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ある日出会いました。

多少グロテスクな表現などがあります。

苦手な方はあまり勧めません。

さてさて、春の陽気がポカポカする季節になりましたね

ですが、夜と朝はまだ寒いです。

僕は朝が苦手です。なぜなら起きれないからです。

ついつい二度寝しちゃうんですよね(苦笑)

二度寝といえば、僕はよく待ち合わせ場所に二度寝してしまって遅刻してしまいます(汗)

なのでなるべく午前中に待ち合わせなどしたくないんですよね、土日はゆっくり家で小説書くなり寝るなりしたいものですね。

さて、前置きはこの程度にしといてっと…

皆さんは、ある日起きたらそこがいつもと違う世界…異世界だったら、どうしますか?

僕はこの物語に出てくる主人公のように成りたいようで成りたくないです(笑)


ある日起きたら僕は異世界にいた。

「っておおおい‼︎おかしいだろ!なんで起きたら異世界なんだよ!どんだけいきなり展開なんですかぁ!えぇ⁉︎」

はぁ…疲れた。きっとこれも夢だ!そうに違いない!よし、寝よう!………

またある日起きたら僕は異世界にいた。

「うわあああああ‼︎‼︎」

なんで…なんでこんなことにぃ……

僕、天野和久。16歳。今年で晴れて高校生デビューしたばかりだ。

高校生になったらぁムフフなことがいっぱいあってぇ学園ハーレムというのが僕の夢だったのに!くそっ!この忌まわしい異世界め!

そもそもなんで僕がこの世界を異世界と呼ぶのか。それは至って簡単なことだ。

それはーそこらは中に魔物らしき生物がたくさんいるからだら。

「魔物とかいるとワクワクするけど!女の子がいないんじゃだめじゃないかぁ‼︎うわぁ!」

そんな悲鳴をあげていると誰かに見られてるような気がした。

「誰かいるの⁉︎女の子⁉︎女の子なのかい⁉︎」

僕は後悔するはめになった。

「ねぇねぇ?君女ーぎゃああああ‼︎」

僕が声を掛けたのはものすごいごっついマッチョの魔物でした。

くそ!なんだこいつ追いかけてくるぞ‼︎気持ちわるい‼︎

あぁ、なんだかだんだんイラついてきたぁ‼︎

「おい!お前‼︎」

「うが?」

「なんで女の子じゃないんだ!」

「うが!うがうが//」

「え?女の子だって?嘘着くな!そんなごっつい体して、女の子のわけがない!」

「うが…うがぁ‼︎」

「なんだよ!キレたいのこっちだっつーの‼︎」

ぶん!ドカァーン‼︎棍棒一振りで地面が抉れた…

うおおおおい!嘘だろ!?いきなり中ボス並み!?いやそれ以上!こんなの勝てるわけが…

「いや、僕は逃げるのは好きじゃないんだ…」

「うがぁ‼︎」

「掛かってこい化け物!」

「うが!」

僕は秒殺された。

ーぶで…か?

え?なんだって?

ーだい…です…?

ん?

大丈夫ですか!

「女の子ぉ‼︎」

「きゃ‼︎変態‼︎」

ビシィーン‼︎物凄い勢いでぶたれた…なんだか気が遠のいて、い…k

「ああ、すいませんすいませんすいません!」

「うっ…んん…君は一体誰なんだい?」

「あ、私はヒノデ・カレンと申します。」

これはこれはご丁寧どうも。

「僕は天野和久。よろしくね!」

「アマノ…カズヒサ、さん?」

そっか、ここは異世界だもんね。珍しい名前に聞こえるのかな?

「和久でいいよ!」

「では、カズヒサさん。よろしくです。」

「うん!よろしく!それにしてもカレンちゃん可愛いね!」

「へっ!そ、そそそそそんな!か、かかかかか可愛いだなんて//」

テンパり方もすっごく可愛いな、この子。

「カレンちゃんはどうしてここに?」

「え、あ、え、えっとですね。王国から抜け出してきたんです。」

「え?なんでそんなことしたの?」

「私…今の王国嫌いなんです…戦争戦争って…だから逃げ出したんです。」

「そう、だったんだ…僕でよければ力にかるよ?」

「それは有難い話しなんですが…迷惑はかけたくないんです。」

「迷惑だなんて、さっきカレンちゃんは僕を助けてくれたじゃないか。その恩返しってことで、どうかな?」

「そう、ですね…ほんとにいいんですか?」

「うん!」

「でも、今のカズヒサさんのレベルじゃあ…」

「ん?レベル?なにを言ってるんだい?」

「え?知らないんですか?」

この子は一体なにを言ってるんだろうか?

「どこか頭でもぶつけたの?」

「なんでそうなるんですか!違いますよ!お腹をみてください!」

お腹?ってなんじゃこりゃあ‼︎

「僕のレベルって1なのかよ!」

「はい…今のカズヒサさんじゃ足手まといになるだけです…」

く、くそ!なんかちょっと悔しいぞ!

「カ、カレンちゃんのレベルは?見せてよ」

「そ、そそそそんな!み、みみみみみせるだなんて!」

「あぁ、ごめんよ!レベルを聞かせてくれないかな?」

「は、はい。私のレベルはぁ…3です…」

へ?なんだって?

「さ、3なのかい?」

「はい。私のお兄様は386レベです。私の王国の軍の歩兵でも最低50です。」

な、なんだって…とんでもない無理ゲーじゃないかぁ‼︎

『見つけたぞ!カレン王女だ!』

「え?今王女って…ぬわぁぁぁあ!レベル50の軍隊がぁ‼︎」

「に、逃げましょう!」

「くっ…いやだ!」

「え?なんでですか!勝ち目なんてないですよ!早く!」

「逃げることは…嫌なんだ!」

『なんだ?この男は?貴様が王女を攫ったのか?』

「ふっふっふ…ご名答だよ…諸君。」

「な、なんで嘘をついてるんですかっ」

「静かに。」

『この男を始末せよ!』

「うおおおおお!いくぞぉ‼︎とぉりゃ!」

ベキっバキっ…どさ……

「ぐはっ…けっほけっほ…」

く、くそ…無理ゲーすぎるよ、いくらなんでも…

「きゃ!やめて!カズヒサさんたすけて!」

「はっ…こ、このクソ野郎‼︎」

僕は身体中が痛いのに何故か力が湧いてきた。

「うおおおお!くらえクソ野郎‼︎」

右手に渾身の力をこめ歩兵の顔を殴った。

まだだ、僕ごときのレベルじゃこんな攻撃まったく効かない。

「こんなの、効きもせんわ!」

「なら効かせてやるまでさ!」

ふと、イメージが湧いた。そして勝手に言葉を放っていた。

「こい!スペンサー!」

「なに、具現魔法だと!?」

な、なにを言ってるんだ?こいつは。って僕も一体なにを言ってるんだ?

いきなり右手に感触が…こ、これは!

「剣⁉︎な、なんでいきなり…いや、そんなことはどうでもいい!いくぞ!」

「くっ、引いてたまるかぁ‼︎」

ガキン!ガキ!ガキ!ガキン!

くっ、流石はレベル50…中々手強いな…もっと強いイメージを…そーだBL○ACHのげつが○んしょうみたいな感じで…

「蒼波・斬月!」

刹那、僕の剣が輝き弧を描くようにスライドし、放った。

「ば、ばかなぁぁぁあ‼︎ぐおぉ!」

見事歩兵に命中し、歩兵は倒れた。

なんか、身体中がみなぎってくるようだ。もしかしてレベルが上がったのかな…って38⁉︎いきなり上がりすぎじゃ…

「カズヒサさんのばか!」

べチン!

「いたぁ!?な、なにをするんだよ!カレンちゃ…ん?」カレンちゃんが泣きそうな顔をしていた。

「どうして…逃げなかったんですか…?」

「それはね…僕は逃げることが嫌いなんだよ。それにある人との約束だしね。」

「でも…でもでも…それでもし死んだらどうするつもりだったんですか…っ」

「大丈夫!僕は死なないから!カリンちゃんのためにも!」

「私のためにも…ですか?」

「うん!カレンちゃんを王国から守るためにね!」

「ばかぁ…うっ…うっ」

まいったなぁ、僕女の子の涙苦手なんだよなぁ…どうしよ…そうだ!

「カレンちゃん、パンツ見えてるよ」

「はいぃぃ⁉︎どこ見てるんですかぁ!この変態‼︎」

べちぃーん!僕は痛みと引き換えにカリンちゃんの涙を止めた。




昨日はいろいろと大変だったなぁ…僕たち二人は小さな村で宿を借りて泊まっていた。

ほんとに、カレンちゃんって可愛いよなぁ…

「んっ…ふぁ〜…もう朝ですか。おはようございます。」

「うん、おはよう。今日も良い天気だね」

「はい、晴天ですね!」

「今日はとりあえずレベル上げでもする?」

「そうですね、昨日は歩兵でしたが、次はもっと強い刺客を送ってくるでしょうね…」

「カレンちゃんは心配しなくても平気だよ!僕が守るからね」

「は、はい…//」嬉しいしなんか恥ずかしいですよぉ…なんかカレンちゃんが小声で言ってるけど丸聞こえだよ、て言っていじめたい。

そんなことを考えてたらいきなりドアが開けられた。

「カレンから離れやがれこのゲス野郎!しね!」

いきなり罵声を浴びさせられた⁉︎

「君は誰なんだよ‼︎」

「お姉様やめてください!」

「お、お姉様⁉︎」

「カレン、少し待っててね。このゲス野郎を始末するまでね!」

「ちょいちょいー!なんで僕が死ななきゃならないのさぁ!」

「んなの決まってんだろ?てめぇが誘拐したからだろうが!」

そうか…昨日の歩兵が報告したのか…!

「お姉様!今すぐ銃をしまってください!」

「わかったよ!カレン…」

「お姉様…」

「こいつを始末してからね!」

おいいい‼︎話し噛み合ってねーじゃねーか!

バン!バン!

「殺す気かよ!」

「そのつもり!」

「即答するな!」

「断る!しね!」

バンバンバンバン!

ひぃ!壁が穴だらけだ!

「お姉様ってば!」

「カレン!おとなしくしてなよ!今このゲス野郎をザクロみたいにしてやるから!」

なんて不吉なことを言うんだこの人はぁ!

「くそっ…こうなったらっ」

「それそれそれ!よけねーと死んじまうぞ!」

「とおっりゃあ!」

僕は朝食であろうトマトを掴み取り投げた!

「ば、トマトは嫌いなんだよぉ‼︎」

ドドドドドン!

逆効果だったとぞ畜生が!

どうする?どうする!天野和久!

『ぎゃああ‼︎』

「外から悲鳴⁉︎」

「カレンとうちはここにいる!ゲス野郎みてこい!」

「え?あ、うん!女の子は危険だからここにいてね!」

「気をつけてくださいね!」

「気をつけて死ねよ!」

少し勇気づけられたぞ!1人余計なやつがいたけど…んま、そこは気にしない!

外に出てみると、辺りは血だらけだった。

「ひ、ひどい…なんてことを…!」

やばい、吐き気がしてきた。けど、ここで退くわけにはいかない…

「ひどい…?なにをぬかすか、小僧」

「な、なんだと!」

「こいつらゲスの輩は我らディトリア王国から略奪した物で生活しているのだぞ?」

な、この人たちはみんな犯罪者だっていうのか?

「それでも…殺していいわけないだろ!」

「貴様…我に刃向かうというのか?」

「お前みたいなやつは大嫌いだ!」

「ふっ。いいだろう。俺の名はカザマ・シヌイだ」

「僕の名前は天野和久だ!」

「アマノ、か…よし、殺してやろう」

「上等だ!シヌイ!」

僕はまたイメージをした。

「こい!カザン!」

な、こいつも僕と一緒なのか?

「くっ…こい!スペンサー!」

「ほう、貴様も具現魔法を使うのか。」

「いくぞ!シヌイ!」

「こい、アマノ!」

右!左!上!右!下!くそ!なんだこいつ!あらゆる角度から攻撃してきやがる!

それに、なんて重たいんだ!潰されるぞ!

「うおおお!」

「ふんっ」

な!僕の攻撃をひらりと交わし僕の腹に左足を食い込みさせやがった!

「ぐはっ」

「ただ殺すのではつまらん。もっと楽しもうではないか。」

「こ、後悔するぞ…」

「ぬかせ」

くそっ!こいつは強い!それもかなり!

こうなったら…

「蒼波・斬月!」

僕の渾身の一撃だ!どうだ!

ガキキキキン!

「ば、ばかな…」

「まさか、今のが必殺技とでもいうのか?」

「くっ…」

「必殺技とは必ず殺す技のことだ。呆れた。お前のは偽物だな。本物を見せてやる。」

「な、なんだと!」

「我、汝を従えし者。古の条約により我に力を貸したまえ。」

な、なんだ、シヌイの周りを火の玉が囲いそしてだんだん暑くなってきたぞ…

「爆龍炎・剛炎弾!」

な、炎の龍…?

「うあああああああ‼︎」

身体燃え尽きるように熱い!次第に僕は意識がなくなった…


一方カレン達は______

「カ・レ・ン!」

「やめてくださいお姉様!きゃ」

「可愛い声出すじゃねぇか、へへ!」

なんだかしばらく会わないうちにお姉様がとんでもない変態になった気がします…

「んー?どーしたのかなー?」

「気持ち悪いです!」

「ぐはっ!は、反抗期か…」

「違います!お姉様気持ち悪いです!」

「ががーん…」

「あ、すいませんお姉様…」

「お!今度はデレか!これがツンデレか!かわーいな!おいおい!」

「もう!お姉様なんて知りません!」

「わっははは!」

はぁ…カズヒサさんが心配です…

「私、外の様子見てきますね!」

「あ、おいこら!まて!」

カズヒサさん、どうか無事でいてください…!



「お、ゲスやろ…カレン、くるな」

「え?あ!カズ…ヒ…サさん?」

「ごふっ…だ、大丈夫だよ…はは…」

「う、うそつき…全然大丈夫じゃないじゃないですか!」

「くるなといったのに…

それにしても、ディトリア王国の特攻隊さんがこんなとこでなにをしてるんだい?」

「ん?君はー…そうか。ナルジャイナ王国の姫君ですね。」

「いかにも。」

「おい…くそ野郎…ごふっ」

く、くそ…さっきの攻撃のせいで身体中がまだ少し熱い…けど…これ以上心配をかけるわけには…

「今度は灰にされたいのか?」

「へ、へへ…出来るもんならしてみやがれ…よ」

「あんまり他所の領土で暴れると…おいたをみることになるぜ?」

「おや、姫君が相手をしてくれるのですか?」

「あ…?あんまり調子に乗ってると鼻の骨へし折るぞこのクソ野郎が」

「姫君らしくないお言葉ですな。」

「へっ、ぬかせ。」

「ふふ。こいつを殺ってから後の2人をじっくり楽しんでから殺すというのもありだな…」

「なんだと…?あんまり調子にのるなよ?」

「さっきからそこで泣いてる姫君、とても可愛らしい…」

「ひっ…うっ…えぐ…」

「___れよ」

「ん?」

「だまれよ」

「は?」

「少し黙れよ、お前…」

「なんだと、貴様!」

「そこの2人の女に指一本触れてみろ…死ぬぜ?お前」

「いい加減にしろぉぉお!」

「いい加減にすんのはお前の方だぜ」

「さ、さっきと雰囲気が変わってる…これは一体…」

なんだろう…僕の身体が僕の身体じゃないみたいだ…なんか変な感じがする。

「!?ぐはっ」

僕の足がシヌイの脇腹にクリンヒットした

「き、貴様…!うっ!」

カザンを振り回してきたその手首をスペンサーで切り落とした。

「グワァァァ!右手がぁ…‼︎」

今度は腹に一太刀。次は足に一太刀。

「とどめだ…はは」

「やめてぇぇぇぇぇぇえ‼︎‼︎」

はっ…僕はカリンちゃんの声で正気に戻った。

「あ、あれ…僕は一体……」

「覚えてないのですか…?」

「う、うん…」

「そう、ですか…でも、カズヒサさんが無事でよかったです!」

「うん!心配してくれてありがと!」

「あの、それでですね。この方はどうしましょうか?」

「ほっとげいいだろう。時期に軍が来るからな。」

「じゃー早くここから立ち去ろう!」

「そう、ですね。」

「でもなんで暴走なんてしちゃったんだろう…」

「お前のその剣、魔剣スペンサーって言うんだぜ。」

「え?魔剣?」

「おう、レベルが足りねーと制御しきれないんだと。確か使いこなされるようになるにはレベル300必要だったかな」

「さ、300⁉︎てことはそれまで使えないってことかぁ…」

「はぁ?なんでだよ」

「だって、カレンちゃんや君を傷つけたくないから。」

(な、なんかさっきからドキドキするぞ///)

「あ、まだ君の名前聞いてなかったね」

「え?あ、え、あはい。う、うちはヒノデ・ミコよ!よろしくなんだから!」

「うん!ミコ!よろしく!」

こうして僕とカレンちゃんとミコとの冒険の幕が上がった。

「あのー…」

「ん?どうしたの?カレンちゃん」

「目的ー…忘れてませんよね…?」

しまった。すっかり忘れてた。

「わ、わわわわすれるわけないじゃないかー!はは!」

「忘れてたんですね。」

「ごめんなさい!」

「いいですよ。」

「ありがとー!」

「次、忘れたら…わかってます?」

「おい、カレン怒らすとやっかいだぞ…」

ミコが僕に耳打ちしてくれた通りのようだ…

「は、はい…」

「はい!では次は気をつけてくださいね♪」

これから一体どんなことが起こるのか、今の僕には知る由もない。

てか、僕はいつになったら元の世界に帰れるんだぁぁあ⁉︎



シュバ!

な、なんだ⁉︎

いきなりクナイ(?)が飛んできたぞ‼︎

そうだ、カレンちゃんとミコは平気か!

「カレンちゃん!ミコ!」

『ぐがぁあ…すぴーすぴー…』


…………なんでグッスリ寝れるんだよぉぉ!

なんだなんだ、僕だけなのか!僕だけ命を寝れわれてるのか!

「黙れ…あまり大声を出すと…殺すぞ?」

「いやいや、大声出さなくても殺されそうなんですけど」

「おう、よく気づいたな…褒めてつかわそう…」

「そこ褒めなくていいよね」

「ん…?そうか…ま、しね…」

「ちょっと待とうか、うん。なんで右手に刃物があってそれを振りかざそうとしてるのかな?」

「…?殺すため…?」

「疑問形で言わないで」

「じゃあ…殺すため…!」

「そこ力強く言わないで!」

なんなの?この子!僕暗殺されるみたいだよ!誰か助けて!って…ん?この子女の子…?

「なんだ…ジロジロとみるな…」

「君女の子だよね?」

「な!ななななななわけなかろう…!どこをどうみたら、お、おおおおんなのこにみえるのだっ」

「んー…おっかしいなー…なんでこんなに可愛い顔立ちしてるんだろう…」

「きゃ!きゃきゃきゃきゃきゃわいい⁉︎わ、わわわわわわ私が⁉︎」

「うん」

テンパり方がカレンちゃんより可愛いな、この子。めっちゃいじめたい。

ぷしゅーぷしゅー…顔が真っ赤になり謎のけむりを出し、倒れてしまった少女(?)

んー、困ったなぁ…カレンちゃんたちになんて話そうか…

「んっ…」

ん?なんか色っぽい声が聞こえたのは気のせいかな?

「やっ…」

こ、これは気のせいじゃない‼︎

間違えなくカレンちゃんの声だ‼︎

「はんっ…あ…あんっ」

うひょお!なんて色っぽい声なんだぁ‼︎でもなんでこんな色っぽい声をだしてるんだろうか?

ふと僕は布団をめくってみた。そこには___

「なにしてるの…」

「なにってスキンシップ♪」

「スキンシップにもやり方ってもんがあるでしょうが!」

「なんだよぉ、興奮してたくせに♪」

くそっ…興奮してたこは事実だ。下手に反論できない…ちくしょうがっ

「そんなことよりも、今日の予定は?」

「予定?そんなもんしらん!」わっはは!と豪快に笑い飛ばされた。

なんてマイペースな…

「僕は少し外にいってくることにするよ」

「お前が帰ってくるころにはカレンは下着姿か、裸だぜぇ?」

なんだって、それはすごく胸が躍るな。

「すぐ帰ってくるから、そんなことするなよな」

すごい、僕。すごいぞ僕。いつもなら土下座してでもやってくださいってお願いしたのに。よく耐えた。偉いぞ。

「おい…どこいく…?」

「あれ?君はさっきの…可愛いこ?」

「ば、ばばばぶきゃ!」

あはは、この子いじめるのすっごく楽しいや。

「僕は今からちょっと外に行くんだけど、来るかい?」

「う、うん…こ、殺してやる」

なんでいきなり僕は殺してやる宣言をされたんだろうか。

「ところで君の名前は?」

「名前…ない……」

「え?」

「私…暗殺者。」

「だろうね。僕さっき殺されかけたもん」

「だから…名前…ない……」

え?一体どういうこと?なんだかわけがわからないや。

「どうして暗殺者だと名前ないの?」

「これ…常識…暗殺者…名前…いらない…」

「なんで、暗殺者だと名前がないの?」

「殺すため…生きてる…これ…生き甲斐…」

なんだって、そんなの悲しすぎるじゃないか

「そんなの、誰が決めたのさ!」

「私の…国の…王様…」

「そんなの間違ってるよ!」

「王様…絶対…」

「なら…僕が君の王様になる!」

「…え?」

「そんなクソみたいな王様なんかじゃだめだ!」

「でも…」

「今日から、君の王様は僕だ。よろしく」

「それ…だめ…」

「君は王様の命令で僕を殺しににきたんだよね?」

「コクリ…」

「じゃあ僕と1対1で勝負だ」

「なんの…?」

「決闘だ!僕が負けたら殺すなり好きにすればいいさ」

なんだか僕はこの世界に来てからやたらと死に近づいてる気がするのは気のせいかな?まあ、自分が招いたことばかりなんだけどね…

「承知した…では…参る…!」

ビュ!一瞬の動作でクナイを投げきた。

コンマ1秒遅れてなんとか反応できたが、腕をかすった。

な、なんて速いんだ…!この子、僕よりはるかに強いぞ!

「ふぅー…」

?急に雰囲気が変わってきた…まさか、暴走してるのか!

「おい!目を覚ませ!」

「お前と…一緒に…するな…」

え?今なんて___ってぬわ!左右同時に手裏剣が飛んできたぞ!

今度はものすごい勢いで殴りかかりにきた!ふん、僕も舐められたものだな!正拳突きとわかっていれば___!瞬間腹部に強烈な痛みが走った。

ぐっ…鳩尾に正拳突きが…ごふっ…なんて威力だ…!

「さらばだ…」

両手を振り上げ僕の首をめがけて切りかかりにきた。

「あいにく…僕は死ねないんで、ね!」

僕は力を振り絞り近くにあった少しデカイ石を投げ、斬撃の軌道を変え、避けた。

「…ふぅ」

悔しそうにだが、少しホットしているような顔をしていた。

「君は本当に殺しが好きなのかい⁉︎」

「…⁉︎」

「もしかしたら、君は殺しは嫌いなんじゃないのかい⁉︎本当は誰かに助けてもらえるのを待ってるんじゃないのかい⁉︎」

「う…うるさい…うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさあぁい‼︎‼︎」

!いきなり取り乱し始めたぞ。なんなんだ、これは!

「辛いなら辛いと言え!嫌なら嫌と言え!僕が救ってやる!!」

「だ…だまれえええええええええ‼︎」

瞬間ものすごい勢いでクナイを投げ始めた。5…10…16…いや20以上っ⁉︎くそ!こんなの避けきれないぞ⁉︎どうしたら…そうだ!イメージだ!イメージをするんだ!

薙刀…薙刀が欲しい!このクナイの嵐を薙ぎ払うように‼︎

「こい!シラヌイ!」

紅く燃え上がり、眩い輝きを放ちまるで勇者の武器みたいな力強さを感じた。

これなら___いける‼︎

「うおおおお!」

ぶん!一振りでクナイの嵐は燃えさかれた。

「ぐぅ…ぬぅう…」

あの子が苦しんでるようにみえる。

「大丈夫か!」

僕が近寄ろうとすると、彼女は僕を避けて退いでいた。

「ち…近づくな…うっ…」

「そんなこと言ったて!君は苦しんでるじゃないか!」

「く…るな…ぁ!…」

どうして…どうして僕はこんなに苦しんでる子がいるのに…なにもできないんだ…くそっ!くそったれ!

「おいおい帰りが遅いから心配して来てみれば、ディトリア王国の特攻隊の次は我がナルージャ王国の暗殺部隊隊長さんとデートか?」

「デートだったら最高だけどね。カレンちゃんは?」

「カレンはまだ寝てるさ。おい、そこのお前」

「くっ…王女…様…」

「今すぐ帰れ」

「…承知…しました…」

「ま、まって!」

シュバ!一瞬にして彼女は消えていった。

「君の国の王様は一体…どういう人なんだ…?」

「欲に溺れたクソ野郎さ。それにクソ野郎はうちの親でもなんでもない」

「え?どういうことなの?」

「まあ、立ち話もなんだからよ。部屋に戻ろう。そろそろカレンも起きてるころだろうしな」

「うん…」

僕はより一層ナルージャ王国の王様やっつけなければという思いが強まった。

カレンちゃんのためにも…あの子のためにもね。

それにしても一体どんな人なのだろうか…


「んあ…おはようございますぅ」

「お、カレンちゃん。起きたんだね、おはよう」

「はいぃ…」

「カレンは昔から朝弱いよなぁ、いつになったら治るんだ?ん?」

「うるさいですぅ…」

どうやらカレンちゃんは朝に弱いようだ。それにしてもカレンちゃん、ヨダレついてるよ。なんかいい感じにエロいから指摘しないけどね!

「カズヒサさん…今えっちなこと考えましたね…?」

「やだなぁー、そんなわけないじゃないかぁ」

「顔がいやらしいです…」

「そんなことないよ?カレンちゃんのほっぺについてるヨダレがいい感じにエロいだなんてちっとも思ってないんだから」

「ふぇえ⁉︎もう!」

しまった、つい言ってしまった。

「カレン、寝起きで悪いんだがー…飲み物買ってきてくんねーか?」

「ふぁあ…わかりましたぁ」

「ほい、500ゴールドな。余ったら好きなのに使っていいぞ」

「わぁい♪アメ買えますぅ♪」

「カレンちゃんはアメが好きなの?」

「はい!それでは、失礼します♪」

上機嫌でカレンちゃんは出て行った。

「それで、さっきの話しに戻るけど」

「ああ。王が実の親じゃない、てやつだろ?」

「うん」

「今の王はな、先代の王…つまりうちの本当の親だな。」

「へ?先代の王ってことは…亡くなられたの?」

「まあ、簡単に言えばな。」

ミコが少し暗い顔になった。しまった、聞かなきゃよかったかも…でも、聞かなければ。

「うちが7歳のときだから、10年前だな。うちの親は殺されたんだ…」

「え⁉︎だれがそんなことを!」

「今の王…ヒノデ・ナルージャさ」

「そ、そんな…!じゃあミコのお父さんは、今のお父さんに…」

「ああ」

「なんでそんなやつとミコのお母さんは結婚したの?」

「条件だったのさ」

「条件?」

「おう。悔しいが今の王くそ強え…レベル522の化け物さ」

な、なんだって…僕の今のレベルは128…敵うわけがない…

「あのクソ野郎はな、うちらの命が惜しかったら結婚し政権を全てよこせ。と言ったんだと」

「そんなの、あんまりじゃないか…‼︎」

「まあ、うちのアホ親はそれを承諾したってわけよ」

なんだよ…なんなんだよ!これ!どうしてこんなことができるんだよ…っ

「ありがとう…辛い話しを聞かせてくれて」

「辛い?なに言ってんだよ、悲しくもなんとも…あれ、なんだ、これ…」

ミコが泣いている。

「ミコ…」

「あはは…わりぃ、ちょっと親父のこと思い出したら涙が…うっ…う」

僕はミコを抱きしめていた。

「…⁉︎」

「ごめん…ミコ…なんだか気づいたら抱きしめてた…」

「あほ…ばか…うっ…うっ…ううぅ」

おそらく、ミコの性格からして泣くのを我慢してきたのだろう。けど

「ミコ、これからは泣きたくなったらいつでも僕のとこへこい」

「うん…」

「泣きたいときは、泣けばいいさ」

「うん…」

「僕が守ってやる…ミコもカレンちゃんもみんな守ってやる…だから僕のそばにいろ」

「うん…!」

それから5分くらいずっとミコは泣き続けた。

僕は決心した。この先どんな強敵が来ようとミコを…カレンちゃんを、絶対に守り抜くと。

そして、ナルージャ王国の王様をぶっ飛ばす‼︎

それにしても、カレンちゃん…遅いなあ


ふんふんふん♪久々にアメが食べれてとてもハッピーな気分です♪

いろんな味が買えてハッピーハッピーです♪

そうだ、カズヒサさんとお姉様にもあげましょーっと♪

「うふふ…♪」

自然とスキップになっちゃいます♪

ふぅ、やっと3階に着きましたぁ…私たちが泊まっているこの宿は4階建てなんです。

小さいな村なのにとても立派に感じます!

___うっうぅ

あれ?誰か泣いてるの、ですか?

まさか、カズヒサさんがお姉様にえっちなことして…!

まずは、そーっと覗いてみようと思います…!

ごくり…がちゃ…そーっと

チラリと中を覗い____パタン。

カズヒサさんと、お姉様が…抱き合ってる…?

なんででしょうか。心臓がバクバクしてます…なんだかモヤモヤします…

邪魔しちゃいけませんよね…そうですよね、はは…早く動かなきゃ…

なんだか悲しいような変な気分です…

____ぼん

「あ、すいません!」

「____けた」

「え?」

「見つけた」

「!」

急に意識が…



「はぁ…すまないな、変なとこ見せてしまって…」

「ううん、気にしないで」

やっと泣き止んだみたいだ、目がちょっと腫れてるみたいだ

「それにしても、カレンのやつ遅いなあ」

「だよねぇ…なんだか僕心配になってきちゃったよ」

「誘拐されてたりしちゃってな」

「なんて物騒なことを言うんだ!」

「はは、冗談『娘が攫われたぞぉ‼︎』」

え!なんだって!

「行こう、ミコ!」

「おう!」

なんだか僕は胸騒ぎがした

嫌な予感がしてままならなかった


ある日起きたらそこは異世界でした。を読んで頂き、感謝を申し上げます。

ありがとうございました。

どうでしたか?

どんどん展開しすきでなにがなんだか自分でもわからなくなりそうです(笑)

ものすごいグタグタな感じがしますが…(苦笑)

えーとですね、女の子の気持ちを考えるのは難しいですね…

いっそのこと女の子になりたいですわ(笑)

もっと読んでる皆様や、自分がドキドキするようなストーリーを頑張って考えたいと思いますので、これからもよろしくお願いします初めて書く小説なので、温かい目で見守ってやってください(笑)

それでは、次回予告をします。

次回、ヒノデ・カレンが誘拐されたことに気づいた天野和久とヒノデ・ミコはヒノデ・カレンを見た者をしらみつぶしに探していると、あの少女と再会をした。

果たして、ヒノデ・カレンを見つけることはできるのか?そして、あの少女を救えることができるのか____

次回は2月6日に挙げますので、よろしかったらお読みください。


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