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男!岩田剛太郎の秘密  作者: やのへい
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第十四話 カーニバル開幕

いよいよ、カーニバル開幕です。みんな韓国語大丈夫?クマパワーで心配いりません。

   第十四話 クマちゃんナイトカーニバル開幕


その男の名は、岩田剛太郎。

高校3年生18歳、ゴツいのは名前だけではなく、見た目もゴツい。身長185cm体重135kg、柔道部主将、屈強な体。目つきも鋭く、強面、かなりゴツい男。

見た目に反して、この男、気は優しく、あまり怒らない。

頭も良く、県下でトップクラスの進学校(一高)に通う。文武両道の男。

ただ、彼には、人に言えない秘密があったのです。


 剛太郎の家に到着し、リビングで話す、剛太郎、剛太郎父達夫、祥子、クマリン、クマエル、マモリン。昨日の話を剛太郎父達夫に皆で話していた。

剛太郎父達夫「そうか、よし、がんばて来いよ。剛太郎。祥子さん、剛太郎のこと、頼みます。」

祥子「はい、優勝目指して、わたしも応援頑張ってきます。」

剛太郎父達夫「じゃ、手を繋ごう。」

剛太郎父達夫、祥子、剛太郎が手を繋ぐ。

剛太郎父達夫「準備はいいか?」

剛太郎「OK。」

祥子「いつでも。」

目を閉じる剛太郎父達夫。

剛太郎父達夫「会場が見えた。韓国へテレポーーーーート!」

ドーーーーーーーーン。

剛太郎と祥子が消える。

リビングに入ってくる剛太郎母幸子。

剛太郎母幸子「あら、あの二人は?」

剛太郎父達夫「もう行ったよ。」

剛太郎母幸子「そう、優勝してくることを祈りましょう。」

剛太郎父達夫「そうだな。頑張れよ。剛太郎、祥子さん。」


テレポート先、韓国のナイトカーニバル競技場前。目を開ける剛太郎と、祥子。

剛太郎「着いたのか。」

祥子「着いてる、あれ、ハングル文字よね。」

剛太郎「あれ、日本語に見えてきた。」

近くの女性に話しかけられる祥子。

近くの女性「アニョハセオ。」

祥子「あ、こんにちは、じゃなかった、あにょはせおー。」

近くの女性「カーニバル参加者ね。」

祥子「えっ、日本語?」

クマエル「あ、説明してなかったね。ナイトカーニバルは、世界中で開催されるから、どうしても言語の問題が出てくる。そこを、クマパワーでカバーするんだ。」

剛太郎「というと?」

クマエル「んとね。ここ韓国で、剛太郎が韓国の人に日本語で話したとする。すると、自動翻訳で、相手には韓国語に聞こえる。韓国の人が剛太郎に韓国語で話しかけても、自動翻訳で日本語に聞こえるんだ。英語、ドイツ語なんかも同じだよ。」

祥子「すごい、すごい。便利じゃない。」

クマエル「うん。実はね。これはキングの力なんだ。テレポートしたときに、自動翻訳能力を僕たちに付与してくれてるんだ。」

剛太郎「そうなのか。父さんすごいな。」

クマエル「無意識だけどね。」

近くの女性ローラ「ねえ、あなたたちもパーティーでしょ。急ぎましょ、開会式始まっちゃうよ。」

祥子「入り口はどっち。」

ローラ「出場者は、こっちよ。わたしは、ローラ、ウズベキスタン代表よ。一緒に行きましょ。」

祥子「ありがとう。ローラ。みんな、行きましょう。」

ローラに案内され、競技場内に入っていくチーム剛太郎。

剛太郎「ここは・・・。」

祥子「以外と広いのね、下は芝生?真ん中にあるレスリングの丸みたいなのが土俵?」

カーニバル会場は、サッカー場といった感じ、中央に丸い土俵らしき物がある。」

クマエル「久しぶりだな。」

クマリン「おおー。広いね-。」

マモリン「戦いの広場、中央は、トーナメントが行われる土俵といったところかな。」

ローラ「開会式始まるわよ。整列、整列。国別よ。」

ユリがチーム剛太郎を見つける。

ユリ「剛太郎君、祥子ちゃん、こっちこっち。」

ローラ「別の日本チームがいたのね。じゃあ大丈夫ね。また後で。会いましょ。」

ローラは、自チームのところへ走って行った。

祥子「ユリさん、お久しぶり。健太郎さんは?」

ユリ「健太郎は、今、着替えに行ったよ。剛太郎君も急いで、更衣室は、あっちよ。向こうに健太郎いるから、詳しいことは、向こうで聞いてね。上下フル迷彩ね。そのままでも十分強そうだけど、道着が用意されてるはずよ。」

剛太郎「分かった。夏目さん、着替えてくるね。」

更衣室へ剛太郎が走って行く。

ユリ「祥子ちゃん、テレポート大丈夫だった?」

祥子「うん。自動翻訳あるって知らなくて、韓国語、何個か覚えてきたわよ。アニュハセオ、オルマイヨ、カムサハムニダってね。」

ユリ「こんにちは、いくらですか、ありがとうって、免税店行く気満々ね。」

祥子「そう、剛太郎と健太郎さんに、今日は是が非でも勝ってもらわなくちゃ。ユリさんと免税店行けなくなるもん。あ、クマエル、自動翻訳のこと、なんで教えてくれなかったの、知ってたんでしょ。」

クマエル「一生懸命、勉強してたから、言い出せなくて。でも、他の国の言葉や文化を学ぶのは大切なことだからね、自分の為にもなるしね。」

クマリン「ニコニコしてたら、怒る人はいないって、みんなクマちゃんマニアなんだから。」

マモリン「そうだね。笑顔でお辞儀していたら、怒る人はいないもん。」

祥子「ボディランゲッジね。それが一緒大事かも、さすが、愛の大天使ガブリエル。」

ユリ「えっ、大天使は、クマエルだよね。ガブリエル?もしかして、クマリン、あのガブリエルなの?」

クマリン「愛の大天使ガブリエルでーす。でも、呼ぶときは、クマリンって呼んでね。あと、マモリンは、建御雷神タケミカズチだもんねー。」

ユリ「はぁーーーーー?。建御雷神タケミカヅチ?それって、相撲の神様じゃ?」

マモリン「そうなの、ぼく、建御雷神タケミカヅチ。でも呼ぶときはマモリンって呼んでね、ニパッ。」

祥子「何か、みんな強いみたい。でも、まだ強い人いるでしょ。」

ユリ「戦いの神、愛の神、相撲の神。ちょっと、それ、絶対反則的に強いんだけど。うちもパワー4と5で揃えてきたけど、菩薩、天使、如来だよ。」

マモリン「あ、多分、千手観音菩薩ちゃんと阿弥陀如来ちゃんだね。二人とも強いじゃない。天使ちゃんは分からないけど。」

クマエル「天使は、キューピットちゃんだね。」

祥子「へえ、分かるんだ。」

クマエル「うん。自分の本当の名前を知ってるクマちゃんなら分かるんだ。同じ宗教ならね。」

マモリン「神道と仏教は近いから、なんとなくでしか、分からないけど、多分そうでしょ。」

クマ菩薩「建御雷神タケミカヅチさんとは、驚いた、いかにも、千手観音です。」

クマ如来「うん。ぼく阿弥陀如来。マモリンは、剣の神、雷神でしょ。ということは、雷属性。ぼく水属性なんで、あたりたくないな。」

ユリ「こらこら、自分から属性ばらすやつがあるか。でも、君たちのパーティーは、優勝候補間違いなしだよ。加えて、ナイトが剛太郎君でしょ。同じ日本でよかった。あたるとしても、決勝でしかあたらないから。」

剛太郎と健太郎が、道着に着替えて戻ってくる。

剛太郎「お待たせ。」

健太郎「みんな、元気か?」

祥子「おおー、二人ともめっちゃ強そう、免税店確定だね。」

剛太郎「道着は、柔道着の半袖だね、生地も同じ綿素材だから、違和感ないよ。」

ユリ「健太郎、剛太郎チームのクマちゃんなんだけど。」

健太郎「うちも強いぞ、千手観音、阿弥陀如来、キューピットだぞ。」

ユリ「それが・・・。」

健太郎「なんだ、まさか、大天使3人とか言わないよな。」

ユリ「大天使2人に、雷神よ。」

健太郎「なにーーーーー、クマエルでもびっくりしたのに、まさかまさか。」

ユリ「そのまさかよ。相撲の神。」

健太郎「・・・タ・ケ・ミ・カ・ヅ・チ?」

ユリ「ご名答!」

健太郎「建御雷神タケミカヅチとは、恐れ入った。」

マモリン「建御雷神タケミカヅチこと、マモリンでーす。」

健太郎「剛太郎君、すごいじゃないか、ん、大天使2人って言ったよな。」

ユリ「そう、愛の大天使。」

健太郎「まさか、そんな、なんで、ガブリエルー?」

クマリン「カブリエルこと、クマリンでーす。」

健太郎「はっはっは。おい、剛太郎君、強すぎるぞ。ユリ、どうしようか。」

ユリ「大丈夫、決勝まであたらないから、それに、剛太郎君は初めてなんだから、うちにも勝機あるって。」

健太郎「そ、そうだな、前回大会の経験が、俺にはあるからね。」

祥子「健太郎さんは、前回トーナメント行ったんでしょ。」

健太郎「ああ、準決勝で負けた。ウズベキスタンのクラッシュの選手だった。」

祥子「あ、さっき、ウズベキスタンの女の人に案内してもらったんだけど。」

ユリ「ローラ?」

祥子「そう、ローラさん。」

健太郎「前回の優勝者のプリンセスだよ。多分、剛太郎のオーラを感じたんじゃないか、強敵が現れたって。」

ユリ「そうかもね。」

パ・パ・パ・パーーー。進軍ラッパが鳴る。

健太郎「さあ、開会式だ。」

64チームが整列する。表彰台に、主催者代表のクマーゾフチェアマンが立ち、話し出す。

クマーゾフチェアマン「みなさん、よくお集まり頂きました。これよりクマちゃんナイトカーニバルを開催いたします。一部ルール変更をお知らせいたします。前回の大会で、最初のバトルロイヤルで戦わずしてトーナメントに残った者がいたとの指摘がありました。確かにバトルロイヤルですから、1人でたくさん倒せば、他の人は戦わなくてすみます。しかし、これは強い男決定戦のという、カーニバルの趣旨とは反するものであります。従って、今大会より、8グループを分け、その中で残った1人をトーナメント進出とします。1人倒した時点で、4人になるまで休憩です。逃げ回ったら、即テレポートになります。ご注意ください。以上です。」

健太郎「前回、俺が提案したことだ。」

ユリ「健太郎、調子に乗って、たくさん倒してたもんね。」

健太郎「ああ、何も分からず倒しまくったからな、それで、前回大会で提案した。」

祥子「そうよね。逃げるのはずるい。」

となりの中国選手「ああー、もうその手は使えないのか。残念。」

中国女性「やっぱりね。正々堂々戦いなさい。」

健太郎「あいつだったか。」

祥子「あのチェアマンって人すごいの?」

健太郎「ああ、伝説のクマちゃんナイト。カーニバル5回の優勝は、彼だけだ。今は、チェアマンをされている。」

クマーゾフチェアマン「グループ表はこうなります。」

大会関係者が、対戦表を貼り出す。A、B、C、D、E、F、G、Hグループになっている。

クマーゾフチェアマン「対戦表をみな、確認してください。」

剛太郎「ぼくはBだ。」

健太郎「俺はGだな。」

クマーゾフチェアマン「同じ国の代表者は、決勝でしかあたらないようになっています。では、係のものがプラカードで案内します。アルファベットのところに移動してください。なお、プリンセスは観客席で応援をお願いします。なお、クマパワーを使用しないように、使用した時点でテレポートとなります。ご注意ください。」

皆が移動を始める。

剛太郎「よっしゃー。」

健太郎「剛太郎、負けんなよ。」

祥子「免税店行かせてよー。」

ユリ「健太郎、飛ばしすぎないようにね。」


各ブロックに移動する。こちらBブロック。選手の点呼が行われる。

係員「オーストリアランゲルン選手、インドクシュティ選手、カンボジアチャン・バブ選手、フィリピンブノ選手、セネガル相撲選手、スペインルチャ・カナリア選手、キルギスクロシュ選手、日本柔道選手。」

体格は、皆180cm前後。体重と筋肉では、剛太郎とセネガル相撲の選手が抜けている。係員の指示で、対戦相手が決められる。剛太郎の相手は、オーストリアの選手だ。

クマーゾフチェアマン「みな、準備はいいですか。それでは、始め!」

剛太郎「よし、行くぞ。」

剛太郎はオーストリアの選手と組み合う。

剛太郎「おるあああーー。」

ドドン。

組み合ったと同時に、豪快な払い腰。3秒で決まる。

相手選手呆然。

Bブロックの選手皆固まる。

係員「勝者、日本柔道剛太郎。休憩。」

クマリン「剛太郎強っ!いいぞー。剛太郎!」

クマエル「クマパワー要らないんじゃね。いけるぞー剛太郎!」

マモリン「油断大敵だよ。油断禁物だぞー!」

祥子「さっすがー。その調子、その調子。」

次は、フィリピンブノ選手との対戦。

剛太郎「おう、おう、おう、おう、おりゃーー。」

ドーーーーン。

剛太郎、組み合って、大内刈り、崩れたところを、右足を踏み込み、豪快に大外刈り。

係員「勝者、日本柔道剛太郎。休憩。」

クマリン「い・い・ぞ・い・い・ぞ・ご・う・た・ろ・う。」

クマエル「ボクらがついてる。安心してー。」

マモリン「技、切れてるよ。剛太郎ファイトー。」

祥子「格好いいわよ、剛太郎、次勝てば、免税店ーーー。」

次を勝てば、トーナメントである。

最後は、セネガル相撲の選手との対戦。

組み合った2人。

セネガル相撲の選手は右差し、左上手。剛太郎は左奥襟、右袖を取った柔道の左組みである。

セネガル相撲の選手が引きつけ右からの外掛けを狙うが、左襟を押し、防御。再度左襟を引きつけ、右軸足を小回りに回転させ、相手の左袖も右の引手で引っ張りだし、左足で相手を跳ね上げる。

剛太郎「おら、おら、おら、おりゃーーーーー。」

ドドーーーーン。

豪快に、内股を決めた剛太郎。

係員「トーナメント進出、Bブロック日本柔道剛太郎!」

クマリン「よっしゃーーーーーー。」

クマエル「さすが、我らがナイトーーー。」

マモリン「やった、やった、やったーーー。」

祥子「やったーー。免税店確定ね!」

みんなの応援の元、無事バトルロイヤルを突破した、剛太郎であった。


第十五話に続く。


第十五話に続く。第十五話も書きます。

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