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第一回 ビクトンお世話選手権 ~ 開会式 ~

『ようこそ!ビクトン!見慣れたところかもしれないけど今回の勝負は私の領域で行うわ。最初はあなたの部屋でと思ったのだけれと、あそこは他の神々に覗かれる可能性があるから今回は避けたのよ。流石に肌をほかの男に晒すつもりはないわ。次は防御面もか鑑みて特別な結界を用意しておくから安心して。』


女神様が腕組をしながら声高らかに宣言するが、ビクトンはというと…。


さて、何かよくわからん力でぷかぷかと浮かされているわけだが、せっかくだし泳げるか試してみよう!思ったら即実行ってことで手足をバタバタさせてみる。そんな様子を微笑みながら見つめている戦乙女。


「愛らしいです。では、こんなのはどうでしょうか?」


そういうと戦乙女は両手の人差し指でビクトンを指しながら右回り、左回り、上に下にと指を動かしていく。するとそれに合わせて右にくるくる、左にくるくる、上へ下へともみくちゃになっていくビクトン。


「これが男の子ときゃっきゃうふふというやつですね。」


楽しそうに次はどうするか思案顔の戦乙女。それを見て面白くないのは女神様。


『なに、いちゃいちゃしているのかしら?戦乙女?』


「仕方ありませんね。話が進まないのでこれくらいにしておきましょう。それではビクトン。神界へようこそ。」


佇まいを直し美しい笑顔で何事もなかったかのようにそう告げる。


“もう戦乙女様も意外とお茶目ですね。もみくちゃにし過ぎですよ。ところで女神様、なぜ神界で行うのでしょうか?”


『聞いていないとかひどい仕打ちね!ビクトン!私泣いちゃうわよ。あなたが以前したようなギャン泣きを超えるほどで泣いてあげるわ!』


震えながら体育座りをしいじける女神。めそめそしくしく怨嗟の音が聞こえだす。


“女神様申し訳ありません。宙に浮いているものですからわくわくしてしまいました。もう一度その美しい声でご説明していただけますでしょうか?”


『仕方ないわね!この女神の、美しい声で、もう一度、特別に、話してあげましょう!』


元気いっぱいに立ち上がり改めて声高らかに軽やかなステップも交え歌うように宣言していく女神。


ここに第一回ビクトンお世話選手権の開催が宣言されるのだった。


“あ、あれなぜか女神様がめんどくさくなってない?”

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