど、普通に歌ってるだけだけどね。」
祥子「剛太郎君のお父さんも、歌上手なんでしょ。」
クマリン「剛太郎パパリンの歌声聞いてみたい。」
クマエル「泣くんだろうな。」
マモリン「多分ね。」
剛太郎「うーん、上手いって言うか、聞きやすいって思うくらいだけど。」
祥子「今度、家に呼んで歌ってもらおう。あ、そうだ、ゴールドクマちゃん充電は、明日にしよう。もう遅いから。」
剛太郎「そうだね。カラオケ盛り上がっちゃって、今からお風呂だもんね。」
階下から祥子母律子が、声を掛ける。
祥子母律子「お風呂あきましたよ。剛太郎君、入ってくださいね。」
クマリン「お、ママリンが呼んでる。」
クマエル「お風呂か。」
マモリン「みたいだね。」
クマリン「僕も祥子と入るかな。」
クマエル「ついていくか。」
マモリン「ぼくも・・・。」
祥子「君たちは、ここで待つ。」
クマリン・クマエル・マモリン「ふぁーーーい。」
声に気づき、ドアを開け、返事をする剛太郎。
剛太郎「はい、分かりました。」
となりの部屋から、剛太郎妹今日子が出てきて、剛太郎に話す。
剛太郎妹今日子「お兄ちゃん、先に入っていい?」
剛太郎「ああ、いいぞ。上がったら、言ってくれ。」
剛太郎妹今日子「じゃ、先入るね。」
剛太郎「祥子ちゃん、ちょっと、トイレ行ってくるね。」
祥子「うん。分かった。」
剛太郎が、一階のトイレに行く。
剛太郎妹今日子「祥子さん、一緒に入ろ。二人の方が早いから。」
祥子「一緒に入っていいの?」
剛太郎妹今日子「うん。背中洗ってあげるね。」
祥子「じゃ、入ろっか。」
祥子と剛太郎妹今日子が、一階に降りてくる。
祥子「お母さん、剛太郎君、あとで入るって、私と今日子ちゃん、一緒に入るね。」
祥子母律子「そう、女の子同士、入ることもないからね。上がったら、剛太郎君に声かけてね。」
祥子「うん。分かった。」
脱衣所に入る、祥子と剛太郎妹今日子。
剛太郎妹今日子が先に服を脱ぎ、バスルームへ入る。
剛太郎妹今日子「おおっ、お風呂から泡が出てるよ、何これー。テレビまであるよー。」
祥子「うん。その泡はジャグジーっていうの、お父さんのこだわりなの。テレビはお母さんのこだわり。」
剛太郎妹今日子「テレビつけてもいい?」
祥子「いいわよ。今日子ちゃん、お風呂入るの早いね。」
剛太郎妹今日子「うん。急いでお兄ちゃんより先に入らないと、お湯なくなるからね。」
祥子「そういうことか。」
祥子が服を脱ぎだす。剛太郎妹今日子が、テレビをつける。リモコン操作を誤り、音量を大きくしてしまう。
剛太郎妹今日子「祥子さん、これどうやったら戻るのー?」
祥子「あ、リモコン、こっちに貸して。」
下着姿の祥子がリモコンを操作する。
トイレから出てきた剛太郎。お風呂からテレビの大きな音に気づく。
剛太郎「今日子のやつ、お風呂のテレビで遊んでるな。」
剛太郎が脱衣所の引き戸を開ける。
剛太郎「おい、今日子、何やってるんだ!あっ・・・」
目の前に、下着姿でリモコンを持つ祥子。剛太郎と祥子も目が合ってしまう。
祥子「きゃーーーーーー。」
急いで、バスタオルで体を隠す祥子。
顔が真っ赤になる剛太郎。
剛太郎「ご、ごめん。」
剛太郎妹今日子「どーしたのー?。」
引き戸を急いで閉める剛太郎。祥子の声に驚き、祥子母幸子、祥子弟蒼太、祥子父一郎がやってくる。
祥子母律子「どうしたの?」
祥子弟蒼太「なにかあったの?」
祥子父一郎「どうしたんだ。祥子。」
真っ赤の顔の剛太郎。
剛太郎「す、すみません!今日子が入ってると思って、戸を開けたら祥子ちゃんが・・・。」
祥子父一郎「裸だったか?」。
祥子弟蒼太「あちゃー。」
祥子母律子が、扉越しに祥子に声を掛ける
祥子母律子「祥子、今日子ちゃんと一緒にお風呂入るって、剛太郎君に言ったの?」
扉越しに話す祥子。
祥子「言ってなかった。」
祥子母律子「あらあら、とんだ事故だったのね。」
祥子父一郎「裸だったのか?」。
服を着直し、出てくる祥子。
祥子「裸じゃなかったわよ。下着。」
剛太郎「祥子ちゃん、ごめん。入ってるって知らなくて、今日子がテレビで遊んでるって思って、注意しようと思ったら・・・。」
祥子母律子「ビックリしたでしょ。祥子もちゃんと剛太郎君に、言っとかなきゃだめよ。ごめんなさいね、変なもの見せてしまって。」
祥子「変なものって・・・。」
祥子弟蒼太「つまらないもの?」
祥子「ちょっと、蒼太!」
祥子母律子「もう、祥子、早くお風呂入って。今日子ちゃん、のぼせちゃうわよ。」
祥子「はい。入ります。」
祥子がお風呂に入り直す。
祥子父一郎「剛太郎君、蒼太、こっちでテレビを見よう。」
剛太郎「はい・・・。お父さん、すみません。」
祥子父一郎「いやいや、事故だよ、事故。」
祥子弟蒼太「つまらないもので、すみません。」
祥子母律子「お風呂の時は、声を掛け合いましょうね。ほんとごめんなさいね。」
リビングに入る、祥子父一郎、祥子母律子、祥子弟蒼太、剛太郎の4人。
お風呂の祥子と剛太郎妹今日子。
剛太郎妹今日子「祥子さん、どうしたの?何かあったの?」
祥子「ん、さっきね、剛太郎君が間違って入ってきちゃってね。」
剛太郎妹今日子「えー、祥子さん、大丈夫だった?」
祥子「まあ、裸じゃなかったけどね、下着は着けてたから。」
剛太郎妹祥子「あちゃー、やっちゃったね。お兄ちゃん。」
祥子「私が今日子ちゃんと一緒に入るって、言ってなかったのもあるしね、事故よ、事故。」
剛太郎妹今日子「お兄ちゃん、ビックリしただろうね。顔、真っ赤じゃなかった?」
祥子「真っ赤だったね。」
剛太郎妹今日子「祥子さん、大丈夫だよ。」
祥子「何が?」
剛太郎妹今日子「お兄ちゃんに、お嫁にもらってもらえばいいんだよ。」
祥子「きょ、今日ちゃん・・・。」
今度は、自分の顔が真っ赤になる祥子であった。
お風呂から上がり、リビングに入ってくる祥子と剛太郎妹今日子。
祥子「剛太郎君、入っていいわよ。」
剛太郎妹今日子「今は、誰も入っていないから大丈夫だよ。」
剛太郎「分かった、じゃ、入ってくる。」
着替えを持って風呂へ行く剛太郎。
祥子「今日は、どんなクマちゃんかな。」
剛太郎妹今日子「黄色だったから、左胸にクマちゃんかな?」
祥子母律子「私もお風呂に入るときは、一言掛けておくね。それとも、何も言わないでおこうかしら。」
祥子「ちょっと、お母さん、わざとじゃないんだからね。事故なの、ジ・コ。」
祥子母律子「まあ、見られたのが、剛太郎君でよかったじゃない。お父さんじゃなくて。」
祥子父一郎「祥子の裸なら小さいときにいっぱい見てるから、わしは何とも思わんぞ。」
祥子「皆さん、お風呂の時は、気をつけましょう。」
剛太郎妹今日子「大丈夫。もし、お兄ちゃんが祥子さんの裸見ちゃったら、祥子さんをお嫁さんにすればいいんだもんね。」
祥子父一郎「お、今日子ちゃん、それはいいな。」
祥子母律子「祥子、もう見てもらったら?」
祥子弟蒼太「剛太郎さんが、お義兄さんになるのか、心強いな。」
祥子「ちょっと、ちょっと、みんな勝手に決めないでよ。私と剛太郎君の気持ちの問題もあるんだからね。」
剛太郎妹今日子「そうだね、お兄ちゃんじゃいやだよね。押しが弱いもんなー。お兄ちゃん。」
祥子「いや、いやってわけじゃないのよ、今日子ちゃん。」
祥子母律子「じゃ、いいの?」
祥子「もう・・・、お母さん・・・。」
祥子父一郎「まあ、あとは剛太郎君に決めてもらえばいいことだ。じっくり、じっくり考えてもらおう。」
剛太郎妹今日子「お兄ちゃん、祥子さんのこと、好きだと思うんだけどなあ。」
顔が赤くなる祥子。そこへ、剛太郎が風呂から上がり、戻ってくる。
剛太郎「お風呂、頂きました。テレビだけじゃなくて、ジャグジーもあるんですね。ビックリしました。ん、今日子、何の話してたの?」
剛太郎妹今日子「何でもないよ。世界一察しの悪いお兄ちゃんにはね。」
剛太郎以外、皆で、大爆笑となる。
剛太郎「???」
剛太郎の姿を見て、祥子母律子が声を掛ける。
祥子母律子「剛太郎君、部屋着はクマちゃんなのね。可愛らしいわね。」
祥子が母に説明する。
祥子「正装ですから。」
祥子母律子「剛太郎君、クマちゃん好きなのね。あ、そうそう、明日、二人とも土曜日の振り替え休日で、学校お休みよね。食料の買い出しと必要なものの買い出し頼めるかしら。明日、来客があるのよ。」
祥子「いいわよ。剛太郎君、いいよね?」
剛太郎「ええ、構いません。」
祥子母律子「じゃ、お願いね。」
祥子父一郎「今日子ちゃんの学校への送り迎えは、わしが担当するからな。夕方は5時半くらいになると思うが、今日子ちゃん、大丈夫かな。」
剛太郎妹今日子「部活が終わるのが、それくらいだから、大丈夫だよ。」
祥子弟蒼太「車で送り迎えいいなー。」
祥子母律子「あなたは、学校近いでしょ。今日子ちゃんは、隣町まで行かなきゃ行けないんだから。」
剛太郎妹今日子「明日から、楽ちんだー。」
祥子父一郎「じゃ、寝るとするか。皆、カラオケで疲れただろうからな。明日も歌うぞ。」
祥子母律子「せっかく購入したんですから、皆で歌いましょう。」
祥子弟蒼太「10日間、毎晩カラオケになりそう。剛太郎さんに歌を教えてもらわなきゃ。」
祥子「蒼太は、勉強教えてもらった方が、いいんじゃない?受験生なんだから。」
剛太郎「勉強と歌だね。教えられることは、教えるよ。」
皆、立ち上がる。
祥子父一郎「じゃ、おやすみ。」
全員「おやすみなさい。」
剛太郎妹今日子は祥子の部屋、剛太郎は祥子弟蒼太の部屋、祥子父一郎と祥子母律子が、それぞれの部屋に移動する。夏目家での第1日目が終了である。
翌朝、朝食後、皆出発の時間である。
祥子弟蒼太「行ってきまーす。」
祥子父一郎「じゃ、今日子ちゃん、行こうか。」
剛太郎妹今日子「行ってきまーす。」
祥子母律子「行ってらっしゃい、気をつけてね。」
祥子「お母さん、じゃ、私たちも行ってくるね。」
祥子母律子「まだ、早いんじゃない?」
祥子「うん。剛太郎君が、家に、取りに帰るものがあるみたいだから、剛太郎君家に行ってから、買い物してくるよ。」
祥子母律子「そう、じゃあ、お願いね。」
玄関に出てくる剛太郎。
剛太郎「祥子ちゃん、じゃ、行こうか。」
祥子「うん、行こう。お母さん、行ってくるね。お昼過ぎには、帰ってくるから。」
剛太郎「じゃ、行ってきます。」
祥子母律子「剛太郎君、荷物持ちで申しわけないわね。」
剛太郎「いえいえ、大丈夫です。」
祥子「トレーニングよ、トレーニング。ふふっ。」
先に歩き出した剛太郎。
後ろから、祥子に声を掛ける祥子母律子。
祥子母律子「いってらしゃい、若奥さん。」
祥子「お母さん・・・、もう。」
顔を赤くして、剛太郎を追いかける祥子。
剛太郎の家により、教科書等必要なものを取ってきた剛太郎。
剛太郎「来週の時間割間違えてて、違う教科書持って来てたんだ、祥子ちゃんごめんね、家まで来させちゃって。」
祥子「いいよ。トレーニング、トレーニング。さあ、買い物に行きましょ。」
近くのスーパーへと向かう剛太郎と祥子。
第二十二話に続く。
第二十二話に続く。第二十二話も書きます。




