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はじまりは突然に

もうひとつはどうしようもなく止まっていますが、また懲りずに書き始めました。更新は不定期です。宜しくお願いいたします。


気がつけばそこは真っ白な部屋だった。天井ははるか高く明るいただ白い部屋。


“どこだここ?今まで何してたんだっけ?”


声が出ない。確かめようとのどに、体に、触れようとするがそもそも手がない。

よくよく見れば足もなければ胴体もない。


“どうなっているんだ?とにかく状況を確認しないとな。”


とにかく誰か見つかるといいけど。そんなことを思いながら適当に歩き出す。

『歩く』という表現は正しくないが当人としては歩いているつもりだ。


時間感覚もおかしい気がする。歩けど歩けど何もないし誰もいない。ましてや疲れもしない。そんなどうでもいいことを考えながらしばらく歩いると目の前に何かが見えてくる。


“あれは机か?あっ、誰かいる。とにかく向ってみよう。”


とりあえず、やっと見つけた人へ向かっていく。


『あら、意外と早かったわね。』


鈴のような音色の声でそう話しかけられた。思わず歩みを止めてしまう。距離はまだまだひらいているのにそれでも確かに自分に話しかけられたものだと理解できた。近づこうとまた歩み始める。


『ごめんなさいね。あなたではそれ以上こちらへ近づけないわ。とりあえずそのままでいいから聞いてちょうだい。』


よくわからないがこれ以上は距離を詰めれないらしい。歩みを止め疑問をぶつける。


“ここはどこで、あなたは誰でしょうか”


『まずここは≪狭間の世界≫いわゆる天国とか地獄とかそういったところ。私はここの管理人、一応美と死を司るものです。まぁ、女神といえばわかりやすいかな。』


“なるほど…。あの世ってことですね。そしてあなたが所謂閻魔大王ってことですか。”


閻魔様のイメージって厳つい鬼のような感じなんだよね。当人は美の女神と言ってるけど実は大きくてもじゃもじゃで鬼のような形相をしてるのかなー。


『ひどいなー。こんな綺麗な女神に対してそんな失礼なことを考えちゃだめだよ~。罰を与えちゃうぞ♪』


“えっ、いや、閻魔様のイメージってやっぱそういう感じだし”


『よし、君へのギフトはランクを下げちゃいましょう!』


“えっ、ギフト?、ランク?どういうことでしょうか?それに下げるって…”


『早い話生まれ変わった時に持っている才能のランクだね。うーん、君はこれから剣と魔法の世界に転生だね。ファンタジーとか冒険ものとか好きだしよかったね!』


状況はよくわかんないけど、剣と魔法の世界に転生するらしい。うれしいような怖いような。とにかく気になることが多すぎるよ。


“いろいろ聞きたいのですがゲームのようにステータスとかあるんでしょうか?それにギフトは選べるのでしょうか?”


『しょうがないなー。ざっくり説明するとステータスはありません。そんなのあったら自分の得手不得手が簡単にわかっちゃうでしょ。楽をするなとは言わないけどよくないしね。見れるのは加護だけだよ。それとギフトは選べません。君の好きな小説のようにチート的なものはあげることはできないの。まぁ、多少の要望はかなえられるけどね。』


なるほど、ステータスは無か。当り前か。自分を強み、弱点がまるわかりだもんね。

それに要望は聞いてもらえるのか。どうしようかな。悩むなー。


『ふふ、時間はあるからゆっくり悩みなさい。』


そんな優しい声を聞きながら考える。


“きめました。要望は…”



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