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男!岩田剛太郎の秘密  作者: やのへい
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第十話 クマちゃんナイト剛太郎

剛太郎、祥子、クマリン、剛太郎父達夫の関係が明らかに。ほっぺに、チュッは?

   第十話 クマちゃんナイト剛太郎


その男の名は、岩田剛太郎。

高校3年生18歳、ゴツいのは名前だけではなく、見た目もゴツい。身長185cm体重135kg、柔道部主将、屈強な体。目つきも鋭く、強面、かなりゴツい男。

見た目に反して、この男、気は優しく、あまり怒らない。

頭も良く、県下でトップクラスの進学校(一高)に通う。文武両道の男。

ただ、彼には、人に言えない秘密があったのです。


 町おこし相撲大会で、謎の男健太郎をくだし、優勝を勝ち取った剛太郎。応援していたみんなの元に戻ってくる。

剛太郎「ヨッシャー、優勝だ。クマちゃんテレビ勝ち取ったぞ。」

祥子「おめでとう、剛太郎君。」

剛太郎父達夫「すさまじい戦いだったな。」

剛太郎母幸子「おめでとう、やったわね。」

剛太郎妹今日子「さっすが、お兄ちゃん。」

祥子母律子「剛太郎君、頑張ったわね。」

祥子弟「剛太郎さん、やっぱ、すごいや。」

剛太郎へ、皆がねぎらいの言葉をかけていた。

そこへ、謎の男健太郎が剛太郎へ声を掛ける。

健太郎「まさか、クマパワー10とはな、やられたよ。君も立派なクマちゃんナイトだな。」

剛太郎「クマちゃんナイト?何ですかそれは。」

健太郎「クマちゃんナイトを知らないのか、まさか、無意識でやっているのか?」

剛太郎「クマパワーについては、知っています。ですが、クマちゃんナイトについては知りません。初めて聞く言葉です。」

剛太郎父達夫「剛太郎、表彰式が始まるぞ。表彰式を終えてから、ゆっくり話してはどうだ?」

剛太郎父達夫に表彰式へ行くよう促される剛太郎。

剛太郎「うん、分かった。」

剛太郎が健太郎へ再度声を掛ける。

剛太郎「すみません。健太郎さん、後でそのクマちゃんナイトについて、詳しく教えていただけませんか?」

驚きを隠せない健太郎。

健太郎「剛太郎君、本当に知らないのか、意識せずにあのパワーとは。分かった、表彰式の後、詳しく説明してあげるよ。」

足早に、表彰式へと向かう、剛太郎と健太郎。


大会本部前にて、表彰式が始まる。表彰式で賞状と副賞をもらう剛太郎と健太郎他入賞者。そして来賓代表の祥子父一郎と実行委員挨拶後、解散となった。

剛太郎「ヨッシャー、クマちゃんテレビ、ゲットしたぞ。」

喜び、テレビが入った箱を頭の上に掲げる。しかし、先ほどの激闘のせいか、よろめく剛太郎。すかさず、横にいた健太郎が剛太郎を支える。

健太郎「おっと。剛太郎君、あまり無理をしない方がいい。クマパワーを使った後、しかも、クマパワー10だろ、体にだいぶ負担がきているはずだよ。今は、無理しない方がいい。」

そこへ健太郎の連れのユリも、剛太郎へ声を掛ける。

ユリ「クマパワーダブルだからね。体は大丈夫?あとで、プリンセスにマッサージしてもらうといいよ。」

剛太郎「プリンセス?プリンセスって誰ですか?」

ユリ「あのパートナーの子、プリンセスじゃないの?」

健太郎が、二人の話に割って入る。

健太郎「ユリ、剛太郎君は、クマパワーの事は知っているらしいが、クマちゃんナイトについて何も知らないらしい。」

ユリ「えっ、じゃ、ナイトとプリンセスについても知らないんだ。それであのパワー、驚きよね。」

健太郎「そうなんだ。今回、僕とユリは、その限定クマちゃんテレビという超激レアアイテムをゲットするべく、この大会に臨んだ。おそらく、それは、パワー4か5だろう。相性もあるので一概には言えないが。」

剛太郎「そうなんです。僕らも、同じ目的で、この大会に臨みました。」

健太郎「ナイトとプリンセスの関係については、話しが長くなるぞ。」

そこへ、剛太郎父達夫が声を掛ける。

剛太郎父達夫「健太郎さん、よろしければ、うちへ来ませんか。その話は、私も興味があります。私も能力者です。私の能力は、あなたや剛太郎とは違う、心が読める能力です。失礼とは思いましたが、私はあなた方の心を読みました。真実を話しておられるようですので、わたしは、あなた方を信用しています。」

健太郎「なんと、あなたがキングでしたか。大変失礼しました。是非、そのご招待お受けさせていただきます。」

剛太郎母幸子、剛太郎妹今日子、祥子、祥子母律子、祥子弟蒼太も、集まってくる。

剛太郎母幸子「さあ、帰りましょうか?祝勝会の準備もしてありますよ。あ、律子さん達もうちへいらっしゃいませんか?」

祥子母律子「すみません。蒼太のことを祝ってあげたいと思いまして、うちも準備していました。」

剛太郎母幸子「そうですか。じゃ、今回は各の家族で祝ってあげましょう。また、後日、合同で集まりましょうね。」

祥子母律子「そうですね。」

剛太郎妹今日子「いやーん。これで、蒼太君とお別れなのー?」

剛太郎父達夫「律子さん、今日子はそちらの祝勝会に参加できませんか?蒼太君を応援したご褒美として。代わりに祥子さんを、剛太郎の祝勝会に参加いただけませんか?」

祥子母律子「ええ、構いませんよ。今日子ちゃん、うちでいいの?」

剛太郎妹今日子「やったーーー。お父さん、神対応だね。あとで迎えに来て。ムフフ。」

祥子「お母さん、わたしも大丈夫よ。」

剛太郎父達夫「決まりですね。あとで、祥子さんを送って、今日子を迎えに行きます。」

剛太郎妹今日子「お父さん、ゆっくりでいいからね。ゆーーーーくりで。」

剛太郎父達夫「じゃ、行きますか。」

祥子弟蒼太「まって、まだ、剛太郎さんもらってないものがあるよ。」

祥子母律子「そういえば。あ、みなさん、祥子から剛太郎君へ特別プレゼントがあるみたいですから、先に帰っておきましょう。祥子、ちゃっちゃっと済ませてね。」

祥子「お、お母さん、ちゃっちゃって・・・、もう。」

剛太郎父達夫「では、出発しましょう、健太郎さん達もついてきてください。」

皆、それぞれの家に向かう。残された剛太郎と祥子。

剛太郎「あ、夏目さん気にしなくていいですよ。クマちゃんテレビゲットの目的は果たせましたから。」

祥子「敬語!緊張してるな。でも約束は約束だから。剛太郎君優勝おめでとう、座って。」

ドキドキが止まらない剛太郎ゆっくりと座り、目をつぶる。剛太郎の左肩に手をかける祥子。剛太郎の頬に祥子の顔が近づいていく。そこへ後ろから、大柄な男が近寄ってくる。

祥子父一郎「いやー、祥子、剛太郎君、やったな。優勝おめでとう。」

と声を掛け、右後ろから剛太郎の右肩を思いっきり押してしまう。クマパワー10の負担で体のバランスが保てず、左に回転する剛太郎。

剛太郎「あっ。」

肩すかしの状態になった祥子父一郎は、前につんのめって転んでしまう。左から頬にキスをしようとしていた祥子。剛太郎が運悪く(運良く)左を向いてしまったため、その結果・・・・・。祥子の口と剛太郎の口が・・・くっついてしまう。目を丸くしキスをする二人。

祥子・剛太郎「んんんーーー。」

お互い思わぬファーストキスとなってしまった。(ナイスアシスト!祥子父一郎)さっと後ろを向く祥子は、顔真っ赤っか。呆然として、次第に顔が真っ赤になる剛太郎。

祥子が立ち上がり振り向き、祥子父一郎に注意する。

祥子「ちょ、ちょっと、お父さん。何してるの。剛太郎君、へとへとなんだから、危ないでしょ。」

まだ、呆然の剛太郎。

祥子父一郎「すまん、すまん。」

そう言いながら、立ち上がる。

まだ、まだ、呆然の剛太郎。

祥子「蒼太の祝勝会あるから、実行委員会の話が終わったら、うちに帰ってね。お母さん達待ってるから。あと、わたしは、剛太郎君家で祝勝会に参加、代わりに今日子ちゃんがうちに参加することになってるから。」

まだ、まだ、まだ、呆然、夢の世界の剛太郎、頭の上でキューピットが飛んでいる。

祥子「ご、剛太郎君、今のは、事故だからね、事故。ごめんね。」

現実世界に戻ってきた剛太郎。

剛太郎「うおおおーーーー。」

ガッツポーズする剛太郎。

祥子父一郎「なんだ、元気じゃないか。祥子、剛太郎君は大丈夫そうだぞ。」

頭を抱える祥子。

祥子父一郎「祥子は、剛太郎君家に参加だな、分かった。わしも急いで家に帰るとしよう。」

小走りで去って行く祥子父一郎。

クマリン「やーちゃった、やっちゃった。ナイスアシスト、パパリン。」

祥子「クマリン。事故だから。今のは。」

クマリン「祥子、確信犯じゃないのか?」

祥子「ち・が・う。」

剛太郎が、祥子の肩を叩く。振り向く祥子。

剛太郎「夏目さん、僕の方こそ、ごめんね。いやなことさせちゃって。」

祥子「剛太郎君、そんな。」

剛太郎「でも、嬉しかった、ありがとう。でもごめんなさい。」

笑顔になる祥子。

祥子「今のは、事故!さ、みんな待ってるから、帰りましょう。健太郎さんが言ってたクマちゃんナイトの話も気になるし。」

剛太郎「そうだな。あ、クマリンはクマちゃんナイトの事知ってるのか?」

クマリン「クマちゃんナイト?うん、少しなら知ってるよ。てか、剛太郎は、自分がクマちゃんナイトだって知らなかったの?」

剛太郎「うん。知らなかった。」

クマリン「あちゃー。」

祥子「クマリン、クマちゃんナイトってなんなの?」

クマリン「じゃ、帰りながら説明するか。」

剛太郎、祥子、クマリンが剛太郎の家を目指し歩き出す。

クマリン「えっと、じゃ、説明するね。クマちゃん界には、クマちゃんナイト、プリンセス、キング、クマちゃんが存在する。この3にんと1匹には、それぞれ役割があるんだ。まずクマちゃんナイト、クマちゃんナイトは、キングを守るって重大な役割がある。他のキングから攻め込まれたとき、命を張って自分のキングを守るのが、クマちゃんナイト。もちろん、プリンセスやクマちゃんが危険なときも、クマちゃんナイトが守る。次にプリンセス。プリンセスはクマちゃんに祈って、クマちゃんからクマちゃんナイトに力を与えるのが役割。プリンセスがピンチの時は、クマちゃんに祈って、クマちゃんナイトにパワーを送れる。そして、クマちゃん。クマちゃんは、触媒みたいな役割なんだ。プリンセスからの祈りの力を増幅して、クマちゃんナイトに力を送るのが役割、クマちゃんは自分が危ないときは、自分でクマちゃんナイトにテレパスを送れるんだけど、プリンセスの祈りがない分、自分のパワーのある程度しか送れない。最後にキングだけど、僕もキングについてはよく知らないんだけど、キングは、クマちゃんナイト、プリンセス、クマちゃんを統率して、自分の国を他の国から守るのが役割。キングは人によって能力がいろいろらしい。」

剛太郎「難しいな。でも、国と国との争いってあるの?」

クマリン「今はないよ。昔は、いろいろあったらしいけど。よく知らない。」

祥子「剛太郎のお父さん、健太郎さんからキングって言われてたけど、じゃ、お父さんが私たちのキングって事?」

クマリン「多分、そう。剛太郎パパリンは、人の心を読む力、人のパワーを見る力があるから、キングだと思う。」

剛太郎「そうなのか。」

クマリン「そして、プリンセスは祥子って事になる。」

剛太郎「プリンセスがクマちゃんに祈ったときと、クマちゃんだけの時はどれくらい違うんだ?」

クマリン「多分、半分かな。僕の場合、祥子が僕に祈ったらパワー5、僕単体だったら、パワー2.5じゃないかな。」

祥子「ふーん。難しいのね。」

クマリン「あと、今回みたいに、ダブルで送ることもできるんだけど、クマちゃんナイトのキャパもあるみたい。多分、剛太郎は今、キャパ10じゃないかな、よくは、わかんないけど。」

祥子「そういえば、今回、剛太郎君、意識失ってないよね。なんで?」

剛太郎「確かに、パワー数値も、自分で分かったし。」

クマリン「剛太郎は、今回の戦いで、クマちゃんナイトとして覚醒したんだと思う。今までは、コントロール出来ずに暴走してたんだけど、今回のことで、パワーをコントロール出来るようになったんじゃないかな。」

祥子「あ、思い出した。祈りの後、クマちゃんが、パワー降臨とか、叶えて使わすとか、力を与えんとか言ってたの聞こえた。」

剛太郎「僕は、戦うのに必死だったから、覚えていないな。ちなみに、クマリンは、何て言ってたんだ?」

クマリン「えっとね・・・。」

祥子「パワー全開!だったかな。」

クマリン「・・・。だったかな。」

剛太郎「そう。」

小声の祥子「クマリン、ほんとの事言っちゃ駄目だからね。」

小声のクマリン「うん、あの時、僕、必死だったから。祥子の愛を受け取れーて、つい本音が出ちゃったんだ。」

小声の祥子「話、合わせてくれて、ありがと、クマリン。」

小声のクマリン「じゃ、お礼は一緒にお風呂かな。」

祥子「うん、洗面所で、たわしでゴシゴシしてあげる。」

クマリン「いやーーー。」

剛太郎「クマリン、汚れてるのか、一緒に風呂入るか?洗ってやるぞ。」

クマリン「じゃあ、今回は剛太郎に頼むか。」

そうこうしているうちに、岩田家に到着した。


第十一話に続く。


第十一話に続きます。次は、クマちゃんナイトカーニバルです。第十一話も書きます。

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